梶山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成29年12月22日

(平成29年12月22日(金) 11:51~11:57  於:中央合同庁舎第8号館1階S106会見室)

1.発言要旨


 本日は3件、私の方から報告があります。
 まず、1件目です。平成30年度機構・定員の審査結果について、本日の閣議で報告いたしました。今回の審査に当たっては、内閣の重要課題に確実に対応できる体制の整備を図るとともに、府省の枠を越えた機構・定員の再配置を積極的に推進しました。
 機構については、金融庁及び文部科学省における局レベルの組織再編や在外3公館の設置のほか、14府省に証拠に基づく政策立案を推進するため総括審議官級の体制を整備することとしました。
 また、定員については、税関・出入国管理・検疫のいわゆるCIQの体制や、海上保安体制の強化を緊急重点分野として、優先的に増員を行うとともに、その他の分野についても内閣の重要課題に重点的に措置をいたしました。
 詳細については、内閣人事局にお問合せいただきたいと存じます。
 2件目です。本日の閣議において、「まち・ひと・しごと創生総合戦略(2017改訂版)」を決定いたしました。今回の改訂では、5か年の総合戦略の中間年における総点検を踏まえ、特に東京一極集中の是正に向け、地方の新しいひとの流れを作るための施策の拡充に力を入れました。
 具体的には、キラリと光る地方大学づくり、企業の地方拠点強化税制の拡充、空き店舗等の遊休資産の活用、BID制度の創設等による民間主体のまちづくり活動の推進など、新規施策や既存施策の拡充を盛り込みました。
 新しい総合戦略に基づき、政府が一丸となって、若者に夢と希望を与えるべく「大胆な地方創生」の実現に取り組むとともに、引き続き意欲と熱意を持って取り組む自治体を、情報、人材、財政の3つの側面から支援してまいります。
 3件目です。同じく本日の閣議において、平成30年度予算及び平成29年度補正予算の政府案を決定いたしました。
 平成30年度予算については、「地方創生推進交付金」1,000億円、新規予算の「地方大学・地域産業創生事業」100億円、「地方創生に向けた自治体SDGs推進事業」5億円を始め、まち・ひと・しごと創生に関連する予算として内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局及び内閣府地方創生推進事務局・地方創生推進室で計1,047億円を計上しており、平成29年度と比べて、3.7%増となっております。
 「地方創生推進交付金」については、官民協働・地域間連携等の観点から先駆性のある取組等を支援するものであり、平成28年度・29年度と同額の1,000億円を確保します。「地方大学・地域産業創生事業」については首長のリーダーシップの下、産官学連携の推進体制を構築し、地域の中核的産業の振興や専門人材育成などを行う優れた取組を新たな交付金により重点的に支援することとしており、「地方と東京圏の大学生対流促進事業」や「地方創生インターンシップ事業」、「サテライトキャンパス調査事業」等と合わせて、合計100億円を計上しています。
 「地方創生に向けた自治体SDGs推進事業」については、地方創生に資するSDGsの取組を公募し、優れた取組を提案する都道府県、市区町村を「SDGs未来都市」として選定します。その中で先導的な取組を「自治体SDGsモデル事業」として選定し、資金的支援を行うものであり、新規予算として5億円を計上します。
 また、来年1月に「自治体SDGs推進関係省庁タスクフォース」を立ち上げ、「SDGs未来都市」における取組を各省を挙げて強力に支援します。
 平成29年度補正予算については、「生産性革命に資する地方創生拠点整備交付金」を始め、まち・ひと・しごと創生に関連する予算として政府全体で1,931億円が盛り込まれています。「生産性革命に資する地方創生拠点整備交付金」については、今月8日に閣議決定された「新しい経済政策パッケージ」に基づき、「生産性革命」等に向けた地方公共団体が行う先導的な施設整備等の取組を支援するものとして600億円を計上します。これらの予算案が成立し次第、地方創生の更なる深化に向けた地方の具体的な取組の支援を一層推進してまいります。
 なお、予算の詳細な内容につきましては事務方にお問合せいただきますよう、よろしくお願いいたします。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)前回の会見のときに、弊社の記者が質問して、持ち帰られた部分でお答えがあればと思ったのですが、いわゆる獣医学部の関係の72人の教員確保という部分で、どこまで内閣府として検証したりはしなかったのでしょうか。確認していないのでしょうか、という質問だったかと思うのですが。
(答)確認も含めて、あと、お答えするかどうかも含めて持ち帰ったと思うのですけれども、確認いたしました。12月7日に国会で私と村上審議官が答弁していることに尽きるわけであります。共産党の田村智子議員の質問に対してお答えしておりますので、後ほどそちらを御参照いただければと思っております。

(以上)