加藤内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成28年11月8日

(平成28年11月8日(火) 9:50~9:58  於:中央合同庁舎第8号館1階s101記者会見室)

1.発言要旨


 まず、閣議での発言でありますけれども、本日の閣議において、11月10日から16日までの1週間、「アルコール関連問題啓発週間」を実施することについて発言をいたしました。
 この啓発週間は、国民の間に広くアルコール関連問題に関する関心と理解を深めるため、アルコール健康障害対策基本法に基づき設けられているものであります。
 3回目の実施となる本年度は、本年5月31日に「アルコール健康障害対策推進基本計画」が閣議決定された、そのスタートの年でもあり、本計画で重点課題として掲げられている飲酒に伴うリスクに関する正しい知識の普及徹底など、政府としてもしっかり取り組んでいく必要があります。
 アルコール関連問題が、自らに関わりのある社会的問題として国民に改めて御理解いただけるよう、積極的な啓発活動を行ってまいりたいと思っております。
 それから、2点目でありますが、本日、午後の5時半より官邸2階大ホールにて、「子供の未来応援国民運動1周年の集い」を開催いたします。
 この集いは、「子供の未来応援国民運動」の本格始動から1年経過したことを機に、これまでの成果について報告を行うとともに、2年目以降の国民運動の発展に向けて開催するものであります。なお、国民運動の柱の一つである子供の未来応援基金については、11月6日現在で寄付額が7億840万円となっております。
 集いの次第については、お配りをしている資料のとおりでありますが、子供の未来応援基金により支援を受けることとなったNPOや、実際に子供たちを支援する活動を行っている若者など、現場で活動している方々の声を聞かせていただくとともに、安倍総理からの子供たちへのメッセージを出させていただく予定となっております。
 なお、マスコミの皆さんにもお入りいただけるということなので、是非お越しいただければということでございます。
 私の方から以上であります。

2.質疑応答

(問)NHKの伏見と申します。
 電通に労働局の強制捜査が入った事件に関連してお聞かせいただきたいのですけれども、働き方改革で長時間労働の是正に取り組まれているかと思うのですけれども、こういった事件が起きたことの受け止めと、長時間労働是正に向けた制度の検討がこれから始まるかと思うのですけれども、今回の事件がそういった議論に与える影響について、どう見ていらっしゃるかというところをお聞かせください。
(答)まず、総理も言われておられますように、こうした事案が二度と発生しないように対処していかなければいけないということでありますし、先日、電通に刑事訴訟法に基づき強制捜査が行われているということの報告は聞いているところでございますが、しっかり対応していただきたいというふうに思いますし、また、具体の事案についてコメントは差し控えたいと思いますけれども、働き過ぎによって尊い命を落とすことがないよう、働く人の立場に立って、今お話がありましたように長時間労働の是正など、働き方改革をしっかり進めていきたいと考えておりますし、また、今回の強制捜査であったり、本件の事案がマスコミ等でいろいろ取り上げられていく中で、あるいは過労死(等防止対策)白書等が出されていく中で、過労死や長時間労働に対する国民の関心も大変高いというものがあるわけでありまして、そうしたことを踏まえて、この実現会議でも議論が進められていくものと、こういうふうに思います。
(問)今回の事件を受けて、長時間労働是正に向けた議論の方向性というのが大きく変わるようなことは、特にないというふうにお考えになっていますでしょうか。
(答)今申し上げたように、長時間労働の是正を図っていかなければならないと、こういう機運は更に高まっているということが言えるのだと思います。
 ただ、中身を分けると、制度の問題と運用の問題というのがあるわけでありまして、実現会議では、主としては今の制度の在り方について議論するということでありますし、今回の問題は現行の法律体系の中でどうだったかっていうことなので、やや違う部分があると思いますけれども、ただ、いずれにしても、制度をこれから議論し、制度を変えていくということになった場合においても、しっかり運用がなされていなければ、それはいわば絵に描いた餅ということにもなりかねないという意味においては、つながりはあるのだろうというふうには思いますし、ただ、最初に申し上げたように、そもそも、やはりこうした長時間労働は是正をしていかなければならない。こういう強い機運にはつながっていることは間違いないと思います。
(問)子供の未来応援国民運動の1周年の集いのことについてお聞かせいただきたいのですけれども、去年基金を立ち上げて、1年間集めて、今回寄付が決まったということかと思うのですけれども、2年目に向けての今後の方向性なども話されるというようなことかと思うのですけれども、新たに何か考えていることというのは今の時点であるでしょうか。
(答)いや、新たな何か項目がという意味においては特にありませんけれども、やはりこうした応援をしていくネットワークと言うのでしょうかね、こういったものを更に強化していく。また、そういう方向に向けて、しっかり情報発信をしていくということには更に努めていきたいというふうに思っております。

(以上)