鶴保内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成29年6月13日

(平成29年6月13日(火) 10:10~10:20  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 (私の方からは)特にございません。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 先日、新潟に出張されたかと思うんですけれども、例えば新潟大の脳研究所なんかは全国共同利用型の大学附置研究所としてやっているんですけれども、そういう附置研究所がなかなか財政的に厳しいという中で、ただやっていること自体はとてもユニークだし、研究成果も出ていると。そこら辺の財政基盤の厳しさと、大学のそういう附置研究所を活性化していく基盤としての強化、そこらについて大臣、どのように今回感じましたでしょうか。
(答)行って良かったなと思いますのは、脳のブレインバンク。要は、実際の脳でアルツハイマーであったり、疾患のあったような方が死に至った直後にそれを新鮮な状態で保存して、しかもそれを切片のようにして保存してある。数字は忘れましたけれども、とにかく世界で有数の数を保存しておられるということなんです。日本では当然断トツです。その営みを数十年にわたって続けてこられたということを強調しておられました。そういう生体標本が我が国に残っているということは、これからの我が国のそういう研究開発にとって大いなる素材になっていくんだと思います。
 したがいまして、これまでやってこられたその努力をどうこれから応用、実装に結び付けていくかということについては、当然のごとく今も大学の方で研究なさっておられますけれども、我々としてもそれをちょっと様子を見て、いつでも何かあれば内閣府、我々の部局とも連携をとりながらやっていきましょうと約束して帰ってきたところであります。
 アルツハイマーに関わるアミロイドβの排出に関わる研究をなさっておられる状況も聞いてきましたけれども、これもアメリカの大学では割と進んでおる研究のようですが、多分、日本では一番最初に気が付いたというようなことも言っておられましたから、隠れた、日本の最先端研究が地方大学にある良い事例だと思いました。
(問)NHKの奥住です。
 沖縄県の大田元知事が亡くなりました。基地の整理・縮小を訴えてこられた方ですけれども、基地問題、あるいは平和行政への功績というのをどのようにお考えになるか、亡くなられたことへの受け止めと併せてお願いします。
(答)御指摘のとおり、沖縄県の基地問題について、精力的に意見を持って動かれた方であり、私も本当に残念でなりません。
 それぞれの時代背景があったにせよ、大田元知事がなさってこられたこと、またその折々においての思いのようなものを私たちがしっかり酌み取って、今後の沖縄行政に資するものにしていきたいと考えていましたし、またそれを生の声で聞くことができなくなったことを大変心苦しく、本当につらい思いでおります。
 今後、様々な形で努力をしていき、大田元知事にしっかりと評価してもらえるような後進の政治が必要なのではないかと考えております。身を引き締めて頑張っていきたいと思います。
(問)朝日新聞の永田です。
 本日、(衆議院)沖縄・北方特別委員会が開かれていると思うんですけれども、その中で参考人招致が行われまして、ロシアとの共同経済活動について参考人から共同経済活動を進めることが領土問題の解決につながるという政府の説明に対して懸念が表明されたと思うんですけれども、これについて18日にも空路墓参というものが行われますが、大臣として今後どう元島民ら関係者に、この今の政府のスタンスというものを伝えていくか。また、そういった意向があるのかお伺いできますか。
(答)その参考人がどういう表現というか、発言をなさったのか詳細に把握しておりませんので、的確なコメントはできかねますが、共同経済活動を通じて領土問題を考えるよすがにしていくというのは、これはもう恐らくは多くの国民も共有しているところではないかと思っています。
 問題は、平たく言って、良いところ取りがされるのではないかとか、その結果、何もなかったねということが起きないように何か担保をつくるべきなのではないかと思いますから、そこのところは領土問題を担当されている部局も当然心に秘め、しっかり交渉していただいていると信じておりますし、私どももそう聞いておりますから、そこは我々もしっかり協力し合いながらその推移を見守っていきたいと思います。

 パンダのこと、一言よいですか。パンダ(出産)、大変おめでとうございます。ただ、和歌山県では15頭が産まれておりますので、付け加えておきます。

(以上)