石原内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成29年5月26日

(平成29年5月26日(金) 8:53~8:59  於:中央合同庁舎第8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

 閣議ですが、当方に格段関係のある案件はありませんでした。
 私からは、今日が第4回目のプレミアムフライデーです。私自身もこれまで、初回はイベントに参加させていただきました。また、2回目は地方自治体の取組を拝見いたしました。3回目はスポーツビジネスの発展性、これは成長戦略の一つの柱ですので、それを拝見いたしました。今日は久しぶりに家内と二人で料理をつくりまして、お客様をしようと思っています。
 今後の広がりがやはり必要であり、期待もするところですけれども、従業員の方に早期退社を促す企業は、実は調べますと回を追うごとに増えてきています。2月末は130社でしたが、5月時点では476社です。やはりこういう取組は地道に継続することが重要だと思っています。多くの方々に豊かな時間を過ごしていただきまして、消費の活性化やライフスタイル、働き方の見直しにつながることを期待しているわけです。
 今日はこの後、カナダのシャンパーニュ国際貿易大臣とのバイ会談というような形になっています。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)昨日、財務省の財政審が開かれまして、2020年度のプライマリーバランス黒字化堅持が確認されました。政府や与党の一部には、20年度の目標を厳密に達成しなくてもいいのではないかという意見があると思うのですけれども、大臣としての考えを改めてお聞かせください。
(答)これはもう何度もお話ししていますとおり、安倍内閣の経済政策の中心は、「経済再生なくして財政健全化なし」ということに何ら変わりはありませんし、2020年度のPBの黒字化を目指し、かつ、債務残高の対GDP比を着実に下げていくと、この方針に何ら変わりはありません。
(問)加計学園の獣医学部新設をめぐる問題で、昨日会見した前川前文科次官は、内閣府に押し切られて必要な根拠が示されないまま手続が進んだというふうに証言しているのですが、国家戦略特区は大臣の担当ではないのですけれども、内閣府の業務を所管する大臣として、このことをどう受け止めているのか教えてください。
(答)今、おっしゃられたとおり所管でありませんので、コメントは差し控えさせていただきたいと思います。
(問)本日シャンパーニュ大臣とお会いになりますけれども、大臣のほうからどのようなことをお伝えになりたいか、どういうことをテーマとしてお話ししたいか、ありましたらお願いします。
(答)ハノイの会合では各国いろいろな思惑はあったとは思いますけれども、TPPの戦略的意義と経済的意義というものは再確認できたと思っています。そして、このまま何もしなければばらばらになってしまう、それでは余りにももったいないということで、TPPの早期発効を追求することで一致をしたのだと思います。
 今後の選択肢の検討、工程表という言い方ではなかったですが、やはり期限を切らなければいけないという話は各国から出まして、11月のAPEC首脳会談までにある程度のものを完了させようと。これは合意とかそういうものではなくて、どうするかということを首脳として確認しようということですけれども、そういう上で、カナダというのは重要なパートナーだと思っています。
 緊密な連携、特に総理もシチリアに行っていまして、バイでトルドー首相とも会談するのではないかと思いますので、そのとき、私からも総理にTPPのことはひとつトルドー首相にしっかりとお話し願いますようにお願いいたしますと頼みましたので、話していただけるかもしれません。11月に向けた準備というものを日本とカナダが連携して、しっかりやっていく。こういうことに尽きるのではないかと思っています。
(問)1点伺います。TPPの関係ですけれども、7月に首席交渉官会合を東京であるということで、ハノイで合意したと思うのですが、あと2カ月程度の中で選択肢の洗い出し等々、課題は多いと思いますが、TPP対策本部等の体制の強化みたいなものはご検討されていますでしょうか。
(答)その点は、ご指摘は重要だと思います。去年までの体制から見ますと、やはり半分以下になっていますので、今日も実は立ち話ですけれども、杉田官房副長官にその点については、私からもお願いをしたところです。

(以上)