松本内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成29年2月3日

(平成29年2月3日(金) 8:41~8:45  於:官邸3階エントランスホール)

1.発言要旨


 対馬出張について申し上げます。
 海洋政策担当大臣として、明日4日と5日に長崎県対馬市に出張いたします。出張の目的は、本年4月から有人国境離島法が施行されるに当たり、同法の特定有人国境離島地域に指定されている対馬を訪れ、国境離島としての重要性や地域が抱える課題など、状況を把握することを目的に視察に入ります。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)特殊詐欺の去年の認知・検挙状況というのがまとまりました。件数でいうと6年連続増加、被害額は400億円と、依然として厳しい状況ですが、御所見をお願いします。
(答)特殊詐欺の認知件数は、平成22年以降、増加傾向にあり、平成28年も対前年比で2.4%増加し、被害額は2年連続の減少となりましたが、406億円と高止まりであり、被害者の約8割が65歳以上の高齢者で、厳しい情勢であると認識をしております。
 警察は被害の防止と検挙の両面で取組を進めてきたところでございますが、被害防止の面では、金融機関等と協働し、既遂件数とほぼ同数の事案を未然に防止するとともに、被害の増加が見られた還付金等詐欺に対しては、ATM振込限度額の設定や、無人ATM対策等の取組を推進してきております。
 検挙面では、多数の被疑者を検挙するとともに、犯行グループに拠点を提供する業者への取締りも推進してきたところでございます。
 今後とも被害防止と検挙にしっかりと取り組んでまいりたいと思います。
(問)NHKの藤島です。
 南海トラフの検討会が進んできまして、具体的な防災対応の検討が始まりましたが、若干、予定的には年度内というのは厳しいかなというふうに見ているのですけれども、今後の見通しを教えてください。
(答)1月31日に開催した第3回会議では、その現状の科学的知見を踏まえまして、不確実な地震予測を活用して、どのような防災対応を実施すべきであるかについて、議論を行ったところでございます。
 次回以降、引き続き防災対応についての議論を行うとともに、南海トラフ沿いの地震観測の評価体制の検討を行う予定でありますが、これまでの会議で委員の皆様から幅広い御意見を頂いておりまして、丁寧に議論を進める必要があることから、本ワーキングの取りまとめにつきましては、平成29年度にずれ込んでしまうという予定でございます。
(問)29年度中のいつとかというところまでは、まだ明確には。
(答)これは、この重要な幅広い御意見をたくさん頂いていますので、それを丁寧にしっかり議論して、答えを出してということになります。

(以上)