石原内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成29年4月18日

(平成29年4月18日(火) 8:55~9:00  於:中央合同庁舎第8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

 本日の閣議ですが、特段皆様方に御報告する案件はありません。

2.質疑応答

(問)日米経済対話が今日行われます。アメリカ側がどういった要求をしてくるのかというのはちょっと分からないというのを前提であえて伺うのですけれども、やはり貿易面での言及がどの程度まであるかというところに注目が集まっておりますけれども、大臣としてどのような議論に期待されますでしょうか。
(答)本当に相手の出方というのはよく分かりません。ただ、日米関係が大きく飛躍して、日米だけに限らずこのアジア・パシフィックの地域、更には世界、そういう全体の経済成長を日米がどのようにリードしていくのかというような前向きな議論がなされることを私は期待をしているところです。
 さらに、バイで考えますと、日米の経済関係というのは切っても切れないということは戦後の両国の関係を見れば明らかなわけですので、これをどうやってトランプ大統領政権下でも深化・発展させ、それがひいてはアジア・パシフィックの力強い成長と繁栄の実現に向けて、日米同盟というもの自体、アライアンス自体が経済面でも揺るぎないものということを内外に示していく、そういうことがやはり多くの国民の方々も期待していますし、私も期待しているところです。見てみないことには分からないと、そういうことに尽きると思います。
(問)本日、オーストラリアのチオボー大臣が来日されるということですけれども、TPPについてどのようなお話をしようと考えていらっしゃるのか。あと、オーストラリアは11か国での発効というのを主張していると思うのですけれども、日本政府としては、TPPについてはどのようにお考えなのか聞かせていただけますか。
(答)これも何度もお話しさせていただいていますけれども、5月にハノイで開催するTPP閣僚会合に向けて、今後TPPをどうするかという議論を、もちろん日豪、ニュージーランド等々は考え方は近いものがあるとは思うのですが、それ以外の国々も実はあって、それ以外の国々の方々とは、特にアジアの方々とは特段十分な話をしていませんので、両国で主導していくために率直な意見交換というものを行わせていただきたいと思っています。チオボー大臣とは前にも電話で話したりはしていますが、実際に会うのは今回が初めてですので、率直な意見交換をさせていただきたいというのが第1点目です。
 2点目も、これはもう何度もお話をさせていただいていますけれども、各国とも日本がどうするということを見ていますので、日本の求心力を活かさせていただきながら、本当にあらゆる選択肢は排除していません。何が本当にベストなのか、アメリカも含めてアジア太平洋の国々にとって何がベストなのか主導的な議論を進めていくために率直な意見交換を行いますし、5月のハノイですか、それに合わせてTPP閣僚会合というものも持たれると聞いていますので、今後の方向性について忌憚のない議論ができるということを期待しています。
 そのためにも、事務レベルの会合も行うことになっていますし、やはりルールというのが少し忘れられていますけれども、かなりハイスタンダードなルールを取りまとめたわけで、それはアジアの国々にとって、ベトナムやマレーシア、国営企業がある国にとってはかなり大変なことだったと思うのですけれども、そういうことも含めて、それを実現していくためには、どのようなことができるのか各国と議論をしていくというのが基本的なスタンスだと思います。
(問)先日発表されました中国のGDP成長率が実質6.9%増でした。予想よりも良かったんじゃないかという見立てが多いですけれども、石原大臣はどのように御覧になっていますでしょうか。
(答)率直に、これまでのものよりはよかった。ただ、トレンドとしてまた少しニューノーマルというものが変わるのか、変わらないのかということは短期的に見るのではなくて、もう少しトレンドで見ていく必要があるのではないかというふうに思います。

(以上)