石原内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成29年2月21日

(平成29年2月21日(火) 8:56~9:02  於:中央合同庁舎第8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議ですが、私のほうから特段、御報告する案件はありませんが、今週の金曜日はプレミアムフライデーの第1回です。業務に差し障りのない範囲でジャーナリストの皆様方もプレミアムな午後をお過ごしいただきたいと思います。

2.質疑応答

(問)昨日、1月の貿易統計が発表されまして、収支自体は5カ月ぶりの赤字だったのですけれども、輸出が1.3%増えて、輸入も久方ぶりに25カ月ぶりの増加で8.5%増えました。アメリカからシェールオイル・ガスが輸入されるとか、少し輸入のほうには変化があるような気がしますけれども、輸出入の動向について、大臣のお考えをお願いします。
(答)今、おっしゃられたとおりで、5カ月ぶりに1兆円を超える赤字になりました。赤字で喜ぶというのはおかしなことではあると思うのですけれども。その要因としては、今、おっしゃられたようなことと、やはり原油価格が大きかったような気がいたします。価格要因が大きかったのではないか、それによって輸入金額が押し上げられたということだと思います。輸出もこれまで持ち直しの動きがずっと続いていて、アジアに向けての電子部品などを中心に良かったわけですけれども、輸入のほうも、今、シェールオイル・ガスの話がありましたけれども、アメリカから、確か、2016年はLNGはほとんど入っていなかったですし、全体として上向きの動きも見られる。貿易統計だけですので、月例経済報告のときにもう少ししっかりと分析して、説明できるように精査していきたいと思っています。理由は今、おっしゃられたとおりだと思います。
(問)トランプ政権の発足から1カ月がたちました。この間、TPPの離脱の大統領令などがあったりしたのですけれども、この1カ月の政権運営をどのように御覧になっていますでしょうか。
(答)他国の政権運営について、現職の特に経済財政政策、経済再生担当大臣の私がコメントするというのはおかしい、適切ではないので控えなければいけないと思いますけれども、もうこれも昨日から各メディアで報道されていますが、就任から1カ月でこれだけ大統領の発言というものが世界を駆け巡るアメリカ大統領というのも初めてであるという指摘がなされていますけれども、それには正に同感します。
 けれども、トランプ大統領というのも、意外にいろいろな方と電話で話したり、総理と5回も食事したりするなど、いろいろな、世界各国のリーダーとの信頼関係の醸成というものに努められているのだと思います。我が国的に言えば、先の日米首脳会談で、やはり外交安全保障のところでは、尖閣列島が日米安保の第5条の適用であるということを文書で示すなど、日米同盟の重要性、さらには経済関係についても一層連携を密にしていこうと、それで、世界経済に対しても日米が主導的な役割を担っていくということで足並みを合わせた、互いに確認、認識できたということはすごく私は意義のあることだと思います。
 残念ながらと言ってしまうのか、そこのところは分かりませんけれども、カウンターパートがまだ全く公聴会、あるいは議会承認のレベルに上がってきていないもので、そういうことを考えると、まだ1カ月たって、完全なる体制を目指している最中ですので、具体的な政策が本当にどうなるのか、やはり注視していかなければならないのではないかと認識しています。
(問)昨日、ウォール・ストリート・ジャーナルが報道しているのですけれども、アメリカのほうで貿易統計の算出方法を見直すのではないかと。見直し方次第では、貿易赤字額が膨らむのではないかということなのですが、まだ当事者の商務省とかで話している感じではなさそうなのですけれども、こういう動きについては、大臣、何かお考えがあれば。
(答)記事は承知しているのですけれども、来たものをそのまま第三国に輸出するものを外す、そういうことが本当にあるのでしょうか。逆に、そういうことはどうなのでしょうか。本当に、カテゴリーを変えるということはあるのでしょうか、というのが率直な、記事だけしか見ていませんので、先ほど言ったようのカウンターパートも何も決まっていませんし、USTR、商務省が決まっていませんから、そういう話があるという情報も全く入ってきていませんので、本当にあるのかというのが、受けた印象です。記事は承知しています。

(以上)