加藤内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成29年3月28日

(平成29年3月28日(火) 8:35~8:41  於:官邸3階エントランスホール)

1.発言要旨


 おはようございます。
 閣議での発言は特にありません。
 冒頭、一点御報告を申し上げたいと思います。子供の未来応援国民運動においては、草の根の支援を行うNPO等の団体のニーズとCSR活動を行う企業などの支援リソースのマッチングを推進しております。
 このたび株式会社NTTドコモから、貧困の状況にある子供たちのためにと、タブレット端末500台を全国の教育支援団体に寄贈いただくことが決まったほか、Jリーグクラブのヴァンフォーレ甲府がNPO法人フードバンク山梨と協力して、フードドライブを実施し、支援物資を寄贈されるというお話を伺っているところであります。
 そこで、こうした事例を更に全国で広げていくため、学習支援、フードバンク、子ども食堂の三つの活動に関し、全国的なネットワークを有する団体に参加していただき、「子供の未来応援マッチングネットワーク推進協議会」を発足することといたしました。この協議会では、参加いただく各団体に、マッチングを望む企業や民間団体に対する相談窓口となっていただくと共に、マッチングの状況や課題を共有し、マッチングを推進していく場としたいと考えております。
 明後日3月30日木曜日には、マッチングネットワーク推進協議会の発足式とNTTドコモ及びヴァンフォーレ甲府による支援物資贈呈式を開催することとしております。お手元に配っている資料のとおりでございます。
 以上です。

2.質疑応答

(問)代表のフジテレビ(陶山)です。
 今説明のあったこちらの贈呈式なのですけれども、昨日、予算成立後、総理も子供は日本の未来だということで強調していましたが、今こういった活動を改めて今行う意義について改めてお伺いできれば。
(答)子供、特に子供の貧困対策等については、これまでも国会でも御質問いただきながら、政府における取組、それから地方公共団体における、これは一部政府も支援をしている部分もあります。加えて、民間団体が子ども食堂を始め様々な展開をしていただく中で、本当に支援の必要な子供に必要な支援が届いていく、届かせていくということが必要だというふうに考えておりました。
 今回もそうした流れの中で、特に支援をしたいという思いを持っている企業と支援を待ち望んでいる団体とのマッチングというのはなかなか進んでこなかったということもありますので、これが1対1だけではなくて、今回のNTTの、例えばタブレットであれば、NTTが出していただいたものをかなりの数の団体に配布をしていただく、そういう機能もこの全国団体、また、その窓口としては内閣府も関与しながら展開をしていくことによって、より手厚い支援ができるようにしていきたいなというふうに思います。
(問)また、別件なのですけれども、本日、働き方改革の実行計画が取りまとめられる見込みとなっていますが、御所感をお願いいたします。
(答)この間、昨年の9月から約半年間近くにわたって御議論いただいて、総理から九つの分野、長時間労働の是正、同一労働同一賃金の実現等広範な議論について御議論いただきました。今日その集大成として実行計画が取りまとめられるということで、本当に関係者の方々、特にこの間には長時間労働に対する労使の合意等、様々な方々の御協力があってこうした形になるわけでありますけれども。ただ、大事なことは、報告書を出すことだけではなくて、報告書に沿って一つ一つの政策を実現していくということなので、正に今回こうした報告書を頂いて、政府としては、その実現に向けて全力で尽くしていきたいなと、こう思います。
(問)今後取りまとめられる見込みですが、国会への法律の提出というのは、やはり今国会をめどに。
(答)いずれにしても、できるだけ早期に法案を予定しているものも実行計画の中には盛り込まれておりますから、一日も早い国会への提出に向けて、まずそのためには労政審の議論もしていただかなければいけません。そういったことをもちろん慎重に審議をしていただきながらも、スピード感を持って対応していきたいというふうに思います。
(問)神戸新聞(佐伯)ですけれども、姫路の認定こども園で不正な運営があったというニュースがあるのですけれども、これに関して、例えば国として実態調査であるとか、あと再発防止策を講じるであるとか、そういったような何かお考えはおありでしょうか。
(答)いずれにしても、基本的には姫路ですか、兵庫県において対応していただいているわけでありますけれども、その辺の今回のいろいろな時系列的な状況も把握する中で、新たな対応が必要であれば、しっかりと議論していきたいなと。いずれにしても、こうしたことが起こらないように、やはり子供さんを預けておられる保護者の方々にとってもしっかりとした、そこにおいて保育サービスが提供される、子供の健やかな成長がその中で進められていくということが求められているわけでありますから、そのために必要な環境をしっかり確保していけるように我々も引き続き努力していきたいと思います。

(以上)