鶴保内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年12月9日

(平成28年12月9日(金) 9:28~9:35  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 私の方からは2点御報告を申し上げたいと思います。
 まず一つ目は、クールジャパンに関連して2点の御報告をさせていただきます。1点目は、クールジャパン拠点連携実証調査における実証プロジェクトの決定でございます。この度、有識者委員会による選定を経て、クールジャパン拠点の連携・ネットワーク化に取り組む先進的な実証プロジェクトを7件決定いたしました。来年3月までの4か月間で、プロジェクトごとに、クールジャパン拠点の持つ潜在力が拠点間の連携によって効果的に発揮されるような取組を実施・検証し、拠点連携の促進に向けたベストプラクティスの創出に取り組んでまいりたいと思います。2点目は、地方版クールジャパン戦略の策定についてであります。11月13日に大分県別府市において開催した地方版クールジャパン推進会議での議論を踏まえ、今後、大分県がクールジャパン推進に取り組む際の指針となる「大分県クールジャパン推進イニシアティブ」が、内閣府が協力して策定されました。今後も地方版クールジャパン推進会議の開催を契機とした地方版クールジャパン戦略の策定に取り組むことで、地方におけるクールジャパン推進に向けた取組を後押ししてまいります。次回の地方版会議は沖縄県で開催したいと考えており、今後、沖縄県と調整してまいりたいと思っております。
 それから、二つ目の御報告でありますが、昨日、平成29年度の与党税制改正大綱が取りまとめられ、私も昨日付けでコメントを発表させていただきました。沖縄振興に関する税制については、適用実績が乏しい制度もある中、制度そのものの縮減にまでは踏み込まれず、他の租税特別措置の延長幅に合わせる形で延長が認められましたことから、一定の評価ができるものと考えております。今後、本大綱の決定を踏まえて、政府においても税制改正大綱が取りまとめられる予定ですが、私としても引き続き最大限の努力をさせていただきたいと思います。
 以上であります。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 いよいよ来年度予算の編成に向けて大詰めになってきたんですけれども、第5期(科学技術)基本計画の26兆(円)という目標を達成するために、大臣として、この予算編成の大詰めの時期にどういうふうに取り組んでいかれるのか、意気込みを教えていただければと思います。
(答)繰り返し申し上げておりますが、呼び水としての予算は揺るがせにできないものであるという認識がまず一つあります。鋭意、部局にも話は聞き、そして私自ら様々な形で、様々な場で働き掛けを重ねております。大変厳しい状況であるということは否めませんが、しっかりとこれはやっていきたいと思います。特に、予算の一般論としてのシーリングにおいて、今の状況でなかなか26兆円という目標を突破するのが難しいという認識を持っておりますので、こういったことについてもしっかり働き掛けを続けていきたいと思います。
(問)例えば、直接財務省に働き掛けるとかそういうことも考えていらっしゃるんでしょうか。
(答)はい、考えています。
(問)(朝日新聞・山下記者)
 今の予算の関連なんですが、これから沖縄予算も大変注目されると思います。先程、菅長官宛てに(官房長官室に)入られていたと思うんですが、この件についても何か意見交換はされましたでしょうか。
(答)大体の今の状況を、私たちとして、こういう取組をしたいという要望というか考え方をお伝えをしたのみであります。
(問)それに対して長官からはどういう。
(答)しっかりやってくださいと励ましの言葉を頂きました。
(問)もう一件別件なのですが、来週、いよいよプーチン大統領がロシアから来日されます。一部報道では、ビザなし交流に経済関係者を加えたりですとか、国後島1か所だけの手続の場所を更に広げていくということも言われていますが、現在の検討状況はいかがでしょうか。
(答)特にその情報はまだ正式に入ってきておりませんので、私どもとしては、まだ承知しておりません。
(問)仮にそういう方針が示されたり合意があった場合には、大臣としてどのように取り組みたいと考えておられますでしょうか。
(答)状況を見て判断することだと思います。つまり、領土問題についての平和条約締結交渉の状況とか様々な問題があると思いますから、それを総合的に見て判断したいと思います。
(問)共同通信の市川です。
 今の関係で1点伺いたいんですが、政府の方が15日、山口県の長門市で日露首脳会談、翌16日に官邸の方でもプーチン大統領と総理が会談するということを発表されたんですが、鶴保大臣としては、そちらに同席されたりという予定は特に考えていないのでしょうか。
(答)特に今のところはありません。
(問)もう一点、冒頭のクールジャパンの話になるんですが、次回の地方版会議を沖縄県で開催したいという御意向を今、示されましたが、これは時期としてはいつぐらいをめどにというお考えが今のところあるんでしょうか。
(答)ここで発表することすら少し見切り発車的なところもありますので、できるだけ早くという意向だということだけお伝えをしたいと思います。

(以上)