石原内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成29年2月24日

(平成29年2月24日(金) 8:57~9:03  於:中央合同庁舎第8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議ですが、格段御報告をする案件は今日はありません。

2.質疑応答

(問)何回かもう質問に出ているのですけど、今日プレミアムフライデーになります。個人消費や働き方改革への期待など大臣の御所見をお願いします。
(答)やはり人生に余裕を持つということは非常に重要だと思います。豊かな時間を過ごす取組が官民挙げて行われる。おかげさまと言っては恐縮なのですけれども、国会の方も御理解があって、今日は午前中の審議の後、午後、本会議も予定されていませんので、閣僚の方々にも若干聞きましたら、担当する方々はそういうものを見に行ったり参加したり、あるいはそうではない方も決して課員を集めてボーリングなどをしないと。そうしますと、課員を集めてやると、それが仕事になってしまうから、個人であくまでも自由な時間を楽しんでもらえればと、そういうような指示もいろいろありました。
 プレミアムフライデーの取りまとめということを考えてみますと、実は昨年取りまとめました「日本再興戦略」の中に出ています。官民戦略プロジェクト、日本の経済を拡大していくにはどういうことを官と民が、あるいはいろいろな方ができるかということで、10のプロジェクトということを作らせていただいた中のこれは一つです。その後も、未来投資会議等でどういうふうにやったらいいかというような議論はさせていただいてまいりました。
 昨日も個人消費の話で大分御質問が出ましたけれども、やはりデフレマインドというものがマインドとしてはまだある。すなわち、若い方々は景気がどんどん拡大していく、あるいは給与が上がっていくという実体験がなければ、なかなかそちらの方に気持ちが切り替わらない。やはり個人消費の喚起にもつながるようなものでなければなりませんし、このマインドを払拭する。マインドを払拭する上で、冒頭申しましたとおり、豊かな時間を過ごすということが非常に意味があるのではないかと思っています。
 そして、先程も加藤働き方担当大臣と話したのですけども、やはり働き方という改革の側面もある。ですから、加藤大臣もどちらかに出かけられるというような話も伺いました。これを機会に、それはメディアの皆様方も、私もメディア出身ですから分かるのですが、やはり拘束時間がどうしても長くなってしまいます。いい原稿を書く上でも、やはり気分転換というものを、御家庭もありますから、休みの日はどうしても御家庭でということになると思いますけれども、自分の時間、自分を研さんしていくような時間にしていただくと、また人生観というものが広がっていくのではないかと思います。
 そして、よく御懸念を頂くのが、そこでお金使ってしまったら、もうその後財布の紐を絞って需要の先食いになるのではないかというようなお話があるのですが、これはあくまで民間主導でありますので、民間の新しい企画とか、あるいはイベントとか、あるいは新しい取組、新たな需要を創出するような取組が御提示されていると思います。そういうことが定着していくことを期待しているわけです。
 昨日も私、次官にしっかりと、課員、特に若い職員がしっかりと午後3時以降有意義な時間で過ごせるように、課で飲み会をやったりすることのないように、このような指示もして、それは次官も「分かっています、それはもう一昨日からしっかり徹底してやっています」、このような話も聞けていますので、是非皆様方も、こういう機会がないとなかなか慣行というものは変わりませんので、一つの契機にしていただければと思っています。
(問)プレミアムフライデーで、追加で1点。今日始まることもあって、一部の会社の一部の人に限られているというのが現状で、消費関係のインパクトは大きくないのではないかという意見もあるのですけど、今後の広がりへの期待というところもお願いできますでしょうか。
(答)冒頭お話をさせていただきましたとおり、やはり個人の時間の使い方、豊かさを感じてもらう、そこが実はポイントだと思うのです。こういうものがないとなかなか変わりませんし、もちろん月末ですから、例えば3月・9月末というのは金融機関の方は絶対休めないわけです、どんなことがあっても。皆様方は毎日休めないのですけども。では違うときに、違う金曜日にそれを変えるということは企業の中の努力としてできるわけです。それによりまして労働時間はやはり上限を、罰則をつけて決めていこうという、ずっとできなかったこともやろうと今努めているわけですから、やはりこういうものを使って幅広く、もちろん安倍内閣になりまして所得環境が変わりました、雇用環境もよくなっている。雇用環境の部分は、よくなるということはタイトになっているわけですから、人をなかなか、いろいろなサービス業関係は人を採ることが難しくなっているということは、余暇が例えば金曜日に増えるとなることが社会に定着すると、そこの部分を代替しなければいけない。しかし、またこれは元に戻るのですけども、やはりそういう違う豊かさを実感できる時間を持とうということがあるからこそこうやって基本、全国でこういうふうにいろんなことをやってみようという話が起こっていますので、できる限りバックアップをしていきたいと考えています。
 是非くれぐれも皆様、キャップの皆様は部下を縛らないようにお願いいたします。

(以上)