加藤内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成28年9月2日

(平成28年9月2日(金) 9:55~10:02  於:中央合同庁舎第8号館1階s101記者会見室)

1.発言要旨


 おはようございます。
 閣議では特に発言ございません。
 冒頭2点、一つは、本日、一億総活躍社会の実現に向けた最大のチャレンジである「働き方改革」を強力に推進していくため、内閣官房に「働き方改革実現推進室」を設置いたしました。閣議前に総理御出席の下、推進室の開所式を行ったところであります。
 推進室については、室長に杉田内閣官房副長官、室長代行に古谷内閣官房副長官補、室長代行補に岡崎厚生労働審議官、木下内閣審議官、新原内閣府政策統括官が就任をしております。このほか、次長以下、各府省から出向者を頂き、40名規模の体制とすることとしております。
 9月中には安倍総理を議長とする「働き方改革実現会議」を発足させ、年度内を目途に実行計画を取りまとめるべく、全力で取り組んでいきたいと考えております。
 2点目でありますけれども、本日、神奈川県横浜市において開催される「障害を理由とする差別の解消に向けた地域フォーラム」に出席し、冒頭挨拶をする予定であります。
 本年4月に「障害者差別解消法」が施行されたところでございます。それを踏まえて、今回の地域フォーラムでいろいろ議論が行われるということでございます。
 以上であります。

2.質疑応答

(問)NHKの伏見と申します。
 働き方改革実現推進室の件でお尋ねいたします。40人規模の体制ということなのですけれども、具体的にどういった省庁、どういったバックグラウンドの方が集まっているのかということと、一億総活躍推進室に関わっていた幹部の方々もいらっしゃるかと思うのですけれども、どういった狙いで人選をされたのかというところを教えていただければと思います。
(答)一つは、内閣府、総務省、法務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、経済産業省の各省から出向をしていただいております。
 それから具体的には、今回の働き方改革においては、長時間労働の是正、同一労働同一賃金、高齢者の就労促進拡大、またテレワークなどの柔軟な働き方など、幅広い問題に関して議論をするということでございますので、そうしたことを念頭に置きながら、今申し上げた各省から出向していただいたということであります。
(問)毎日新聞の阿部と申します。
 働き方実現会議についてなのですけれども、9月中にも発足されるということですが、テーマと回数を大体どれぐらいに設定しているのかというのと、厚労省にも同一労働に関する検討会が立ち上がっておりますし、36協定についても今後検討会が立ち上がる予定です。
 この辺とのすみ分けを、実現会議とどういうふうにしていくのかというところをお伺いしたいと思います。
(答)まだこれから立ち上がるところでありますので、委員の方とはまだ御相談できていない状況でありますが、来年の3月までに取りまとめをするということでありますので、少なくとも前回の国民会議のことも踏まえると、月1回程度は開催していく必要があるのだろうというふうに思います。
 具体的な議論の中身については、これもこれから御相談をしていく話ではありますけれども、先程申し上げたように、非正規で働く方々の処遇改善につながっていく同一労働同一賃金、長時間労働の是正、高齢者の就労促進、そしてテレワーク、更にはそれぞれの職業能力をどう高めていくかとか、あるいはがんなど病気を抱えながら働く、あるいは障害を持ちながらも働くと、かなり広範な分野について議論を頂きたいと、こう思っております。
(問)検討会とのすみ分けというか。
(答)すみ分けというか、それぞれ厚生労働省であり、それぞれの省庁においては、様々な検討が進んでおられると思いますので、その辺は良く連携をしながら、ただ政府全体としては総理から御指示がありましたように、この場において3月を目途に具体的な実現に向けての実行計画、これを取りまとめるということでありますので、そういったところに厚労省であり、それぞれの省庁で議論頂いたもの、そういったものも取り入れられるものはどんどん取り入れていきたいと思っております。
(問)重ねてお伺いしたいのですけれども、一方で労政審などで細かな制度設計をこれまで労働法に関してはやってきた経緯があると思います。例えば、残業時間の規制であれば、例えば月何十時間するという話も出てくるかと思うのですけれども、そういう細かな制度設計まで実現会議でやっていくことが望ましいのかどうか、そこについてはどのようにお考えでしょうか。
(答)どこが細かいのか、細かくないのかというところだというふうに思っておりますので、最終的にはそうした労働法規の改正については、労政審の議論を経て行われているというふうに承知をしておりますので、当然そうしたプロセスを踏んでいくことになるのだろうというふうに思っています。
 そこも念頭に置きながら、この国民会議で様々な改革を実現していくのだということを前提に議論をしていただきたいと思っております。

(以上)