石原内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成29年4月28日

(平成29年4月28日(金) 8:57~9:05  於:中央合同庁舎第8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

 本日の閣議ですが、当方に格段関係する案件はありませんでした。
 私の方から2点ほど報告があります。
 5月2日から3日の日程でカナダのトロントで、TPPの高級事務レベル会合が開催されることを、ここに正式に報告させていただきたいと思います。我が国からは片上首席交渉官や澁谷内閣審議官が参加をいたします。
 本会合は、来月にベトナム・ハノイで開催されますTPP閣僚会合の準備会合と位置づけています。ハノイ会合においては、11か国で結束してTPPの今後の方向性を打ち出すべく議論を主導的に進めるよう先般、片上首席交渉官らに話をして指示をしておきました。
 また、本会合に向けまして、昨日はニュージーランドのマックレイ貿易大臣と電話会談を、また今朝は、カナダのシャンパーニュ国際貿易大臣とテレビ会談を行わせていただきました。いずれも率直な意見交換を行い、引き続き緊密に連携をしていこうということを確認したところです。
 さて、本日は3回目のプレミアムフライデーです。先月は、早期退社に取り組む企業が第1回目の2倍に拡大したと聞いています。
 私は先月、「旅する新虎マーケット」に行って地方の取組も拝見いたしましたが、地方でも徐々に浸透してきていると聞かせていただきました。効果は少しずつかもしれませんけれども、こういう取組は地道に続けていくことが大切なのではないかと考えています。
 本日は夕方から横浜スタジアムで、未来投資会議の委員であります横浜ベイスターズのオーナーの南場智子オーナーとともに、横浜DeNAベイスターズと広島カープの試合を観戦することとしています。
 御存じのとおり横浜球場は公設民営でありまして、照明灯の下のところに宣伝が貼れないとか何かいろいろな規制があってうまくいっていない、またうまくいっている。相当のお金をかけて球場を改修したそうですけども、もう築40年でかなり老朽化していて、今後の地方スポーツの拠点というものがどうあるべきかというようなことも見ていきたいと思っています。
 ちなみに、広島カープの先発は加藤投手で、私の母校の出身です。DeNAはウィーランド投手と承知しています。
 2011年に横浜DeNAベイスターズが誕生してからは、実は観客動員数が格段拡大しています。2011年110万人だったものが、2016年の入場者数は194万人ですので、84万人増えている。1試合当たりに換算しますとおよそ1万人の増だそうです。
 球団と球場の一体経営はやはり重要である。それと、あと横浜のまちもちょっと今日は見てみようと思うのですが、横浜市内のまちのポスターが増えて、横浜市の球団であるということをアピールしているということです。また、オリジナルビールなどスタジアムでの野球観戦の新たな魅力の創造に取り組まれている。
 私も2年前、幹事長時代の番記者の方々が連れて行ってくれたのですけれども、外野みたいなところにバーカウンターみたいなものがありまして、7人座れるのですけども、そこで10リットルの生ビールがついているという、寒くて半分も飲めませんでしたが。
 コミュニケーションを育む場を目指しているということですので、またどのように変わっているのか、成長戦略の一つでありますスポーツの成長産業化について意見交換をし、また試合を楽しみたいと考えています。
 多くの方々にプレミアムフライデーを継続的に大いに楽しんでいただきまして、ライフスタイルや働き方を変えていくということと共に、新たな需要を喚起できればと、このように考えているところです。
 私からの報告は以上です。

2.質疑応答

(問)TPPについてなのですけれども、ハノイで11か国で結束して今後の方向性を打ち出すべくということなのですが、11か国で進めるTPP11という選択肢について、大臣としてはどのようなお考えを持っているのかお聞かせください。
(答)これももう毎回お話をさせていただいていますけれども、チリの会合は越智副大臣に行っていただいたのですが、日本はあらゆる選択肢は排除していません。何が本当にベストなのか。今、アメリカが、トランプ大統領が成果として実現しているのは、TPPを離脱したという大統領令です。とはいっても、多くのアメリカの方に聞くと、こういうマルチのハイスタンダードな協定は重要だという話も一方で聞きます。アメリカが抜けますと経済規模、今朝もシャンパーニュ大臣と話したのですけれども、日本、カナダというのはGDPの大きさからいったらかなり大きいですし、日本、カナダというのはG7のメンバー国でもあるわけです。ですから、「日本が中心になってやってください」と先方が言うので、「主導的に議論を進めていきます。では、カナダも一緒に協力してください」と言ったら、「もちろんです」と、そのような話ができたのですけれども、TPPで合意したハイスタンダードのルールの方で、それを実現するためにどのようなことができるか、各国いろいろな意見があると思います。アジアの国々の思いもまた違いますし、アングロサクソン系の豪州、ニュージーランド、カナダ、メキシコはまた少し別ですけれども、その辺の意見をすり合わせていく。そういう意味で、このトロント会合というのは意味があるのではないか、このような気がしているところです。
(問)今朝の電話会談ですが、まず、どちらからの求めで開かれたかということと、あともう少し中身について具体的にお話しいただける部分があればお願いいたします。
(答)本当は、会いたいですねというような話をしていて、大分メンバーが変わってしまいましたので。では、電話も何ですから、マックレイ大臣の場合は何度も会っていますので、シャンパーニュ大臣は初めてですから、お互い顔を見ていないから、では、テレビ会談でやりますかというような感じで、今日は外務省のほうでテレビ会談でやったのですけども。率直な意見交換をできたと思いますし、カナダがイニシアチブを取ったわけです、事務会合をうちでやりますと。そういう意味で非常に重要であると。ハイレベルな事務交渉という言い方は彼の方からしていましたから、そのとおりだと。澁谷内閣審議官とスティーブ氏というのは旧知の仲で、TV電話の中で手を振っていましたけども、率直な意見交換ができたと思います。

(以上)