松山内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成29年8月29日

(平成29年8月29日(火) 11:04~11:13  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 おはようございます。
 それでは私の方から科学技術担当の大臣として、1点御報告申し上げます。
 明日8月30日、諸般の事情が許せば、つくば市を訪問させていただきます。大臣として就任後初めて、この最先端の研究現場を視察する機会となります。
 内閣府のImPACTの山海プログラムマネージャーが代表を務めますサイバーダイン株式会社、あるいは物質材料研究機構、また産業技術総合研究所、これが誇る世界最高水準の研究現場を視察させていただいて、研究成果の出口戦略、あるいはベンチャー支援などについて、現場の方々と意見交換をしたいと考えておるところでございます。
 さらに先日19日打ち上げに成功しました「みちびき3号」、これに関わられたJAXAを訪問いたしまして、奥村理事長始め関係者の皆さんと意見交換をし、日本実験棟「きぼう」運用管制室、あるいは人工衛星の開発現場など視察を行う予定でございます。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 大臣、昨日、PRISMの領域統括3名の訪問を受けたかと思うのですけれども、その後懇談されて、実際これからPRISMが成功するためには何が必要だと、その懇談の中で感じられたのか教えていただければと思います。
(答)昨日、来年度の創設に向けまして準備を進めています、このPRISMの領域統括3名の方々、安西さん、佐相さん、田代さん、お見えいただきました。
 それぞれの方々からは、共通して、関係府省がしっかり連携して施策を進めていく必要性、それに加えて、連携を促進するための予算の確保が極めて重要であるのでよろしく頼むというようなことで御依頼が上がっております。
 今後、領域統括には、各省庁の施策の束ねと、全体として取りまとめていくというPRISMの要の役割を担っていただくことになっております。
 私としても領域統括に最大限力を発揮いただけるように、予算の確保を含め努力をしてまいりたいと思っております。
(問)毎日の酒造です。
 今朝の北朝鮮のミサイル発射についてですが、大臣は宇宙の安全保障の担当もなさっていますけれども、宇宙の安全保障という観点から、今回のミサイルの事態についてどういうふうにお考えになっているかということと、今後どういうふうにその観点から対処していくかという、その二つを教えてもらえますか。
(答)政府としては、この安全保障についても、先般の「みちびき」の打ち上げについても、検討を重ねていくというふうに方針を出しておりますので、今後、この4号機の打ち上げ、あるいは7号機体制につきましても、我が国の安全保障について、有効に利用ができていけばいいではないかと、検討していかなければならないのではないかと思っております。
(問)ミサイルについてはいかがですか。
(答)その辺は、詳細をどのように運用されていくのかですが、宇宙技術の中で、その辺のミサイルについても、我が国の安全がしっかり守られる方法があるのであれば、検討を重ねていかなければならないのではないかと思っております。
(問)読売新聞の船越といいます。
 2点ありまして、まず最初、PRISMの関係で、先日、日経さんのインタビューで、今後PRISMに関して民間も含めた事業体を作っていきたいというような御発言をされていたというふうに記事で読んでいるのですが、それは具体的にどういうことを想定されているのかというのが1点と、2点目が、視察で研究所とサイバーダインは分かったのですが、最初につくば市役所とあるのですがこれはどういったことをお話しされる予定なのか、この2点をお願いします。
(答)(事務局)つくば市については、つくばが進めている地域における科学技術の振興策について、つくばの関係者と意見交換をさせていただきます。
(答)先般のPRISMの話ですけれども、具体的にはこれからなのですけれども、様々なベンチャー企業等々が育成するに当たって、この辺で研究されたことが実際に生かされるような仕組み、出資する人、あるいはその技術を進めていく人がマッチングができるような、そういうシステムができればいいと思って、今検討しているところでございます。
(問)フジテレビ、和田でございます。
 不勉強で恐縮なのですが、今朝のようなミサイルが飛んだ場合というのは、もっぱら防衛省だと思うのですが、防衛省ですとか、外務省であるとか、あるいは文科省なのか、それ以外に内閣府の宇宙安保という観点から、飛んできたミサイルなのか、飛翔体という表現が正しいのか、どういうものであるというような分析的なことというのは、これは、私大変不勉強で恐縮なのですが、今申し上げたような府省以外に内閣府として何がしかの分析のようなことというのは通常されるものなのでしょうか、全くしないのでしょうか。
(答)特に私の方は、関連しておりませんで、防衛省、あるいは官邸の方でその辺の連携とるベき府省ととっておられるかも分かりません。私の方はやっておりません。
(問)例えば今日のような事態を受けて、それでは日本側の体制をどうしたら宇宙安保の観点からいいのか、というようなことも特段されるわけではないのでしょうか。
(答)そうですね。私の方では、今、官邸の方を中心に御指示に従いながらということで、官邸とNSCの方で進められていると思います。
(問)特段、今回の件で総理なりから何がしかの指示が出ているということでもないわけですね。
(答)はい。総理からは、見解は会見で述べられたとおりでありますけれども、六つほど指示が出ておりまして、それは我々全閣僚にその指示を踏まえて、万全な安全体制を整えていくということで進めてまいりたいと思います。
 その六つの指示につきましては、既に会見で朝、発表されたとおりでございます。
(問)それを受けて特段、大臣として動かれるという、今回の件に限ってですが、ということは特段ないわけ。
(答)私の担当の中では、今、特段どうするということではございません。

(以上)