江崎内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成29年8月8日

(平成29年8月8日(火) 11:16~11:30  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 今日から9日にかけて沖縄訪問いたします。
 沖縄担当大臣就任後、初めての沖縄訪問であり、まず、国立沖縄戦没者墓苑を参拝し、戦没者の御霊に哀悼の意をささげます。また、沖縄県知事、県議会議長及び地元の経済団体等とお会いし、お話を伺う予定。さらに、沖縄科学技術大学院大学(OIST)や西普天間の跡地など、沖縄振興事業の実施状況を視察する予定であります。
 今回の沖縄訪問を通じ、沖縄の現状や課題を把握し、今後の沖縄振興へ反映させてまいります。

2.質疑応答

(問)北海道新聞の片岡です。
 先日の「役所の原稿を朗読」ですとか「北方領土は素人」などと発言したことに対して、北方四島の元島民の方からも失望、いら立ちの声が上がっています。
(答)そうですか。
(問)御存じないですか。
(答)私は見ておりません。
(問)そうですか。返還運動に水を差すですとか、そういった言葉もあるんですけれども、こうした言葉、批判をどのように受け止めていらっしゃるかということと、あわせてもう一点、元大臣の中には北方四島の名前を読めない方もいました。その際にも道内では失望、落胆が広がりました。改めて四島の名前を挙げながら、御自身の領土問題に取り組む決意を教えていただけますでしょうか。
(答)分かりました。まず、国後ですね。そして、色丹があります。国後、歯舞、色丹、択捉、これでよろしいですか。何か小学生の試験をやらされているようだ。
 決意は、何よりもこれ外交問題、御案内ですね。それと今、日露経済協力、これが進捗するときに私どもはこの北方領土がどうあるべきかと。これは内閣府の私ども北方担当といったものがまず根回しをしていくということです。それで、大いに私は北方四島返還を望みたいものですが、これは外交問題ですね、国と国。したがって、急がず外交面と、あと現在、経産省が経済協力では取り組んでおりますので、こうしたものを強力にバックアップするといった強い意気込みであります。
 それと、冒頭の何よりも言葉足らずというのは、私どもの世代、昭和18年生まれ、昨日も言いましたが、まず戦後早々の教育では、謙虚であるべき、そして、謙譲の美徳とか善悪の分別、正義感の強い人間になれと言って教わったので、専門家ではないのですが、関心がないとか、北方四島を存じ上げないなんていうことは一切ない。
 最近、テレビのワイドショーで、おじいさんが「この人は新聞を読んでいないのか」と。私は、新聞は何紙も取っていて、肝心な記事は必ず切り抜きなさいと秘書に義務付けている。自分も見ますし、それをずっと取っておいて見ているから、うがった見方をされるおじいさんも困りますし、受けた以上は本当に誠心誠意頑張りますので。ネットでそのような批判があるのですか。
(問)弊紙で報じております。
(答)これは言った私が悪かったのですが、もう少し本人に真意を調べるべきだと思っています。
(問)東京新聞の村上と申します。
 昨日のぶら下がりの中で「オフレコで話したんですけれども」というような発言があったかと思うんですけれども、その会合の際の現地での取材ですけれども、そのときにテレビカメラも回っていて、各社いて、また、会合自体は事前に報道各社にリリースもされたということで、オフレコとは完全に思えないオンだったと思うんですが。
(答)それはいいのですが、何よりも自宅ですよ。自宅で最高幹部、こうした方々に集まっていただいて、帰郷報告、そういったことでやりました。そして、中日新聞の記者が随分長い時間残っていて、いろいろ先ほどおっしゃられたことについてということでした。こちらも親切にわざわざ母屋の食堂に呼んでお話を聞いていたのですが、どうも違った内容だったのですね。ただ、もうそれは駄目、覆水盆に返らずで、一度活字に残った以上、私の言葉足らず、これは大いに反省。
(問)今、大いに反省とおっしゃられましたけれども、そもそもの朗読をするという発言は御自宅の中ではなくて、会合の後の発言だと思いますが。
(答)それもオフレコだったのですが。
(問)テレビも回っていたということで全くオフレコではなくてオンだと思うんですけれども、どうしてそれをオフレコというふうに御説明されたんでしょうか。
(答)というのは、家まで来ていただいて仲間内だということで、原稿を棒読みという発言をしていたのです。
(問)事務所でインタビューをしたというふうに伺っていますけれども、朗読に関しまして。
(答)朗読も結構ですが、やはり原稿、それはそれぞれ優秀な事務方の皆さんが書かれる。そして、いよいよ臨時国会に入ると、引継ぎの事項とか政策について通常国会のときはこうでしたと。こういった今動きがあるという、きちんと頭に入れておかないといけないでしょう。それで聞くべきところは聞くし、それも棒読みということになると、少し違うな。
(問)TBSの小林と申します。
 その先日の発言について大臣、今大いに反省というふうにおっしゃったんですけれども、この発言を撤回されるつもりはございますでしょうか。
(答)撤回はしません。実際不用意なことを言っていました。それは内輪の会だから、テレビカメラを勝手に回しているから、それは知らないけれども。
(問)あくまで撤回はせず、誤解があったということでしょうか。
(答)誤解があったということです。
(問)NHKの安藤と申します。
 大臣、野党側からは昨日も仕事人内閣であるけれども、仕事をするように思えないなどと辞任を求める声が出ていますが、改めてそれに対して。
(答)全くありませんし、国会軽視というお話があったようですね。私、23年間国会議員の秘書をしながら、そして、議員になってもう20年近いときに国会軽視なんて、どうしてできますか。それが私の思うところです。
(問)共同通信の荒井と申します。
 話題は変わるんですけれども、来週、8月15日が終戦記念日になるんですが、当日やその前後に靖国神社を御参拝する予定はございますでしょうか。また、その理由も併せてお答えいただければと思います。
(答)これは前回も言いましたが、もう十数年来、靖国には出かけておりません。理由はでき得れば分祀かな、でき得れば。これも何か違った書き方をされると困りますが。
(問)文化放送の篠澤と申します。
 話題は変わるんですが、オスプレイの墜落事故についての御所見をお願いいたします。
(答)これは小野寺防衛大臣がいち早く対応に臨んでくれました。やはり日米地位協定、もう少し見直さないと。どのくらい前だったですか、海辺に落ちた。この時も事故の報告をと米軍に願ったんですが、いまだ報告されていないのかな。要するに、最低でも操縦ミスだったか機体が好ましくないのか、こういうことは返事を頂きたい。地位協定も直すところは直すと。そういう交渉に、これも私の門外漢だけれども、私はそういった気持ちを持っています。
(問)沖縄タイムスの上地です。
 大臣、今の御発言で地位協定を直すところは直すというふうにおっしゃっていますが。
(答)話し合って、時間をかけてでも、私は沖縄県民の皆さんの気持ちを政府がしっかり受け止めながら、政府はまたアメリカに言うべきことは言いながらという考えを持っています。
(問)沖縄からは原因究明をされるまで飛行停止を求めてほしいという声がありながらも、日本政府は今回、外国で起きたことということで飛行の自粛を求めて、昨日、米軍はオスプレイを飛ばしたんですけれども、その点自体は、日本政府の対応としては内閣の一員としてどのようにお考えでしょうか。
(答)やはり言うべきことは言う、こういったことですね。政府がどの程度突っ込んだ話をしたかですが、その辺は私も詳しくありません。

(以上)