石原内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年12月20日

(平成28年12月20日(火) 11:08~11:11  於:中央合同庁舎第8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議におきまして、「平成29年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度」について、私から閣議で説明をさせていただきました。内容については、事務方からブリーフをさせていただいていますし、大臣談話も配らせていただいています。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)今、御発表がありました経済見通しに関してです。29年度の実質成長率は1.5%程度を予想されているのですが、市場予想、先日発表されましたESPフォーキャスト調査でも1.09%と、少し市場より予想が高めではないかと思います。その辺の差というのは何があるかということに対するお考えと、先日のGDPの基準改定で名目GDPも上乗せをされていると思うのですけれども、安倍政権が目指している名目600兆円の実現への手応えというのを、お聞かせ願えればと思います。
(答)もうこの数字は、報道各社が努力をされて表に出ていますけれども。今、質問のあったような記事も既に出て、私もそれを読ませていただいて、28年度で見ても政府は実質1.3%です。民間の予想というのは1%から1.3%、これを高いと見るのか低いと見るのかという話はあるかもしれませんが、あまり違わないのかなというのが、私の率直な印象です。
 では、今、御指摘のあった29年度の実質成長率ですけれども、今日が正式な発表です。1.5%というのに対しまして、今ESPフォーキャストの話をされましたけれども、0.8%から1.5%と。ですから先程の28年度と同じですけれども、非常に政府の見通しが高いというのは、予測値でありますので幅がありますので、一概には言えないのではないかというのが、私の所見です。
 600兆円の話も、前にもたしかSNAの改定のときの御質問で出たと思うのですけれども、何でこの名目600兆円、達成に向けて進んでいくのかというのは、理由は二つで、デフレからの脱却と力強い経済の再構築、その両方を実現していかない限り実は600兆円経済というものはできない、この認識は変わっていないわけであります。
 平成30年度以降のマクロ経済の姿につきましては、そこが一番多分御関心のあるところだと思うのですけれども、年明けに発表させていただく予定の「中長期の経済財政に関する試算」の試算値をお示しさせていただく中で、ただいまの御質問についていろいろお答えすることがあるのかなと考えています。

(以上)