小此木内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成30年9月21日

(平成30年9月21日(金) 10:42~10:49  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 私から幾つかございます。先日18日(火)の記者会見でも私から話しましたけれども、本日から30日(日)まで、秋の全国交通安全運動を実施します。
 本日の閣議では、松山内閣府特命担当大臣からこれについて発言があり、引き続いて私から、本年の交通事故死者数は昨年より減少しているが、依然、多くの尊い命が失われているということ、歩行中の死者に占める高齢者の割合が7割を超える高水準であること等を説明いたしました。
 繰り返しのお願いですが、この時期から増加する薄暮時間帯の事故の防止のため、国民の皆様には、歩行中の反射材の活用、自転車に乗るときのヘルメットの着用、自動車運転中の横断歩道における歩行者優先の徹底、早めのライトの点灯、思いやり・ゆずり合いの気持ちを持った交通マナーの実践をお願いいたします。
 引き続いて、過積載違反車両への対策について申し上げます。
 今月8日、千葉市内において、トレーラが横転し、停止中の乗用車に乗った3名の方が亡くなるという大変痛ましい事故がありました。亡くなられた方々の御冥福を心よりお祈りするとともに、御遺族にはお悔やみを申し上げます。大変残念な、あってはならない事故でありました。現在、事故原因も含め捜査中でありますが、トレーラには多くの積載物が積まれていたことがうかがわれます。
 一般に、大型貨物自動車については、貨物の積載状況によっては走行が不安定になる場合があること、積載重量に応じてブレーキが利く距離が長くなること、重量が重いため衝突時の衝撃が大きく、重大な事故につながり得ること、こういったことが現に起きたわけでありますけれども、このため、過積載による走行は極めて危険であります。
 こういうことを含めて、この秋の全国交通安全運動の機会に、事業者の方々には、積載物の重量制限を遵守することの大切さを再認識していただきたいと存じます。そして、警察に対しては、国土交通省等の関係機関・団体と連携をして、広報啓発活動や取締りの強化を行うよう、改めて指導をいたしたところであります。
 続きまして、先ほど「重要インフラの緊急点検に関する関係閣僚会議」が開催されました。
 最近では、平成30年7月の豪雨、台風第21号、北海道胆振東部地震等の例を挙げるまでもなく、災害が頻発しております。電力や空港といった私たちの生活を支える重要なインフラが災害時においてもその機能を維持することが重要だと考えます。
 関係閣僚会議では、総理から、重要インフラの緊急点検を全国で行い、本年11月末を目途に、強靱化のための対応方策を取りまとめるよう指示がありました。このため、緊急点検の内容を早急に固め、関係閣僚及び関係省庁の御協力を頂きながら、国土強靱化のための対応方策を取りまとめてまいります。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)共同の井澤です。おはようございます。
 今御発言ありました重要インフラの緊急点検のことなんですが、緊急点検の箇所数、件数、規模感でも構わないんですが、その辺りを教えてください。あと、この点検のきっかけとなった関西空港ですとか苫東厚真発電所、これも点検対象に含まれてくるのかどうかもあわせてお願いします。
(答)指示を得たことを早急に、先程受けたばかりでありますので、まとめてまいりたいと思いますけれども、今言われましたように、緊急点検は、電力のインフラ、交通インフラを始めとして重要インフラの機能確保が図られるような点検を実施していく必要があると思います。
 今、私の頭の中ですけれども、例えば今日ですが、第三者委員会、大規模停電に関する検証作業を踏まえた全国の電力インフラ総点検、これについても世耕大臣からの話がありました。あるいは航空輸送上重要な空港等においての管制に必要な電源施設等や旅客ターミナル内の非常用電源の設置箇所等の対応状況の点検、こういったことが頭にありますし、バックウォーター現象、河川の氾濫ですね、こういった現象により堤防決壊リスクが高く、人命への危険性が高い箇所等の対策状況の点検等が考えられます。
 その他様々な点検を行わなければならないという重要なところはあろうかと思いますが、今、私の頭の中にあるのはそういうことであります。数字については、しっかりとした数は今ここでは申し上げられませんけれども、いずれにいたしましても、国民の生命や生活を守る観点から、災害時においても重要インフラの機能確保が図られるよう、緊急点検の内容を可能な限り早急に固めていきたいと思います。
(問)NHKの頼富と申します。
 資料にありますけれども、激甚災害の指定のことがありましたけれども、ここについてもお伺いできればと思うんですが、決定の見通しなどは今のところは未定だけれども、見込みとしては、台風については局激、あと、北海道については今、局激だったものが本激になったということで踏まえておけばよろしいでしょうか。
(答)そのとおりです。
(問)今後、閣議の方の指定というか、決定の状況というのはどういった見通しになっていますでしょうか。
(答)これはもうやはり自治体の方々、今現実のことに追われていることもありますので、可能な限り速やかにそういった方向に向けていくように前に進めていきたいと思います。
(問)あと一点。災害の状況がまだ全部、全貌が把握できていないといいますか、まだ状況把握中だとは思うんですけれども、今後の更なる指定でありましたりとか、算定というのも今後続けていくということで構わないでしょうか。
(答)そういう努力が今行われていると思います。

(以上)