石原内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成29年6月20日

(平成29年6月20日(火) 10:30~10:37  於:中央合同庁舎第8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

 閣議後の会見ですが、今日は格段皆様方に御報告する案件はありませんでした。

2.質疑応答

(問)国会が閉幕しました。昨日の安倍首相の記者会見では、教育の機会を平等に確保することや、人づくり革命に向けて有識者会議を設置するといった考えが示されました。経済成長において人材投資や教育の重要性について、お考えをお聞かせください。よろしくお願いいたします。
(答)昨日の会見は、もう皆様御覧になったと思いますけれども、雇用を増やして、それによって所得も増やし、経済の好循環を更に改善させていくために、総理はこれまでどおり経済最優先で取り組まれると申されていました。その鍵は、これはもう何度も言っていますけれども、成長戦略、決めさせていただきました。これを実行あるのみだと思います。それと構造改革の断行にかかっている。これはもう総理の認識と私は全く同じです。
 この4年半、御存じのとおり、経済最優先で取り組んできたと思っています。その一方で構造改革は、農協改革、あるいは電力改革、医療改革といった重要分野でも切り込んできている。そこで新たな我が国における課題として持ち上がってきたのが、今御質問のありました人口減少という問題だと思います。人口ボーナスが経済にプラスされるということは多くの方々が皮膚感覚で分かるのですけれども、人口オーナスというものがすごく経済にネガティブに効いてくる、そういう中で、この問題を解決するために、働き方改革担当大臣までつくって取り組んでいるところです。
 そうした中で課題として見えてきたのは、やはり人材への投資を通じて生産性を向上させる。どうも日本の製造現場、あるいはその他サービス業等々も生産性が大変低い、他に比べて低いということで、成長と分配の、先程申しました好循環をつくり上げていく政策方針をまとめた、いわゆる骨太方針の中でも、いわゆるSociety5.0という社会をつくっていく、それを支えるIT人材です。こういう人たちは、例えばFORTRAN(フォートラン)やCOBOL(コボル)をやっていた人はリカレント教育を行うことで十分対応できるわけですし、そういう教育支援などをして人材を育成していく。それによりまして、先程実行あるのみ、成長戦略は実行あるのみと総理も申した。私もそういう指示も受けていますので、未来投資戦略を実行していくことが重要なのではないのか、このように昨日、私も、生中継ではないのですけれども、会見を見させていただきまして感じたところです。
(問)先程の質問に関連をしてですけれども、具体的に夏には新しい構想会議を総理が立ち上げられると表明をされました。そこにおける内閣府並びに石原大臣の、どういうふうに関わっていくのかということ、また、その会議では、やはり総理は高等教育の負担を軽減していくことですとかも取り組んでいきたいという趣旨をおっしゃいました。その辺りも含めて、リカレントですとか、それだけではなくて、そこまで視野を広げて取り組んでいかれるのかということを、もう少し御説明いただけますでしょうか。
(答)一義的には、今、おっしゃられたとおり、夏に立ち上がります有識者会議で、お金が無尽蔵にあれば政策というものは打ちやすいですけれども、限られた財政事情の中でどういう部分にどういうことをやっていくかということは、基本的には有識者会議で御議論されることになると思います。
 これまでも総理からは適宜、様々な指示をいただいてきている中で、様々な課題について取り組んできました。昨日の今日ですので、特に今日指示があったということではありませんので、新聞、あるいは昨日の会見を聞かせていただくと、党役員人事に併せて内閣改造ということも言われていますので、そういう中でつかさつかさで取り組んでいくということになるのではないかと思います。
(問)すみません。ちょっと、前回伺ったことで恐縮ですけれども、戦後3番目の今の景気について、もし大臣としてお名前をつけるとすれば、それと理由を含めて伺えると非常にありがたいと思います。
(答)調べてみたら、やはり景気は山谷あって、山から落ちて谷になって、拡張期間が終わったというときに皆様は名前をつけられているのですよね。やはり2012年12月にアベノミクスが始まった「3本の矢」によって、この景気拡大というものがスタートしていますので、皆様方の論調を見るとアベノミクス景気というのが多数で、それ以外のものが発見することがなかったので、とりあえず私もアベノミクス景気なのかなと。ただ、それもまだ拡張を続けていますので。
 調べてみたら、オーストラリアなどは20年、25年と、景気拡大を続けている国もありますので、では、オーストラリアで名前がついているかというと、長期間になればなるほど、鉄鉱石や、そういう資源が売れてよくなって、それが一段落したら、今度はサービスが上がって。
 まだ何かネットで探した限りでは名前もついていませんので、どこかしかるべき時が来るまで、もう少し熟慮させていただきたいと思います。

(以上)