石原内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成29年4月21日

(平成29年4月21日(金) 8:55~9:01  於:中央合同庁舎第8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

 本日の閣議ですが、当方に関係あるような案件はありませんでした。

2.質疑応答

(問)海外情勢ですけれども、23日にはフランスの大統領選があります。それを前に、今朝ですけれども、テロのような事件も起こっております。また、選挙戦ではEU離脱を主張する候補も強く残っております。フランス大統領選の与える世界経済への影響をどのように考えておられますでしょうか。
(答)パリのテロで警察官の方が亡くなられた、テロの可能性が高いということをオランド大統領はおっしゃられていますので、友好国として本当に亡くなられた警官の方にはお悔やみを申し上げますし、さらに、卑劣な行為であるこのテロというものを私たちは今、地政学的には遠いアジアの一国でありますけれども、日仏の友好関係から、断固としてこういうものを認めてはいけないと思います。
 そのような中で、今御質問のあったとおり、大統領選挙がいよいよ最終盤、私も報道以上の情報を持ち合わせていませんけれども、当初言われていたよりも混戦の度合いが高まっている。その中で、EUを離脱するという、また、自国が一番である、また、保護主義的な勢力の方が左右両陣営ともここに来て躍進していると、そういう報道は承知していますが、これはフランスの国民の方が決定されることで、記者の方も含めて私も誰が勝つか全く分かりませんので、それによって受ける影響というのは全く違うと思うのです。
 ですから、金融市場の動向など、どういう結果によって実体経済にどのようなことが起こり得るのか、もう少し、誰々になったから誰々というよりも、中長期でこれは物を見ていく必要があるのではないかというふうに認識しています。
(問)いつもお伺いしていることで恐縮ですが、今日から靖国神社は春の例大祭始まりますけれども、大臣は御参拝の予定はありますでしょうか。
(答)そういう予定はありません。
(問)何度も聞いて恐縮ですけれども、TPPについてですけれども、昨日大臣、あらゆる選択肢を排除しない、11か国を束ねておかないとほぐれてしまうということだったんですが、5月のTPPの閣僚会合に向けて、今後どうやってまとめていくことが大切になるというふうにお考えでしょうか。
(答)先日もお話しさせていただいたのですけれども、チリではやはりここまでつくってきたものであるから、11か国は結束していこうと、ざっくり言いますとそういうことは確認されたのだと思います。
 御質問は、そのハノイに合わせてどういう方向性で議論するのかということだと思うのですけれども、カナダで準備会合を行います。事務方も含めて一堂に会するというのは、チリ、そして、結束が確認されて初めてのカナダというようなことになると思うのですけれども、やはり我が国にとって大切なのは、このハイスタンダードなルールです。これをどうやって実現させていくのか、我が国がどう引っ張っていくのかというところが重要であって、そこを強く事務方の折衝でも言っていくことになると思います。
 チオボー大臣もこの間いらっしゃいましたし、この間マックレー大臣もいらっしゃいました。日本のイニシアチブと言うのでしょうか、そういうものに期待している国も結構あるのです。そういうものにはやはりアメリカが抜けてしまいますと、日本が経済規模でいけば断然大きいわけですから、しっかりと対応していくことが必要であると。
 そういうグループと、もう一つアジアのグループがTPPの中にはあります。今日の記事、私も読みましたけれども、あのグルーピングというのは私もそのとおりではないかと思います。その彼らが何を求めているかというと、やはりアメリカの市場を求めているグループがあることは間違いないと思います。
 ですから、そういうグループの人たち、しかし、彼らもその国内事情を乗り越えて、ルールについても、国営企業などを抱えていますが、合意をしているわけで、それをてこに国内の改革を推し進めようという人たちもその国の中にいるわけです。今国会開会中ですから、簡単に往来できませんので、在京の大使、幹事が今シンガポールでシンガポールの大使は大変懇意にしていますので、また、ベトナムの大使も次官までやられた方で大変親しいですので、どう考えるかというようなワンラウンドは、早急にやらせていただきたいと、このように思っています。

(以上)