加藤内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成29年6月2日

(平成29年6月2日(金) 9:12~9:17  於:中央合同庁舎第8号館1階s101記者会見室)

1.発言要旨


 おはようございます。
 閣議での発言、また、冒頭申し上げることは特にございません。

2.質疑応答

(問)NHKの伏見です。
 就職活動といいますか、企業の採用活動についてお尋ねいたします。経団連の申合せなどもあって、今年は昨日から面接が解禁されたかと思います。今年の就職活動については、人手不足と言われていることもあって、企業の採用意欲というのも高くて、企業によっては働きやすさであったりだとか、自分の企業が働き方改革が進んでいることをアピールして学生を確保しようというような動きが進んでいるかと思うのですけれども、こうした現状について大臣としてどういうふうに受け止めていらっしゃいますでしょうか。
(答)昨日から企業の面接というようなことがスタートしているわけでありますけれども、今お話がありましたように、働き方改革、あるいは女性活躍推進法に基づく様々な施策を展開する中で、その企業の取組を具体的な指標をもって示していただくということ、一種の見える化でありますけれども、非常に大事なことだというふうに思っておりまして、そういったデータをベースに、学生の皆さん方が自分の将来の働き場を選択していくということ、また、それに企業が応えていくと、そういう形で様々な働き方改革が進んでいくことを強く期待したいと思っています。
(問)朝日新聞の平林です。
 待機児童の問題についてお伺いします。安倍首相は一昨日、2020年度までの待機児童の解消を目指すと発表されました。少子化の担当大臣として、抱負とか課題とかございましたらお聞かせください。
(答)平成25年から5か年で、待機児童解消プランということで、それ以前に比べたら2倍から3倍のスピードで保育所等の整備を進めてきたところでありますけれども、しかし残念ながら待機児童の解消というのは大変厳しい状況にあるということ、これは総理もおっしゃっておりますし、私もそういうふうに認識をしております。
 そういう意味で、次のプランの中で待機児童解消を図っていくということで、先般、総理がお話をされたということでありますので、総理のお話にもありましたけれども、やはりこれまでの整備も含めて、それぞれの市町村等における取組、あるいは実際に整備をしようとしてもなかなか土地が確保できない、あるいは周辺の方々の理解を得るのに時間がかかる、あるいは保育士の確保が難しい、こういったいろいろな指摘があり、我々としてできる、例えば保育士の処遇改善等については平成29年度でも所要の対応をさせていただいているわけでありますから、こういったことをしながら、できるだけ早くこの解消をしていきたいということで、総理から、予算としては2年間で解消できる予算を確保していきたいという、そして実際すぐにできるところとできないところもあると思いますから、少なくとも3年間で解消を図りたいと、そうした強い意気込みをおっしゃられたというふうに思っておりますので、我々としても、できるだけ早く解消していくということに向けて全力で取り組みたいと思います。
(問)関連して、菅官房長官が昨日、東京都議選の候補者の催しの中で、東京都の待機児童対策の遅れというか、そういったことをちょっと指摘されたのですけれども、待機児童の解消については、東京都の役割、非常に大きいわけですけれども、都の取組について、大臣、どう見ておられるか教えてください。
(答)長官の発言について、ちょっと承知していませんけれども、待機児童の約3分の1が東京都で生じているということでありますから、ある意味では待機児童を解消していくための、地域的に見れば、その主要な地域の一つということになると思います。
 そういった意味で、東京都を含めて、全国押しなべて待機児童があるわけはありませんから、そうした待機児童が多い地域に積極的に取り組んでいただけるように、我々も様々な働きかけをしていきたいと思います。
(問)NHKの伏見です。
 別件なのですけれども、一部の報道で連合の神津会長が次期の会長選挙には立候補されないというような意向を伝えていたというようなことが報じられています。大臣、働き方改革、特に長時間労働の是正を巡っては、政府からも協力を求めて、取りまとめを進めてきたかと思います。また、大臣個人的には、かつて同級生だったということもあるかと思うのですけれども、今回の報道について大臣としての御所感いただければと思います。
(答)そういう報道があったということは承知をしておりますが、それ以上は承知をしておりませんから、それを前提にお話をするというのは適切ではないのだろうというふうに思います。
 ただ、いずれにしても、働き方改革実現会議等においてもリーダーシップを発揮していただいて、実行計画の取りまとめに大いなる御貢献をいただいたというふうに思っておりますし、また、これをこれから具体的に進めていくわけでありますから、そういった意味での働く方の代表として、引き続き強いリーダーシップを発揮していただきたいと思います。

(以上)