鶴保内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年8月8日

(平成28年8月8日(月) 11:27~11:38  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 おはようございます。少し遅くなりまして申しわけございませんでした。
 本日、閣議後に、第13回宇宙開発戦略本部会合を開催いたしました。私から、宇宙政策委員会における検討状況を報告した後、総理から、年内に宇宙基本計画の工程表を改訂するよう指示がありました。関係閣僚と連携して、工程表の改訂に努めてまいりたいと思います。 その改訂に際して、明日から1か月間、パブリックコメント手続を通じて、広く国民の皆様にも意見募集を行わせていただきたいと思います。詳細は、宇宙開発戦略推進事務局にお問合せをいただきたいと思います。
 もう一つ、明日8月9日に、沖縄に参りたいと考えております。沖縄担当大臣就任後、初めての沖縄入りでありますから、まずは県知事及び県議会の議長らと面会をさせていただき、国立沖縄戦没者墓苑を参拝し、戦没者の御霊に哀悼の意を表してまいりたいと思います。 併せて、地元市町村・市町村議会の代表の方々、経済代表団体の方々ともお目にかかりたい、御挨拶程度だと思いますが、お目にかかってまいりたいと思います。さらに、普天間飛行場や西普天間住宅地区等を視察する予定であります。担当大臣としてしっかり現状把握をさせていただきたいと思います。皆様のお話をよく伺って、今後の施策に反映させてまいりたいと思いますが、何分にも短い日程、たった一日の日程でございますから、まずは御挨拶という意味合いであることを御理解いただきたいと思います。
 以上であります。よろしくお願いします。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 沖縄と科学技術の両方に関係するんですけれども、沖縄振興策と科学技術政策が融合してOIST、沖縄科学技術大学院大学ができましたけれども、それで国際的評価も上がっていますけれども、こういうような、大臣が持っている各つかさの政策を連携して何らかの新しい施策とか、これまでつながっていなかったものをつなげて、こういうふうなものを、そういうことについて大臣のお考えをお聞かせ願えればと思いますが。
(答)できるものは全部それはやりたいと思いますが、まず冒頭の就任記者会見でも申し上げましたが、我々がやっている所掌というのは、どこまで踏み込めるかという問題があります。したがって、問題を抽出をし、その問題のためにそれを実現に移すところまでを自分たちはやりたいと私は考えています。その思いと、実際の限界というのがどれぐらいあるかというのは、まだはっきり分かりませんので軽々なことは申し上げられませんが、一般論として、例えばでありますが、先日も、沖縄発祥の空手が(東京)オリンピックの種目になりましたという話がありましたよね。その時に、どなたかにそれを気付かせていただいて、ふと思ったんですけれども、例えば、私たちにとっては、クールジャパン戦略というものが自分たちのツールとしてあるわけですから、これと組み合わせて空手をいかにして振興していくか、振興というかアピールしていくか、情報発信していくかみたいなものは是非やっていきたいと思いますが、具体的にそれが、例えばホームページを作ることになるのか、地元でお金を落として何かをすることになっていくのか、具体的な事業官庁としてできるメニューは何があるのか、これらについていろいろありますから、まだはっきりとしたことは言えませんが、漠然とそういうことは、できることならば何だってやりたいと考えています。
(問)日本経済新聞社の出村と申します。
 今日の宇宙開発戦略本部についてお伺いしたいんですけれども、今日の会合の時点で、今後のこの工程表改訂に向けて、特にこういう分野に力を入れたいという具体的な話は何かありましたでしょうか。
 あと、工程表の中間取りまとめの際に、宇宙産業ビジョンの検討ということで、宇宙の産業利用というところがかなり力を込めて入れられたかと思うんですけれども、そうした宇宙の産業利用をどう推進するかというような話についても、今日もし具体的な話が何か発言等出ていれば教えていただければと思います。
(答)各省の代表の方々、代表というか大臣に御発言いただいたことが問題意識の原点にあります。これからそれらを踏まえてパブリックコメントをやらせていただいて、具体的に肉付けをしていくということになろうと思います。
 私が個人的にというよりは、今日の会議の報告とすれば、そういうことでありましたという報告だけなのでありますが、総理からは、あえて重点的に次の3点に取り組むよう御指示がございました。
 「宇宙2法案の極力速やかな成立を目指すこと。」また、「準天頂衛星により2018年に世界に先駆けて実現する精密な測位を、農業や建設業の生産性の抜本的向上に結び付けるよう、技術やビジネスモデルの確立を支援すること。」また、「宇宙システムの海外展開支援を一層強化すること」、でありますが、これはもう御存じのとおり、民生化をこれからどんどん進めていくために、様々な問題点を出しなさいよ、もっともっとやりなさいよという指示だと私どもは受け止めておりますから、繰り返しになりますけれども、問題点の抽出、そして、それに向けての援助等々、加速度的に速やかに進めていきたいと思っております。
(問)日本経済新聞の中山と申します。
 明日、沖縄振興担当の大臣として初めて沖縄を訪問されると思うんですけれども、改めてその意気込みと、あと翁長知事と御面会でどのようなことを特にお話になりたいかお聞かせください。
(答)気負い過ぎてもいけませんし、かといって、物見遊山で行くつもりは全くありませんから、虚心坦懐に皆さんのお話に耳を傾けてくる素地を作らせていただきたいと思います。
 私どもが間違えてはならないのは、沖縄の基地問題を担当する部局ではありません。あくまで私たちは、沖縄県、県民の心に寄り添いながら、沖縄県の振興策を一歩も二歩も進める、その思いであります。それを伝えさせていただくことができればと思っておりますが、どこまでできるか。そのために私もいろいろ考えさせていただいて、近々、沖縄県知事も東京にお見えになる予定もあるようなことも聞いておりましたから、慣例上ね、通例であればこの時期来られるんじゃないかという話をちらっと聞いておりましたから、何としてもそれよりは先にこちらから御挨拶にお伺いをさせていただきたいという趣旨で、急遽、日程調整をさせていただいたものであります。
 したがいまして、大変、知事にもお忙しい中を、急遽のことで御迷惑をおかけして時間を割いていただいているという気持ちでありますし、だからこそ、御挨拶をさせていただくという程度のことになるかもしれません。しかし、これからも何回も沖縄に足を運んでいかせていただいて、いろんなお話をさせていただく機会を、いろんな方々と持たせていただければなと考えています。
(問)朝日新聞です。
 お盆前に最後の会見になるかと思い、改めてで恐縮なんですが、8月15日、またその前後に靖国神社を参拝するお考えがあるのかどうか、また改めて教えてください。
(答)前回と同じ答えになって恐縮なんですが、安倍内閣の一員として、適時適切に考えてまいりたいということであります。踏み込んで、そこからまだもう一歩踏み込むと言われても、ちょっと日程的にまだ詰められていないんです。自分がこの大臣に就任して間もないことでありますから、日程的にも厳しいかなという感じはありますけどね、今のところそんな状況です。
(問)仮に日程的に折り合いがつけば、行かれる可能性もあるという理解で。
(答)可能性としてはないわけではありません。ただ、私自身、今まで何度か参拝もさせていただいたこともございますし、個人として、この国のために亡くなられた方々に哀悼の意を表すということは、個人的にですよ、思いとしては持っておるつもりであります。
(問)時事通信の田中です。
 確認になるんですが、翁長知事とお会いになられる時に、先日おっしゃっていた、振興策と基地問題というのは確実にリンクしているという、そうした考え方の説明というのはされるんでしょうか。
(答)明日の時点でそこまで、聞かれれば御説明はさせていただこうと思いますが、まずは明日は御挨拶をさせていただくという趣旨で行かせていただこうと思っております。

(以上)