小此木内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成30年4月17日

(平成30年4月17日(火) 9:43~9:52  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 私からはございません。

2.質疑応答

(問)共同通信の井澤です。よろしくお願いします。
 先日、会計検査院が総合防災情報システムの不備を指摘する報告書を公表しましたが、熊本地震など実際の災害対応で影響があったかどうかについて大臣の御見解を教えてください。また、指摘に対して今後どのような対応するのかも併せてお願いします。
(答)内閣府では政府内で災害に関連する情報を効率的に共有すること等を目的としまして、総合防災情報システムの運用を行ってまいりました。熊本地震を始め災害発生時には、会議等の場を通じて関係省庁が有する情報の共有、これを密に行っており、システムへの情報登録が限定的であったことにより対応に支障が生じたものではないと。しかしながら、十分に使われていれば、より効率的、効果的に情報共有できたという認識がございます。
 会計検査院の報告にもあるとおり、現在のシステムでは情報の多くを手動で、手入力で登録する必要があり、その作業に時間を要することから、災害時の情報登録の限定的となっていることが課題であると認識いたしました。
 内閣府として昨年度からシステムの更新に着手しているところであり、今回の会計検査院の報告や現行システムの課題を踏まえ、災害対応により資するシステムとなるよう改善をしてまいりたいと思います。
(問)確認なんですが、次期システムが導入されれば、会計検査院の指摘事項についておおむね解消されると、そういう理解でよろしいんでしょうか。
(答)そのために改善をしていくということ、これは内閣府だけじゃなくて、いろんな省庁をまたがっているものですから、そこはやはり情報共有という意味で、より効率的にできるという認識のもと改善をしていきたいと思います。
(問)別件なんですけれども、財務省の事務次官のセクハラ問題についてなんですけれども、財務省が被害を受けたとされる女性記者にも話を聞く必要があるということで、情報提供を報道各社に呼びかける協力要請をしたというふうに聞いております。大臣、今回公開された音源について聞かれていたら、その印象と一連の財務省の対応についてどう思うかお願いします。
(答)全くということではありませんが、詳細を私の頭の中に入っていません。財務省で調査をしているということは存じていますけれども、その調査がしっかりと行われるべきだと、これを待ちたいと思います。一般的にハラスメントということは、ここ数年といいますか、大きな話題にもなっているし、課題にもなっていますから、犯罪を見ていても、犯罪件数そのものは減っていても、私の感覚からすると力のない人に対して何かと犯罪が、力のある人の側から力のない人に向かっているということは感じていますので、こういったことは一般的に排除されなきゃならないものだと思っています。調査を進めてもらいたいと思います。
(問)ただ対応が後手に回れば、政権への影響というのも避けられないかと思うんですけれども、財務次官の進退については閣僚のお一人としてどのように考えられていますか。
(答)影響そのものはもうあるということを感じています。だけども、それは調査をしっかりするということも大事であると思います。言われたように、その答えが遅くなれば、影響というものは私たちは常に認識していかなきゃいけないと思っています。
(問)中島です。よろしくお願いいたします。
 交通安全の件でお尋ねしたいと思います。
 13日の金曜日に一斉の通学路での検問取締りがありました。このときに警察庁の発表では1万件の摘発件数があったということなんですけれども、昨年の飲酒が3,000件ぐらいでした。そもそも取材のときの雑感でもあるんですけれども、違反者というのはスクールゾーンという認識、そこの規制があるということの認識があまりないのではないかと思います。こうしたことに周知が行き届いているかというのが1点目の質問です。
 それともう一点は、交通死亡事故のトップ3の県と、それから東京都、これで約2,000件の通学路の摘発件数がありました。こうした交通事故の多いところに摘発が偏在している件について、関連性をどう考えているのかという2点をお願いしたいと思うのですが。
(答)前の最初の話ですけれども、交通標識、これをまず見ていただかなければいけない話だと思っていまして、それは免許を取るときにそれなりの教習を受けるわけですから。通学路と言いましたよね、通学路ですから、学校の生徒が多いところでしょう。この子供たちには学校側でまずそういう教育をしていただくようになっていると思いますし、こちらからもお願いしている、警察からもお願いしているところであると思います。この前の交通安全運動をいたしますという私の発信の中で、むしろ大人の方が範を示していただきたいと。昔は大人の人が随分、おじさん、おばさんという表現をしましたけれども、町にそういう人が、うるさい人がいて、命のために子供たちに厳しく声をかけたというのが私の記憶の中ではあるんですけれども、そういう人たちの気持ちに、同じような気持ちになっていただいて、まずは、ここは通学路なんだから気を付けようということも、気持ちも含めて、標識を再確認していただくということをお願いしました。そういう気持ちで先日、発信をいたしました。それでも足らない場合は、更に考えていかなきゃいけないと、こういうふうに思っています。
 また、後段の質問ですけれども、一般に死亡事故件数と取締り件数の相関関係は一概には申し上げられないというふうに思います。事実として交通事故の死者数が多いところ、あるいは増えているところというのは、やっぱり取締りをしていかなきゃならないという気持ちが生まれるのは、ある意味では当然のことではないかなと私自身は思います。そういう答えでいいでしょうか。
(問)トップ3のところで摘発件数が多いというのは、運転モラルが低いということも言えるのでは。
(答)言いましたように、相関関係というのは一概には申し上げられないというか、言えないということじゃなくて、どういう関係があるかということは判明はしませんけれども、しかし、それぞれ交通事故の実態等の分析に基づいて必要な取締りを行ったというふうに私は認識しています。いろいろ原因を追及しながら、認識をしながらも、やはり死者数の多い、事故による死者数が多いところというのは取締りがより強化されなきゃならないという気持ちになるのは、ある意味で当然ではないかと、私の所感です。

(以上)