加藤内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成29年2月24日

(平成29年2月24日(金) 9:08~9:18  於:中央合同庁舎第8号館1階s101記者会見室)

1.発言要旨


 閣議での発言は特にございません。
 今日はプレミアムフライデーということであります。月末の金曜日に、日常よりも少し豊かな時間を過ごす取組が、官民連携で全国的に実施されるということであります。
 このプレミアムフライデーについては、働き方改革、そして消費の活性化のきっかけになるのだろうというふうに考えております。産業界では、経団連から会員企業に対して、社員が有給休暇の取得やフレックスタイム制の活用などを通じて、午後は定時より早めに、できれば遅くとも3時までに仕事を終えられるよう、協力依頼がなされているということであります。2月1日の第6回の働き方改革実現会議においても、榊原会長から言及があり、また、安倍総理からも「国会の御理解をいただいて、我々もできれば実施したい」と御発言があったところであります。政府としても、職員の皆さんが年次休暇の取得などによって早期退庁ができるよう、内閣人事局より各府省庁に協力依頼を出しているところであります。
 私も今日の午後、お手元に資料が配付されていると思いますけれども、新宿において高島屋と伊勢丹を訪問して、プレミアムフライデーにちなんで企画をされた、男性向けの身だしなみを整えるサービスや、女性活躍の観点から美容関係の売り場などなどお伺いし、そうした実態を視察させていただくとともに、私自身も少しいつもと違う時間をエンジョイしたいというふうに考えております。
 記者の皆さんにおかれても、視察に御同行いただける方もいらっしゃると思いますけれども、仕事という部分もあると思いますが、別途プレミアムフライデーを楽しんでいただければというふうに思います。

2.質疑応答

(問)朝日新聞の髙橋です。
 働き方改革についてなのですが、長時間労働の是正を巡って経団連と連合の事務方レベルの話が続いていて、27日にもトップ会談というふうに報道されています。まずこの受け止めをお願いいたします。
(答)いつお会いになるかは承知をしておりませんけれども、働き方改革実現会議においても、総理から労使において合意形成に努めてほしいという要請を申し上げているところでありますし、また、前回の働き方改革会議で、それぞれ経団連の榊原会長、連合の神津会長からも、そうした合意形成に向けて努力をされるというお話がございました。
 いずれにしてもこの問題、労使それぞれが合意がなされなければ進まない事案でありますから、まだ合意ができていない部分についてそうした形で、正に胸襟を開いて御議論がなされていくことを期待しております。
(問)朝日新聞の髙橋です。
 関連してなのですが、今、その議論というのが率直にですね、労使何合目ぐらいというふうにお考えでしょうか。
(答)何合目といっても分かりませんけれども、いずれにしても来月末までには実行計画を取りまとめるというスケジュールは、皆さん念頭に置かれているわけでありますから、それに向かって議論を進めていただいているものというふうに思います。
(問)NHKの伏見ですが、関連になりますけども、働き方改革実現会議で両トップの方々がお会いするというふうにおっしゃってから、速やかにトップ会談が実現しそうだということに関しては、大臣どう評価されてますでしょうか。
(答)それは先程申し上げた、取りまとめまでの時間ということを念頭に置きながら、そうした議論を進めておられるのだろうというふうに思います。ただ、いつどういうふうにお会いになるかは私どもは承知しておりませんけれども、直接お会いになる、あるいは電話でおやりになる、メールでおやりになる、分かりませんけれども、いろんな形でそうした合意形成に向けて御努力をいただけるものと思います。
(問)共同通信の浅田です。
 プレミアムフライデーにまた戻ります。働き方改革の担当の大臣として、先程も働き方改革であったり消費のきっかけになるという話でしたけれど、このプレミアムフライデーの効果ですか、これどのようなことを期待しているかということと、あと今回、内閣府の職員の方に大臣の方から何か指示みたいなのを出してるかどうかという、それについてもお願いします。
(答)まず、内閣府の職員に対して私が直接全体に対して出す立場ではございません。内閣府は内閣人事局から受けて、内閣府は内閣府においてそうした話が、それぞれの職員の方に下りているのだろうというふうに思います。
 それから効果ということでありますけれども、やはり例えば夜9時、10時まで仕事をしていれば、なかなか何か買いに行こうと思ってもそういう機会がなかったり、何かしたいと思ってもなかなかできない。もちろん土日というのはありますけれども、そうした機会が増えるということは、そうした思いを実現するということにつながっていくわけでありまして、そういった意味でも消費の活性化等々に、あるいは街を歩く人が増えてくれば、またそれはそれとして活性化ということにもなるのかもしれませんけれど、そういったことがあるのかなと。
 それからもう一つは、やはり「ゆう活」をやってたときもそうなのですけれども、こうした時間ができたときに、何をするかというときに、やはり普段遅くまでしていると、そういう思いがないわけで、もともと潜在的にはあるのかもしれませんけども、ずっと抑え込んでしまっている、特に長く仕事をしてる人になればなるほどでありますから、そういった皆さんも、またそうした思いをもう一回自分の中で湧き出していただいて、ああ、そうか、そうか、こういうことをしたかったんだ、こういうことをしていきたいなと、そういった思いが出てくる、そのことがある意味では、また更なる消費につながると同時に、逆にそれが広がっていけば、日頃の仕事をするときにも、やはりこういうこともしたいから、じゃあ仕事も段取りよくこの時間に抑えようと、これは単にプレミアムフライデーだけではなくて、ほかの日においてもそういったマインドになっていくのではないかなと。若い方は、まあ社会人になったばかりであれば、まだこういうことをしたい、こういうことをしたいということをいろいろ持っておられるし、また、そういった思いが、今申し上げたような形で上司も変わり、会社も変われば、そういった思いがより実現しやすい環境にもつながっていくのだろうというふうに思います。
(問)(NHK 伏見)プレミアムフライデー関連でもう一つ関連で質問なのですけれども、消費を増やしたいというふうな財界のもともと主導で進めてきたイベントかとは思うのですけれども、やはり一方で、なかなか所得が伸び悩んでいるというかですね、消費に回らない実態もあって、そういうイベントに、乗り切れないと言うとあれなのですけども、休んでも使うお金が例えばないだとか、あるいは休ませてもらうよりも前に働かせてほしいというような方もいると思うのですけども、そういった方の思いというのは、大臣としてはどういうふうに受け止めていらっしゃいますでしょうか。
(答)これは別に強制ではないわけでありますから、それぞれまた今のちょうど仕事の状況とか、いろいろあるのだろうと思います。それはそれぞれに応じてでありますけれども、ただ、今、先程効果的なことで申し上げたように、こうしたことをくむことによって、もう一回考えるきっかけであり、自分の行動を見直す、働き方を見直す、こういうきっかけになっていただければということであります。

(以上)