梶山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成29年8月15日

(平成29年8月15日(火) 10:31~10:47  於:中央合同庁舎第8号館1階S106会見室)

1.発言要旨


 国家公務員制度担当として、御報告いたします。
 去る8月8日、国家公務員の給与改定に関する人事院勧告を受けまして、本日、給与関係閣僚会議が開催をされました。会議において私からは、今回の勧告は民間給与の実態を反映し、月例給、ボーナスともに引上げとなったこと、政府として労働基本権制約の代償措置の根幹をなす人事院勧告制度を尊重するとの基本姿勢に立って、国政全般の観点から検討を進め、早急に結論を出す必要があること、退職手当の支給水準の見直しについても、その内容の具体化を進めていくことを申し上げました。併せて、本日の閣議におきまして、国家公務員の給与の取扱いの検討に着手した旨、報告いたしました。
 詳細については内閣官房人事局にお問い合わせください。
 以上です。

2.質疑応答

(問)2015年6月5日のワーキングのヒアリングの件について、何点か確認させてください。前回の閣議後会見で、速記録の廃棄した時期について、確認するとおっしゃっていましたが、確認しましたでしょうか。
(答)これは、3月の議事要旨、あわせて議事録もつくっておりますけれども、議事要旨を公表した時点で、これは廃棄をしております。
(問)とすると、議事要旨と議事録は今年の3月までは作成していなかったということなんでしょうか。
(答)作業期間はあったということです。作業をしていたある程度の期間はあります。
(問)前回の会見で、この議事録と議事要旨をつくった時点で廃棄しましたということだったと思うんですが、じゃ、つまり、その時期まで完成はしていなかったということでしょうか。
(答)ということです。
(問)速記業者に録音テープが残っているかどうかというのは確認しておりますでしょうか。
(答)それはもう、先程申しましたように、録音テープも速記録も、作業文書、作業材料として、正式なものができた時点で廃棄しております。私どもでは、それが残っているかどうかは、本来、廃棄すべきものと認識をしております。
(問)そういう契約を、その速記録とか、議事要旨とか議事録が完成した時点で廃棄、録音テープも含めて廃棄するという契約を結んでいらっしゃるということなんでしょうか。
(答)契約というか、今までの慣行で、そういう形にしているかと思います。
(問)議事録と議事要旨はほぼ同じものというふうに従来おっしゃっていますが、そうすると、具体的にどこの部分が違うんでしょうか。
(答)議事録は、現時点では、諮問会議に準じて4年後に公表することになっておりますので、ほぼ同じだという言い方での表現しか今の時点ではできませんけれども、ほぼ同じだと聞いております。
(問)とすると、じゃ、その2つはほぼ一緒ということに……
(答)私が断言はできるものではありません。
(問)そのほぼ同じというものが、なぜ同じではないと……
(答)議事録と議事要旨ということになりますから、要旨はあくまでも要旨ということで、違う部分があるということです。
(問)つまり、より簡略化されたものが議事要旨という理解でいいですか。
(答)まあ、でも、ほぼ同じだということで公表しているというふうに聞いております。
(問)その公表、6月5日のワーキングのヒアリングで、冒頭のこれを公表しますか、非公表にしますかという部分について、透明性、書き換えたということをワーキングの座長も認めていらっしゃるわけで、透明性という点で国民の疑念を招いていると思うんですが、議事録の冒頭部分のみ、八田座長と相談して、公表するというお考えはございませんでしょうか。
(答)冒頭部分のみというのは、非公表と書いてあるものをということですか。
(問)つまり、そこのやりとりが議事要旨と議事録で異なっているわけですよね。
(答)前回も申し上げたと思うんですけれども、提案者等が非公表でお願いをしたいということで、非公表にしましょうという合意のもとで始まりました。そのときは、非公表ということになっていました。
 ただ、1月20日に事業者が決定をしたということでして、それ以降は、八田座長のお考えで、できるだけ公表した方がいいだろうと。そこで、非公表と言いながらも、やはり公表だということになると、非公表のものをそのまま公表ということになると、今後出てくる提案者等の発言が委縮する可能性があるということを八田座長がお考えになって、それで、公表可という形に調整したということですけれども、それは提案者の了解もとっております。非公表でなくては困るということでずっと対立していたわけではなくて、こういう事情で公表可と書かせていただきますよと調整した。
 ただ、非公開と言った以上は、今後、提案される方がどう受け取るかという問題はあると思います。そういう事情で調整をしたという認識で私はおります。
(問)既に書き換えたということが明らかになっていて、当初、その書き換えた理由として、他の提案者が委縮するからという理由で書き換えたという御説明ですけれども、既にその点についてはもう世間的に知られているわけですから、なら、これ以上疑念を招かないためにも、その議事要旨と議事録で異なる部分のみ公表するというお考えはございませんでしょうか。
(答)これから検討してまいりますけれども、いかに情報公開をして皆さんに理解をしていただくかということも含めて、今後のことも含めて、どういう公開をしていくかはこれから検討いたしたいと思っています。
(問)説明補助者の定義について、ちょっとお伺いします。他の審議会等では、運営規則等で説明補助者のルールについてきちんと定めているものもあります。しかし、国家戦略特区に関していえば、その文書化されたルールがなくて、ともすれば恣意的に運用されてしまう可能性もあると思います。この点について、説明補助者の位置づけとか、その公表・非公表の扱いについて、ルール化するお考えというのはございませんでしょうか。
(答)これは、八田座長にお任せして今の取扱いになっております。
 ですけれども、今お話ありましたように、今後の改正の余地はあると思っております。
(問)前回も聞いた件で、今後確認するというふうにおっしゃっていた、2015年6月5日のワーキンググループの。それで、説明補助者の加計学園側の発言について、私が確認したところ、あれを確認するってことであったんですけれども、現時点では、その確認した結果というのは何か出たんでしょうか。
(答)これは、公表しないということで、現時点での結論になっております。速記業者の納入品があって、そこから議事録をまずつくる。その次に、議事要旨ということになってきますけれども、その作業の時点で、説明補助者の発言については非公表ということで提案者と確認しているため、文書にはなっていないということでありますし、これは非公表ですから、私自身もここでどうこうということは、現時点では言えないということであります。
(問)確認はできたんですか。それとも、確認できない、確認はしていないということなんですか。
(答)発言があったということですか。
(問)はい。発言の中身について。
(答)中身については確認できていません。
(問)それは、確認しようがないからということですか。もう廃棄したからと、そういうことなんでしょうか。
(答)もう非公表という取扱いでやってきたため、速記業者の納入品から議事要旨等つくるときには、載せないということになっております。今、私が議事要旨、議事録で確認することはできないということであります。
(問)文書で残っていないということは、それは分かるんですけれども、あとは、じゃ、その当時、そこに出席した方に、記憶の範囲で、こういった内容があったというふうなことの確認というのはされたんでしょうか。
(答)これはしておりません。これは公表を提案者側が希望していないということでして、その会議の場だけということになっておりますので。
 ただ、今後の在り方については、いろいろやっぱり検討も必要だと思いますし、過程の透明化についてどうしたらいいのかということは、皆さんからの御質問も参考にしながら、これから検討してまいりたいと思っています。
(問)例えば6月5日のワーキングの中で、加計学園の出席者の方が今治に、うちの学園の大学に獣医学部設置したいというふうな発言が、獣医学部を設置したいというふうな加計学園側の発言があったということは、あったかなかったかも確認はしないし……
(答)現時点ではできておりません。
(問)今後する考えもないということ。
(答)今のルールの中では、それは議事録にも載りませんけれども、今後、この件も含めて、プロセスを透明化していく中でどうしたらいいのかというのは、最善の道を探してまいりたいと思っています。
(問)その今後というのは、6月5日の説明補助者の発言についても公表するかどうかというのは検討するということなんですか。
(答)6月5日について具体的に検討するというよりも、一連の過程、例えば省庁間のやりとりについても、大臣間で行われている、プロセスが不透明であるとか、今おっしゃったようなことも明確にされていないということでしょうから、そういったことも含めて、何が足りないのか、もう少し検討した上で、この件も含めて、検討のプロセスをオープンにできるよう、皆さんから、今後の別な件も含めて、疑念を抱かれないような発表の仕方、情報公開の仕方というものを検討してまいりたいと思っています。
(問)念の確認ですけれども、それはだから、今後の在り方というよりは、今後の在り方もそうだし、6月5日の方も……
(答)6月5日の件に限定というよりも、獣医学部の件に関して最初からずっと、どこの時点で皆さんに疑念が生じたんだろうか、また、なぜ疑念が払拭できないままにあるんだろうかということも含めて、これからの発表の在り方、皆さんが言うとおりとは限りませんよ、限らないけれども、再検討をしていきたいと思っています。
(問)私が言っているのは、6月5日だけじゃなくて、6月5日もそうだし、今後のやつもそうだし、どういう形になるか、全くしないのかどうかは分かんないですけれども、情報公開について検討はするということでいいですよね。
(答)します。
(問)6月5日のワーキングの件なんですけれども、そのワーキングというのは、そこで制度設計して、そこで練られたものが諮問会議であったり分科会などに反映されていくって流れになると思うんですけれども、じゃ、この6月5日のワーキングの内容というのは諮問会議にどのように反映されたのかってことを前回確認したときに、それは……
(答)はい。
(問)それについては何か分かりましたでしょうか。
(答)これが、諮問会議に諮られたのは、28年11月9日が1回目です。2回目が、事業者の決定があった、1月20日ということになります。
 11月9日は、他のものも多分一緒だと思いますが、こういうことで取り組んでいくと、こうこうこういう件について取り組んでいくという、ざっくりとしたものであったと思っています。
 20日の方は、全ての要件への適合をそろえて付議しているものだと思っています。
(問)その前にも何度か諮問会議がありましたし、2015年6月というのは、これは諮問会議じゃないにしても、その月末に成長戦略が発表されて、その中にも獣医学部に関してどうするって、石破4条件となるものが発表されていましたけれども、そういうところにも反映してくるような話だと思うんですけれども、その直近の諮問会議なり、若しくは成長戦略で案文をつくるときに、このワーキンググループの6月5日の内容というのは上に報告するというふうなことはなかったんでしょうか。
(答)今の時点では、諮問会議に報告し付議したのが昨年11月ということで、それ以外に諮問会議で扱ったという報告は、私は受けておりません。
(問)じゃ、その6月5日のワーキングの内容というのは……
(答)それをまたワーキンググループ内でもんでいって、昨年11月9日に諮問会議に提示したものだと思っています。
(問)そうなると、1年半以上ずっとその報告は上がらないまま、あの6月5日の話はワーキングの中でとどまっていたということなんでしょうか。
(答)検討は継続して、ワーキンググループでの検討はしていたということだと思います。
(問)じゃ、6月5日のワーキングの話合いとは別に、例えば2015年6月の成長戦略の中に盛り込む話とかというのが、別のルートで決められたということなんですか。
(答)ワーキンググループは、テーマ与えられて、より具体的にやっていくということだと思いますけれども、このテーマに関しては前からの懸案だと思いますよ、これは。
(問)2015年6月5日にワーキングがありました。8日に今度、省庁のヒアリングがありましたと。その後、6月の30日でしたかね、そこの中で閣議決定で、政府戦略の中で獣医学部の在り方について4条件を設ける、認められた場合には設置してもいいというふうな……
(答)27年の6月5日と6月30日ですね。
(問)そこの間の中で、30日の閣議決定に至るまでの中で、6月5日のそこでのヒアリングの内容というのが、その決定に反映されるようなことはなかったということなんですか。
(答)反映されていないというか、まだワーキンググループから諮問会議には上げていないと思っていますけれども、これはもう一度確認いたします。それはもう一度確認をして返答します。
(問)改めてお伺いします。今日、終戦の日、8月15日ですけれども、大臣、この後、靖国参拝されるお考えありますでしょうか。
(答)今のところ予定は、武道館の追悼式に出るということだけです、私は。

(以上)