加藤内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成29年6月13日

(平成29年6月13日(火) 10:11~10:17  於:中央合同庁舎第8号館1階s101記者会見室)

1.発言要旨


 閣議で、3件の白書について閣議決定いたしました。
 1件目は、子供・若者白書であります。若者にとっての人とのつながりをテーマとし、若者の意識調査を基に、孤立しやすい傾向にある若者の特徴を捉え、若者の居場所づくりなどに取り組む事例を取り上げるほか、困難を有する子供・若者やその家族の支援を始めとする各府省の施策の実施状況を記述しております。
 2件目は、交通安全白書であります。高齢者に係る交通事故防止をテーマとし、高齢者が被害に遭う事故の特徴などについて分析し、これらの事故を防止するための対策や、死亡事故全体が減少する中で高齢運転者による死亡事故件数は横ばいで推移し、その占める割合が上昇傾向にあることを踏まえ、高齢運転者による事故防止対策について記述しております。
 3件目は、障害者白書であります。昨年7月に神奈川県相模原市の障害者支援施設で発生した事件を受けた共生社会の実現に向けた政府の広報啓発活動などの取組と、障害者支援の充実に向けた障害者総合支援法及び発達障害者支援法の改正について記述しているところでございます。
 私の方からは以上であります。

2.質疑応答

(問)NHKの伏見です。
 男性の育児・家事、特に料理への参加を促すために、おとう飯(はん)キャンペーンというのを始められまして、昨日、大使の委嘱式といいますか委任式も行われたかと思うのですけれども、これからキャンペーンを展開するに当たって、政府として、具体的にどういう方策といいますか、どういうふうな進め方をお考えになっているのかというところをお聞かせください。
(答)一つは、7月1日に食育推進全国大会が岡山で行われますので、食育は、従前は私のところでありますが、今、農水省が主管されています。農水省の主催の中で、内閣府もブースを持たせていただいて、そういう場を通じて、おとう飯(はん)キャンペーンを含めて、家事育児に対する男性の参加促進を図っていきたいというふうに思っております。
 あとは、これから7月1日まで、あるいはそれ以降においても、それぞれの地方公共団体等で食育推進等関連行事が展開されるような折には、是非、一緒に進めさせていただきたいというふうに思っておりまして、これは、これから調整させていただくということになろうかと思います。
(問)共同通信の浅田と申します。
 交通安全白書についてお伺いします。今日出た白書の中で、高齢者の事故が、全体の事故が減っている中で高齢者の死亡事故の事故率、これが過去最悪になりました。今月にも、政府の方で対策を取りまとめるということでしたが、今後、高齢者の事故をどのように減らしていくか、どのように取り組んでいくかについてお考えをお願いします。
(答)高齢者の事故そのものが、そう大きく増えているわけではありませんが、全体としては、交通事故の死亡件数を減少するということで取り組み、その成果等も現れる中で減少しておりますので、結果的に死亡事故件数に占める割合は高くなっている。
 ただ、もちろん高齢者の運転の方々も増えていますから、免許保有者当たりで見た事故件数そのものが増えているというわけではなくて、むしろそれは減少傾向にはありますけれども、ただ、交通事故を減らすという意味において、幾つか着目すべき点の一つだというふうに認識しております。
 そういう意味で、これまでも進めてまいりましたけれども、一つは高齢者の方々で、もうそろそろ運転が難しいという状況の方々については、免許の返納等を進めていくということが一つあるのだと思います。それから、同時に、そうした場合において足の確保、特に中山間地域において、どう足の確保をしていくかという問題があります。
 それから、「サポカーS」ということで呼び方も確定いたしましたけれども、こうした安全対策を施した車、特に安全対策の基準そのものが、これまで各メーカーごとばらばらだったということもありますので、これを統一的にしていきながら、そうした安全機能をより高め、そしてそれが標準的に装着された車が販売されていく、こういう方向へ進めていく。
 こういったこと一つ一つをとって、具体的に死亡事故件数の削減につなげていきたいというふうに思っております。

(以上)