梶山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成30年6月1日

(平成30年6月1日(金) 10:15~10:27  於:中央合同庁舎8号館1階S106会見室)

1.発言要旨


 本日の閣僚懇談会において、現在、各府省において取り組まれている行政事業レビューについて発言しました。各府省が実施する公開の事業点検、いわゆる「公開プロセス」が6月4日から28日まで実施されます。私から各閣僚に対しまして、充実した議論が行われるよう事務方を御指導いただきたいと申し上げました。
 この公開プロセスで取り上げる事業は、配付資料のとおりであります。一部の事業につきましては、EBPMの観点からの試行的な点検を実施する予定であります。詳細は、内閣官房の「行政事業レビュー公開プロセス特設ページ」からもご覧いただくことができます。
 私も可能な限り、各府省の公開プロセスを視察したいと考えております。記者の皆様にも是非ご覧いただきたいと存じます。
 2件目でございます。
 明日、2日土曜日、地方創生に関し、地域における意欲ある取組や地域のニーズ等を把握し、今後の取組に活かすべく、島根県雲南市、邑南町を訪問する予定です。いずれも詳細につきましては、事務方にお問い合わせいただきたいと存じます。

2.質疑応答

(問)公文書管理についてなのですけれど、政府は公文書に絡む不適切な行為に対する処分について、人事院の懲戒処分の指針に明記する方針を固め、5日にも閣僚会議を立ち上げて、安倍総理が対策の検討を指示するとの一部報道がありますが、事実関係は如何でしょうか。
(答)一部の報道は承知しておりますけれども、報道されているような方針が固まったという事実はございません。
(問)森友学園を巡る一連の問題で、大阪地検特捜部が昨日、決裁文書の改ざんなどの告発容疑について財務省幹部らを不起訴処分としました。受け止めをお願いします。
(答)私の方からコメントは差し控えさせていただきます。それは財務省の方でまた尋ねていただければと思います。
(問)財務省の調査も週明けにも出るのではないかということなのですが、公文書を巡る問題で、大臣の今後、この再発防止に懸ける思いは如何でしょうか。
(答)前から申し上げていますとおり、昨年いろいろな事案があって、それらの対策を含んだガイドラインを12月に決めさせていただきました。それらに基づいて、各府省の行政文書管理規則を決めさせていただき、4月から厳格な適用をしているところでもあります。
 今年になって出た事案として、財務省の改ざんの問題がありますので、それの調査を受けた上で、どういった防止策が適当なのかということでずっと検討はしてきております。いろいろな選択肢も含めて検討はしてきておりますので、財務省からの調査が出てくれば、そう時間を置かない形でその方針を決めてまいりたいと思います。
(問)今の大臣、お答えの中で、財務省の改ざんというふうにおっしゃいましたが、これはもう改ざんということで。
(答)いやいや、ごめんなさい。どういう調査が出てくるかということになりますけれど、皆さんが使っている言葉を使ってしまいました。
(問)レスリングの問題で、昨日、公益認定等委員会に報告書を提出されたと思うのですけれども、今後これどのように取扱いされる方針ですか。
(答)委員会の求めに応じて報告が戻ってまいりました。その報告の内容については、レスリング協会で昨日、概要を皆さんに説明をしているはずであります。それらにつきまして、これから委員会において議論し、どのような方向で持っていくかということを決めていくということになります。まずは委員会で議論をしていただくことになると思います。
(問)先程の改ざんの件なのですけれども、この改ざんということは一応撤回するということになるのでしょうか。
(答)「決裁後の文書を書き換える」という言葉に直してください。今、不用意に使ってしまいましたけれども。
(問)分かりました。公開プロセスの関係でして、今回、公正取引委員会に対して恐らく初めて実施すると思うのですけれども、この点で大臣として期待されることと、あと、全体として、これ毎年度のように行われていますけれども、新たに期待する点等ございましたら改めてお伺いしたいと思います。
(答)個別の事案については、公開プロセスを見て、また逆に皆さんに取材していただければと思っております。政策全般、予算絡みについては、これを例外なく見ていくということで今までもやっておりますし、これらの取組を毎年行うことで、より予算の執行が正確なものになっていく、また、政策が磨かれていくということで、このレビューを続けているということでありますので、御理解いただきたいと思います。
(問)加計学園問題の藤原次長の公用車を巡る問題で、報告に関してまだ詳細はなかったと思うのですけれど、先週火曜日の段階でも。現在、火曜日から4日経っていますけれども、調査結果などは、目途は立っていませんでしょうか。
(答)国会の予算委員会、また、参議院の内閣委員会等で答弁をしているとおりであります。ですから、あの時点からは動いていない。動いていないというか、その調査は続けていますよ。私が表に出せることはまだ動いていないということであります。
(問)目途というのも見えてこないですか。
(答)それは国家公務員倫理審査会と相談をしていますので、私どもがその目途を発言する立場にはないということであります。
(問)加計学園側が愛媛県に謝罪をした、若干曖昧な情報を伝えたということで謝罪をしたということなどが今週ありましたけれども、大臣としては、どのようにあの件を受け止めていらっしゃいますでしょうか。
(答)それは、意思の疎通という点での当事者間の課題でありますので、私からはコメントを差し控えさせていただきます。
(問)先週終わりました、わくわく地方生活実現会議についてお伺いしたいのですけれども、改めまして、その会議の意義と今後の施策にどう影響するかと、あと、大臣の印象に残っている有識者の方々の御発言何かございましたら、一例を挙げていただければと思います。
(答)いろいろメンバーを選考するに当たって工夫をした委員会であると思っております。北海道から九州まで入っていただいている、各世代にも入っていただいている、男女の方に入っていただいている、経歴も様々ということでありまして、そういった中で現実に地方に住んでみてどう感じるか、また、東京から地方に移住して何が必要なのか、また、どういったことを感じておられるかということも率直に議論をいただいたと思っております。
 そういったところで、これからの移住であるとか、また、UIJターンであるとか、そういった形のものに活かしていきたいと思っていますけれども、結局受入れ側の課題もあるなという感じがいたしました。
 例えば、行った人たちが、行ったばかりで困ったことというのも聞かせていただきましたし、そのためにしっかりフォローをしていくような組織も必要でしょうし、事前の知識というものもどうやって与えていったら良いのか、また、発信していったら良いのかということも非常に重要な課題だなということも感じました。
 その他、いろいろな分野での人材、地方に行っていただくために必要なことを事細かに御議論いただいたと思っておりますので、しっかり丁寧にまとめてまいりたいと思いますし、基本方針にも織り込むし、できるものであれば、政策ということで予算要求に反映できるものがあれば良いなと思っております。
(問)大臣、今日着用されているかりゆしなのですけれども、沖縄の正装ともされて、そういったかりゆしの普及が地方創生にも絡むかと思うのですけれども、その辺りの思いと、昨日の贈呈式には知事が体調不良で欠席だったので、その地方創生を支える県知事の回復など御意見があればちょっと教えてください。
(答)かりゆしウェア、沖縄のものですけれども、それらを着ることというのは、沖縄の産業で、沖縄の文化についての周知ということで非常に良いことではないかなと思っておりますし、今日は閣議で、申合せで大臣全員がこれを着用してまいりました。
 沖縄は、地方創生においては、やはりアジア各国への玄関、ゲートウエイというような意味合いも持っておりますし、観光の中で、従来の観光だけではなくて、どういった産業や雇用ができるのか、そのことが沖縄の雇用や賃金にどう影響があるのか、そういうことまでやっぱり考えながらしっかり応援をしてまいりたいと思っています。沖縄経由でまた他のところに行く方もあるでしょうし、観光の面で非常に期待をしているということでもあります。
 知事に関しては、私はコメントを差し控えさせていただきます。御病気だということもあったでしょうし、コメントは差し控えさせていただきます。

(以上)