小此木内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成29年9月29日

(平成29年9月29日(金) 10:49~10:54  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 私から一つ、首都直下地震を想定したときの準備訓練の一つについて、お話をしたいと思います。
 首都直下地震時における政府の対応に関する取組についてでありますが、内閣府では、首都直下地震時においても行政の心臓部である霞が関の中央省庁がしっかりと業務を継続できるよう、あらゆる事態を想定し、政府業務継続計画の実効性の向上を図ってきたところであります。
 官邸及び中央省庁の省舎が壊滅的な被害を受け、首都中枢機能を著しく低下する事態は、想定し難いものでありますけれども、仮に官邸が被災により使用できなくなった場合、緊急災害対策本部の設置場所を、①内閣府、②防衛省、③立川広域防災基地、といった順序で変更することとなっております。
 このような観点から、10月4日、水曜日ですけれども、立川における各省庁等の災害対策本部の設置準備訓練を実施いたします。この訓練は、あらかじめ各府省等の設営班を派遣して、設置準備に当たらせるという想定の下に、立川までの移動方法や非常時通信無線を使った連絡体制を確認することにしておりまして、このような訓練は今回が初めてとなります。
 なお、当日は、中央省庁のほかに立川市役所、警視庁及び複数の通信関係機関の御協力を得て、訓練を実施する予定です。関係者の皆様には、政府の取組について、御理解・御協力を頂き、この場をお借りし感謝を申し上げます。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)雑誌記者の中島です。
 昨日、高速道路の110キロの引上げが行われました。1万キロの高速道路の僅かではありますけれども、最高速度が引き上げられたことについて、注意点と所感をお願いいたします。
(答)昨年3月に有識者からの提言を受け、静岡・岩手両県において、規制速度がまず110キロ、この引上げの施行実施区間を選定して、交通安全施設の整備等、必要な準備を進めてまいったところであります。
 私も議員になって20年以上経ちますけれども、その間にも、所属する自民党の交通部会等々で、様々な業界の方からお話を聞いて、いろいろな研究が専門家の間にも行われ、実際、高速道路を使用するドライバーの人たちの話も聞きました。都内の首都高とか、そういうところと違って、地方へ行く高速道路、真っ直ぐ行く道と曲がりくねった道、いろいろな所では事故そのものも違いますし、ドライバーの心理、心得も違ってくると思います。様々な見地から研究が行われ、経済的にも、これはスピードを上げる、上げないも、もちろん安全面のこともたくさんある、交通事故が起きないことに越したことはないということも含めて、様々な研究・議論が行われた、そのまず試行ということを考えておりますので、安全で、そして物事がスピーディーに運ばれ、経済的にも、これは効果があれば、こんなにいいことはないというふうに思います。安全を重視して警察を指導してまいりたいと、こういう思いであります。

(以上)