松山内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成30年9月25日

(平成30年9月25日(火) 10:45~10:51  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 おはようございます。
 私の方から1点御報告がございます。
 科学技術担当、少子化担当として報告します。
 本日25日から明日26日にかけまして、福岡に出張します。第4回世界社会科学フォーラム開会式に出席をしまして、併せて福岡市内の保育施設を視察してまいります。第4回世界社会科学フォーラムでは、日本学術会議と世界最大の国際学術団体であります国際学術会議及び九州大学が共同で主催する大規模国際学術会議であります。
 日本はもとより、アジアで初めての開催でありまして、今回は85か国・地域から約1,000名が参加して、「持続可能な未来のための安全と平等」をテーマに、4日間に渡る議論が行われる予定でございます。
 本日が初日でありまして、皇太子殿下、皇太子妃殿下の御体調に支障なければ、皇太子同妃両殿下の御臨席の下に開会式が行われる予定でございます。私からは、日本政府を代表して出席しまして、科学技術政策担当として祝辞を述べることとしております。
 26日には、福岡市内の認可保育所を視察しまして、現場で働く方々と意見交換をさせていただきたいと思っております。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 統合イノベーション戦略推進会議が28日にも開催されるという話を聞いたんですが、それについて事実関係を教えてください。あと、もし開催されるとしたら、どんなテーマで議論するのかを教えてください。
(答)まだ決定はしておりませんが、近々開催する方向で今調整を進めているところであります。
 議題は、9月5日に開催しましたAI戦略に関する有識者会議における有識者からの提言を受けて、閣僚とAI戦略について議論する予定にしております。
 このAI戦略は、統合イノベーション戦略における人工知能に関する事項、また今年の8月に取りまとめた人工知能技術戦略実行計画の内容を、更に発展・強化をさせる。また、来年度の統合イノベーション戦略に盛り込むことを検討しております。
 なお、第3回以降の統合イノベーション戦略推進会議の日時及び議題については、今後、関係省庁との調整を鋭意進めていく予定にしております。
(問)共同通信の山本です。
 企業主導型保育施設について伺います。弊社が自治体を通じて実施したアンケートにおきまして、全国の企業主導型の保育施設の中で、利用者数が定員を大きく下回っているところが多数あるということが、確認できた範囲で分かりました。事業者でありますとか、あるいはその保育のコンサル業界からは、需給のミスマッチや補助金を期待した安易な参入があるという指摘も出ております。内閣府として、国あるいは児童育成協会の方で利用状況を調査して、それをまた公表するようなお考えはありませんでしょうか。
(答)企業主導型保育、確かに従業員の多様な働き方に応じた保育を提供する企業を支援すると、同時に待機児童対策に貢献するという目的で2年前、平成28年度に創設したわけですが、1点は、開園して間もない施設については、当初から定員が埋まるという状況ではないということ、あるいは設置企業の従業員の利用予定も踏まえた施設運営が行われているということもありまして、施設の配置と人口規模が一致する状況ではないとも理解していますが、従業員の働き方もいろいろございますので、それに合わせた状況になっておりまして、早朝でありますとか深夜でありますとか、そういう企業の方々に利用していただいております。
 事業の円滑な実施のためには、自治体と連携することが望ましいと考えておりますので、助成決定された施設情報の共有など自治体との連携を一応図ってはきておりますけれども、平成30年度の募集に当たっては、地域の保育ニーズを踏まえた地域枠の設定とする観点から、地域枠の設定を予定する申請者は、申請に先立って自治体と相談するということにしておりまして、申請の前提としました。
 今回の自治体との連携の在り方については、相談の仕組みの実情や効果というものを見極めながら、自治体の連携の在り方というのを引き続き検討していきたいと思っております。
 また、今後につきましてですが、全国的な利用実態の把握については、調査の在り方も含めて、時期も一定した時期でしっかり調査をして、どういうふうにやるかというのを検討していきたいと思っております。
(問)最後おっしゃっていただきました、その利用実態の把握については、時期も含めて検討ではあるけれども、実施する方向で考えられるということなんでしょうか。
(答)そうですね。

(以上)