石原内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成29年3月10日

(平成29年3月10日(金) 9:03~9:08  於:中央合同庁舎第8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

 本日の閣議で「医療分野の研究開発に資するための匿名加工医療情報に関する法律案」、通称「次世代医療基盤法案」が閣議決定されました。これは私が所管をさせていただいています。
 この法案の内容ですが、簡単に申しますと、個人が識別できないよう匿名加工されました医療情報の安全かつ適正な利活用を通じまして、医療分野の研究開発を促進するために、医療情報の匿名加工を適正に行うことのできる事業者を認定する仕組みを新たに設けるというものです。今通常国会において法案の速やかな成立を目指してまいりたいと考えています。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)8日に発表された、昨年10月-12月期のGDP(二次速報)なのですけれども、実質の成長率は年率で1.2%と、一次速報から上方修正されました。企業の設備投資が伸びて上方修正ということなのですけれども、その受け止めをお願いいたします。
(答)二次QEは法人企業統計が入ってきますので、今、言われたような要素で、実質が1.0%から1.2%、名目だと1.2%から1.6%と上方修正したわけです。
 その実質、名目、両方見ましても、4四半期連続のプラス成長になっているということですので、基調としては緩やかな回復基調というものが再確認できたのではないかと受け止めています。
 今、御指摘されたように設備投資は上向いていますが、個人消費についても、紙面を見ますと辛口の紙面が多いのですけれども、やはり基調としては、私は持ち直しているのではないかと見ています。
 更なる改善に向けて何が必要かということは言うまでもありませんけれども、これから本格化する春闘において、3年間で6%超の賃上げが実現しているわけですから、4巡目、5巡目といけば、5年間で1割給与が上がるということになりますので、前向きな成果というものが出ることを期待しているところです。
(問)来週、チリ会合があって、越智副大臣が派遣される御予定ですが、今回のチリ会合の意義と、日本としての目的をお願いいたします。
(答)総理直々に、私と越智副大臣が呼ばれまして、これがトランプ大統領の大統領署名以来、初めて人が集まる会合になるわけなので、越智副大臣に、私もその場にいましたけれども、バイの会談をしっかりとやってくるようにと、直々に指示があったわけです。
 私も寄託国のニュージーランドのマックレイ貿易大臣とは何度かお会いいたしましたし、オーストラリアのチオボー貿易大臣とは電話でお話をさせていただきましたし、4月には日本に来たいということで今、日程を調整していると聞いています。
 アメリカを除いて、除いてというのは排除ということではなくて、アメリカ以外の国々のハイレベルが集まることになります。アメリカですけれども、現地の大使が対応するという予定だそうです。TPPにおける我が国の求心力というのは、ニュージーランド、オーストラリアの大臣らとお話ししても明らかですので、こういうものを生かしながら、今後どうしていくかということを参加国と緊密に話し合うことによって意思疎通というものを図っていく、そういう意味のある会合になるのではないかと考えています。

(以上)