石原内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成29年2月7日

(平成29年2月7日(火) 8:51~8:57  於:中央合同庁舎第8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議ですけども、皆様方に特段御報告する案件はありませんが、先般からお話をさせていただいていますニュージーランドのマックレイ貿易大臣が訪日し、私と面会したいという要望がありまして、明日の午後、国会がどのようになるかということもありますので、日程を踏まえつつ、現在、その時間等について調整中です。

2.質疑応答

(問)ニュージーランドの貿易大臣との会合ですけども、これは具体的にはどういうお話をされる予定なのでしょうか。
(答)この間お話ししたように、向こうから来られると言うので、今国会中でばたばたしているのですけども、と言ったら、短時間でもいいから、というような話を頂きました。知らない仲ではありませんで、お互いに自由貿易の重要性について話すことになると思いますが、まだ日程調整中です。
(問)あともう一点。昨日、毎月勤労統計が出まして、実質賃金が5年ぶりのプラスだということなのですけれども、物価の押下げ要因が賃金の上昇に結びついている面もあるかと思うのですけれども、2016年を振り返って賃上げの状況をどう評価するかということ。あと、これから春闘が本格化してきますが、賃金の先行きについてはどういうふうにご覧になっているか教えていただけますでしょうか。
(答)今お話ありましたとおり、2016年の実質賃金、5年ぶりにプラスとなり0.7%、名目は3年連続でプラスとなり、0.5%ですけども、私もスーパーマーケットをのぞいていて、12月というよりも、秋から冬はやはり野菜が高かったという感じがします。こうしたCPIの上昇を背景にその結果、12月は確か実質賃金がマイナスになった。ただ、傾向値としては、2015年の7月以降、増加傾向にあるということは変わっていない。この流れの中で労働市場はかなりタイトになってきたと思います。まちを見ても、東京ですと時給1,200円など、高いところですと1,400~1,500円というのを貼ってあるところが見られます。
 それとは別に、今年の春闘はいよいよスタートするわけですけれども、3年間で6%超、今世紀に入って最大の賃上げが続いているわけですから、この流れをやはり止めることなく成果が出ることを期待しているというのが現段階での立場です。
 そうしますと、これも就任したときお話しましたように、4年連続、5年連続となって初めて個人消費の方にもマインドとしていい影響が出てくるのではないか、このように考えています。
(問)先程、ニュージーランドの貿易大臣の話、自由貿易の重要性について話しますということでありましたが、今週末から日米首脳会談の計画が予定されておりますけれども、そちらの方での議論にどういったことを期待されるか、その辺りをお聞かせください。
(答)これはもう総理も国会で再三答弁されていますとおり、議論の詳細というのは実は何ら決まっていないと。当然、自由貿易の重要性ということは話します、TPPについても話します、という話は総理がされています。やはり、どのような形で、総理がおっしゃるウイン・ウインの関係というものを構築していくことが日米でできるのか、そういう建設的な議論が行われることを経済再生の担当大臣としては期待をしております。
(問)すみません、ニュージーランドの貿易相の関係で、ニュージーランドは米国抜きのTPPということも提唱して積極的に言っているわけなのですけど、それが議題に上る可能性というのはあるのでしょうか。
(答)いえ、先ほど言ったように先方から言ってこられて、今一番予算委員会の最中でなかなか日程が厳しいという話もしたのですけれども、行くからと。知らない仲ではないもので、ではいいです、ということですので、各国と緊密に連絡、連携していくということに何も変わりませんし、いらっしゃるマックレイ大臣とは幅広い観点から意見交換することになるのではないかと思っています。
(問)二つございまして、為替ですけれども、じりじりと円高傾向になっておりますが、昨今の動きをどう見るかお願いいたします。緩やかであれば問題ないということなのか、やはりやや急激と見ていらっしゃるのか。
 あと二つ目ですが、日曜日の千代田区長選について、何か御所見もしいただけるのであればお願いいたします。
(答)1点目ですけども、為替についてはコメントをしないというのが再生大臣としての立場ですので、コメントは差し控えさせていただきたいと思います。
 千代田の区長選挙は、一首長選挙ですので、区民の皆様方の民意というものを大切にしていくことが政治、一般論ですけれども、大切ではないかと思っております。

(以上)