小此木内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成29年12月1日

(平成29年12月1日(金) 9:24~9:31  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 皆さんからございましたら、どうぞ。

2.質疑応答

(問)共同通信の井澤です。
 昨日、開かれました災害救助の実務検討会に関してなんですが、取りまとめには至らなかったということなんですけれども、議論の進捗と、年末に入って日程タイトになっていると思いますが、災害救助法改正に向けたスケジュール感について、大臣の考えをお願いします。
(答)昨日、開催した「第4回災害救助に関する実務検討会」では、前回、11月9日でありましたけれども、その際に公表した内閣府の見解に対して、出された疑問点等について内閣府から回答しつつ、引き続き議論が行われたということでございました。
 また、検討会では、内閣府見解に対して指定都市側から、指定都市20市の総意として賛同の立場が示された一方で、道府県側からは広域調整の在り方に懸念があるということから、引き続き慎重な議論をお願いしたい、という意見が出されたということで、今後、関係者からの意見を整理して、更に丁寧に検討していく必要があるということがございました。
 これからの検討スケジュールですが、9日にお示しした内閣府の見解では、救助主体を多様化するために、法改正をすることが適当であるとしています。私どもとすると、次期通常国会に所要の法律案を提出することを目指して、関係者の御理解を得られるように引き続き調整してまいりたいと、そういう思いでありますけれども、丁寧にやってまいりましょうということです。
(問)今、丁寧にという御発言ありましたけれども、法改正の判断に当たって、都道府県側の合意なり了解なり前提としているという認識でよろしいでしょうか。
(答)そうです。
(問)一応確認ですけれども、都道府県側の反対を押し切って法改正を強行するということはないということは……
(答)やはり権限の移譲がいいことだと思ってやるという思いと、それをやられては困るという思いが、まだまとまってないということですから、ここを乱暴にやるという思いは、そこには至っていません。至っていないと言うかやるつもりはありません。
(問)西日本新聞の古川と申します。
 昨年7月に福岡市で約7億6,000万円相当の金塊が盗まれた事件のことで、窃盗罪で起訴された被告の1人が、昨日、福岡地裁の公判で、逮捕前に愛知県警の警察官から、通信傍受捜査の実施時期などの捜査情報を教えてもらったと証言いたしました。通信傍受法では、事後に傍受の実施を対象者に通知することになっておりますが、事前に通信の傍受情報が漏れていたとするならば、ゆゆしき問題だと考えられます。警察当局に調査をさせるお考えはありますでしょうか。
(答)お尋ねのような報道がなされたことは承知しております。愛知県の県警において、報道にあったような事実の有無について今調査、捜査を進めているということも承知しております。警察庁において都道府県警察に対し、通信傍受の実施を含め捜査情報を厳格に管理するよう、指導しているところであります。
(問)もう一点関連で、一般論としてお聞きしたいんですけれども、警察官が逮捕前の容疑者に捜査対象として特定されていることや、通信傍受の実施などの捜査情報を伝えることが適正な行為だとお考えでしょうか。大臣の所感をお願いいたします。
(答)今、最後に言いましたことと繰返しになりますけれども、警察庁として都道府県警察に対して、通信傍受の実施を含めて捜査情報を厳格に管理するよう指導しているというところです。
(問)雑誌記者の中島です。
 12月1日から高速道路の最高速度引上げが、全国2か所に広がることになります。これについての御見解と、もし将来的な拡大の見通しについて大臣が御所見をお持ちでしたら、教えていただければと思います。
(答)一月や二月前にこの話をしていただいたと思いますけれども、そのとき私のこれまでの政治家としての、全てにそれに関わってきたことではありませんけれども、様々な意見があって、それは個人のドライバーの話や、あるいは仕事としてトラックを運転される人の話ですとか、こちらに参りましてからの話ですとか、いろいろございまして、11月から新東名の100キロから110キロということでもう一月経ちました。今日から東北自動車道で100キロから110キロということで、試行が始まった、これから始まるということの中で、大体これが1年ぐらいかかるんじゃないかと思うんですね。1年通して季節も変わりますし、季節も変われば休みもあるでしょうし、そういう中での交通の量とかそういうものを含めて、いろいろな状況を含めて、これは試行というものがされると思いますので、そういう中でいろんな結論が出てくるのではないかなと。
 この前、私、申し上げたように、やはり安全第一なんです。極端な話、こんなところで事故が多くなってしまえば、そんなことは許されない話になってまいりますけれども、そのとき申し上げたように、例えば経済的にも、あるいはスムーズに交通が滞ることなく進まれるような状況がこの試行の中で分かっていれば、それは進めていくということを、試行期間の状況を皆さんに公表しながらも理解をいただくという、これまた丁寧にやっていくということであれば、進めていくべき話じゃないかなというふうに思っています。
(問)広がっていったらいいなということでしょうか。
(答)それは滞りのない交通というものは、いいということだと思いますね、進むのも事故もないものということも含めて。

(以上)