松本内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成29年6月2日

(平成29年6月2日(金) 9:16~9:25  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 2点申し上げたいと思います。
 まず初めに、激甚災害の追加指定について申し上げます。
 「平成二十八年等における特定地域に係る激甚災害及びこれに対し適用すべき措置の指定に関する政令」の一部改正について、本日閣議決定いたしましたので、御報告いたします。
 平成28年10月21日に発生した鳥取県中部を震源とする地震による災害を激甚災害として追加指定いたしました。
 具体的には、鳥取県北栄町を対象に、道路・橋、下水道、公営住宅等の公共土木施設の災害復旧事業に係る特別措置を指定したところでございます。
 次に、「全国防災・危機管理トップセミナー」について申し上げます。
 災害が起きたときに陣頭指揮を執ることになる自治体の首長が、避難指示をはじめとする適切な危機管理対応ができるように、防災について高い意識・十分な知識を持つことや実際の経験などを共有することは極めて重要だと考えております。
 このため、内閣府と消防庁の共催、全国市長会の協賛で、6月7日水曜日に全国の市長、特別区長を対象とした「全国防災・危機管理トップセミナー」を開催いたします。
 セミナーでは、災害の経験を踏まえた大西一史熊本市長による講演や、東京大学総合防災情報研究センター長の田中淳教授による市町村長の初動対応についての講演などを予定しております。
 詳細につきましては、内閣府防災担当までお問合せをいただきたいと思います。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)西日本新聞の湯之前と言います。
 幾つか伺いたいのですけれども、福岡市で去年7億6,000万円相当の金塊が盗まれた事件で、福岡と愛知の両県警が窃盗容疑で10人を逮捕した事件があったのですが、これに絡んで、愛知県警の複数の警察官が逮捕前の容疑者に捜査情報を漏らしていた疑いがあることが分かりました。携帯電話の通信傍受で、警察官との通話、容疑者側との通話が確認されたということなのですが、国家公安委員長としてこの事案をどう受け止めますかということと、あと、愛知・福岡両県警に調査や報告を求めるお考えはありますか。
(答)この報道に関しましては、先程接したばかりでございまして、まだその内容等について詳しい報告を受けているという状況ではございませんで、コメントを直ちにできるような今状況にございませんで、申しわけないと思います。
(問)ということは、今確認作業を進めているということでよろしいのでしょうか。
(答)一般論としてのお話になりますけれども、まずは都道府県警察において、対応するものと承知をしております。
(問)関連なのですが、こういった捜査情報の漏えいというのが2013年にも愛知県警であったりなど、全国で幾つか度々起きていますけれども、こうした事案にどういった対策を今まで採られているかということと、今後新たな対策を採るお考えがあれば教えてください。
(答)一つ一つは申し上げませんが、この捜査情報の管理に関しましては、これまでも指導・研修等を行ってきたものと承知をしております。
(問)もう一点関連なのですが、昨日も佐賀県の唐津市で金塊の巨額の密輸が摘発されるなど、金塊をめぐる強盗とか窃盗とか密輸が九州をはじめ各地で相次いでいて、市民の不安が高まっています。これについての受け止めと、捜査、防犯強化などの施策があれば教えてください。
(答)お尋ねの件につきましては、大量の金塊の取引に絡む事件が相次いで発生しているところでございます。
 現在、関係警察におきまして、事案の背景、犯人グループの実態等を含めた全容解明に向けて捜査を進めているものと承知をしております。
 今後とも、金塊の取引に絡む違法行為につきましては、海上保安庁、税関等の関係機関と連携して厳正な取締りを推進するよう、警察を指導してまいりたいと思います。
(問)共同通信の渡辺と申します。
 話題は変わり、G7のテロに関する声明についてお願いいたします。
 イギリスのマンチェスターのテロを受けまして、先日イタリアで開かれたG7サミットのテロとの闘いに関する声明の中に、「テロ撲滅へ市民社会と共同で取り組むため、G7内相が速やかに会合を開くよう指示する」とありますが、この声明が指す内相とは日本政府の国家公安委員会委員長に当たるという理解でよろしいでしょうか。また、もしそうなら、会合の見通しや調整など、進捗状況をお願いいたします。
(答)5月26日のG7サミットで、「テロ及び暴力的過激主義との闘いに関するG7タオルミーナ声明」が採択をされまして、テロとの闘いを一層強化していこうということで合意したものと承知をしております。
 政府の治安対策の責任者である国家公安委員会委員長として、テロの根絶に向けて国際社会と連携しながら、我が国として果たすべき役割をしっかり果たしていく決意であります。
 この声明を踏まえまして、引き続き、テロ対策に万全を期してまいりたいと思っております。
 詳細につきましては、関係省庁を通じて調整がされるものと思われておりまして、いずれにいたしましても、政府の治安対策の責任者である国家公安委員会委員長として果たすべき役割を果たしていきたいと考えております。
(問)話題は変わりますが、今日はかりゆしウエアの閣議でしたが、着心地などの御感想などありましたら、よろしくお願いいたします。
(答)とても涼しくて爽やかで、昨日からかりゆしウエアについて各閣僚も準備をされて今日の閣議に臨んだようでございますが、こういった機会を通じて、これはクールビズということだけではなくて、沖縄に対しての思いをはせるということも大事だと思います。

(以上)