松山内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成29年11月14日

(平成29年11月14日(火) 10:54~11:00  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 おはようございます。私の方から一点御報告させていただきます。
 科学技術政策担当大臣として報告をいたします。
 自動走行システムの国際ワークショップの開催について御報告いたします。戦略的イノベーション創造プログラム、SIPの自動走行システムでは、本日から3日間にわたって国際ワークショップを開催いたします。
 今回の国際ワークショップは4回目の開催となります。ダイナミックマップやサイバーセキュリティなど各研究開発テーマについて、我が国の取組を発表するとともに、国際的に研究開発をリードする専門家から、最新動向に関する発表や議論が交わされる予定でございます。
 私も午後から出席をいたします。自動運転に向けた最新の運転支援技術を搭載した車の試乗も予定をしておりまして、記者の皆様方におかれましては、是非取材をしていただきたく、広く発信をしていただきたいと存じます。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 自動走行についてお聞きしたいんですけども、地方創生本部の方で自動走行についてのサンドボックス特区を創設するという話もあるんですけども、そのサンドボックス特区制度とSIPの連携について教えてください。
(答)地方創生推進事務局におきまして、自動走行など近未来技術の実証実験、迅速に行えるように、安全性に配慮した上で、道路交通法などの事前規制の特例を設けるサンドボックス特区が検討されております。
 この自動走行システムに関する公道実証実験につきましては、警察庁のガイドラインによって、運転者が緊急時に必要な操作を行うことができるなど条件を満たせば、場所や時間にかかわらず、公道実証実験を行うことは可能とされておりますが、無人運転に関する制度面あるいは設備環境面など検討すべき課題が残されているところでございます。
 このサンドボックス特区の検討の進展に応じて、SIPの自動走行システムにおきましても、これまでの実証実験を踏まえた技術支援など所要の連携を図りながら、自動走行の実現を加速していくこととしておりますので、しっかり連携を図っていきたいと思っています。
(問)科学新聞の中村です。
 今、地質年代でチバニアンが、初めて日本の地名が地質年代に採用されそうになっているんですけども、それについて大臣、受け止めをお願いします。
(答)国立極地研究所等のチームが申請した千葉セクションが、このほど国際地質科学連合のワーキンググループにおいて、国際標準模式地の候補として選出されたということで、千葉セクションが国際標準模式地に選定され、チバニアンと命名されれば、地質学上の時代名に日本の地名がつくのは初めてでありますので、そういった意味では大変喜ばしいことだと思っております。
 なお、国際地質科学連合としての最終決定となるためには、今後1年程度要するということですので、引き続き審査結果について見守っていきたいと思っております。
(問)読売新聞の船越です。
 日本時間で昨日の深夜に、スーパーコンピュータの計算速度を競う「TOP500」が発表され、その中に日本がトップ10に三つ入っていました。一方で、中国が相変わらず1位と2位を独占しております。まず、この現状について受け止めをお願いいたします。
(答)昨日、スパコンのランキングが発表されたことは承知しております。「TOP500」ランキングでは、我が国の「暁光」が世界4位になっておりまして、「オークフォレスト・パックス」、「京」については前回から順位を下げております。
 この「TOP500」ランキングは、単純計算の速度という、スパコンの性能の一面を評価するものでありますし、それだけに一喜一憂する必要はないというふうに考えますが、現在の科学技術イノベーションを支える重要な研究基盤である高性能なスパコンが整備をされて、産業界を含めて幅広く活用されることが重要と認識をしております。
 特に、機動性に富みスピード感のあるイノベーション創出を行っていく上でベンチャー企業の期待は大きく、我が国のベンチャー企業が世界の4位になったということは大変喜ばしいというふうに思っておるところでございます。
(問)大臣おっしゃったように「暁光」が4位に入って、これは正にベンチャー企業グループが作ったんですが、今後こういう形でベンチャー企業が、スパコンに限らずですが、世界と争うところに入っていくために、内閣府としてどういうような、今後支援というか、されていくお考えでしょうか。
(答)本当にこういうことがどんどん起こっていってほしいと思いますので、様々な角度から内閣府としても、このようなベンチャー支援というものを取り組んでいきたいと思っております。

(以上)