鶴保内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成29年7月7日

(平成29年7月7日(金) 10:50~11:00  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室))

1.発言要旨


 今日は特にありません。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 今、九州とか中国地方で、かなり大雨の被害が出ているかと思うのですけれども、これについて、科学技術の知見を生かして防災とか、あるいは災害復旧に取組ができるかと思うのですけれども、その辺について大臣の御認識をお願いします。
(答)私もそう思い、何ができるのかという話を聞いてまいりました。
 SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)により開発を進めております「府省庁連携災害情報共有システム」SIP4Dを活用して、現地の災害対応を支援すべく、研究主体である防災科学技術研究所の職員が昨日から福岡県、大分県の災害対策本部で活動しております。
 更に加えて、「革新的研究開発推進プログラム」(ImPACT)により開発を進めております全天候型ドローン。ドローンというのは、雨が降ったり風が強かったりすると飛べないそうですが、それを強化した全天候型ドローンを開発しており、それによって被災状況調査を実施すべく関係機関と調整を行っております。
 本日にも、調整が済み次第、孤立集落と言われているような地域がまだあるそうなので、そちらへこのドローンを飛ばして、生存者の確認を進めるやに、報告がありました。
 また、来年度から開始いたします「官民研究開発投資拡大プログラム」(PRISM)におきまして、革新的防災・減災技術をターゲット領域に選定いたしまして、先端科学技術の知見を生かした技術開発を進め、現場の災害対応協力に支援してまいるということであります。
 役所としても、これをしっかりフォローアップして、その報告も今後受け、加えて何ができるかということを矢継ぎ早に考えていきたいと思っております。
(問)NHK、奥住です。
 北方領土に関連してお伺いします。
 ロシアの副首相が、北方領土をロシア独自の経済特区に指定する計画を決定したと表明しました。日露共同経済活動について協議中ですけれども、ロシア側の法律に基づいて事業を行うように日本側に圧力を掛ける狙いがあるのではないかというふうな見方もあるのですけれども、大臣の受け止めはいかがでしょうか。
(答)ロシア側からのその発言については、報道を介して承知しているところでありますが、まだ、外務当局その他から公式の報告を受けておりません。
 したがって、現時点で予断を持って私どもがコメントすることは差し控えさせていただきたいと思いますが、北方領土自体の解決が重要であって、いろいろな場面が出てくるのだろうと思います。
 ロシア側の大臣の発言等々も、そうした局面の一つであり、簡単に考えるわけではもちろんありませんが、我々としても一喜一憂することなく、しっかりと、所期の目的を達成すべく努力を続けていくことが肝要なのではないかと考えています。
(問)フジテレビの和田でございます。
 細かいことで恐縮です。先ほどのドローンというのは1機ですか、これは。割と、広いエリアで使うのですか。
(答)(事務局)10キロ先まで飛ぶと言っておりますので、4機でかなり広いエリアをカバーできると思っています。
(問)10キロ先というのは、その10キロ先までのところに4機導入するということですか。
(答)(事務局)具体的にどの地域にどのように飛ばすかは、今、県庁とも調整しておりますが、本日中にも飛べるような状況です。
(問)飛ばす主体というのはどこのセクションなのですか。
(答)(事務局)県の防災対策本部と今、調整しておりまして、とにかく緊急時対応ですので、まずはそちらの方を優先しておりますので、取材の方はまたそちらの資料を。
(問)防災対策本部で聞けば分かりますか。
(答)(事務局)そちらの方(防災対策本部)の指示に従っていただきたいと思います。
(問)孤立された集落の方々からすると、目の前を何か不穏なドローンが飛んできたというようなことのないように、我々としても最大限にそれが救助活動の一環であるということが認識できるような工夫をしろということは申しているのですが、まだ何分にも始まったばかりの試みですから、是非、今日お集まりのマスコミ関係者の方々にも、被災地の方がどれだけ情報にアクセスできるか分かりませんが、こういう試みをしているということが分かるように協力いただければと思います。
(答)日経新聞の猪俣です。
 宇宙関連なのですけれども、昨日、北海道のベンチャーのインターステラテクノロジズが7月末にロケットを打ち上げると。宇宙空間の定義である100キロを超える計画で、成功すれば、日本では民間初ということになるのですけれども、これが成功することによって、日本の宇宙政策にどういう影響があるとお考えか。また、成功への期待など、お気持ちがあればお聞かせください。
(問)まず、大いに期待していると申し上げておきたいと思います。こういう民間の主導で、様々な宇宙開発が今後も進んでいくでありましょうし、また我々としてもそれを精一杯応援していきたいと思います。
 今後、こうした打ち上げによって、私もやるぞというような方々が続いていただけることを期待したいと思いますし、今回は100キロ程度の打ち上げを目的とするということのようですが、関係者の発言によると、この打ち上げが成功すれば、今後、衛星軌道への投入なども視野に入れておられるようでありますから、是非、こうしたことで技術的な協力ができ得れば、私たちとしても有り難いなと思っています。
(答)共同通信の中田と申します。
 今週末にある那覇市議選のことでお伺いしたいのですけれども、翁長知事の支持勢力が過半数を維持できるかとか、そういったことも注目されているのですけれども、大臣御担当の振興という分野で、選挙の結果が何かしらの影響を及ぼすとか、そういったことはありますでしょうか。
(問)選挙の候補者が、それぞれ思いを持って訴えていただく中で上がってきたことは、振興策として無視するものではありませんので、そういう意味では影響するだろうと思いますけれど、那覇の空港とか、渋滞対策とか、防犯カメラ・防犯灯の設置等々の状況とか、そういったこと等々について、間接的ではありますが、それぞれの候補者、当選者の意見を聞きながら進めていくことになるだろうと思います。
 ただ、大きな流れとして、我々がこれまでやってきたことを、より具体化し、そして加速化していくために、どういう結果であっても、これが障害になるとか、これが進むとかという話では今のところないと考えます。

(以上)