松本内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成28年9月16日

(平成28年9月16日(金) 10:32~10:41  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 8月16日から9月1日までの間の、暴風雨及び豪雨による激甚災害の指定に関する政令の制定について述べます。
 14日に安倍総理から御発言のありました激甚災害の指定について、本日政令を閣議決定いたしましたので御報告いたします。
 平成28年8月16日から9月1日にかけて被害をもたらしました台風第7号、11号、9号及び10号による災害を対象として指定いたしました。具体の措置といたしましては、全国を対象に公共土木施設、農地や農林水産業共同利用施設などの災害復旧事業に係る特別措置等を、また、北海道南富良野町と岩手県の宮古市、久慈市及び岩泉町の4市町を対象に中小企業信用保険法による災害関係保証の特例措置を指定したところでございます。
 次に、本日の閣議におきまして、内閣府特命担当大臣、加藤大臣からですが、平成28年秋の全国交通安全運動の実施について発言がありました。これに関連し、私からは、警察としても各自治体や関係機関・団体と緊密に連携しながら、「子供と高齢者の交通事故防止」を運動の基本として、国民の意識啓発をはじめとした交通安全対策を一層強力に推進していくことなどについて発言いたしました。
 例年、この時期から、夕暮れ時や夜間の歩行中・自転車乗用中の交通死亡事故が増加する傾向にありますが、歩行者や自転車利用者の側に法令違反があるケースも多くあります。国民の皆様には、道路を歩くときや自転車に乗るときも、御自身の命を守るため、交通ルールを守っていただきたいと思います。また、御家族に対してもルールを守るよう促していただきたいと思います。また、ドライバーの皆様には、夕暮れ時や夜間に歩行者や対向車を早期に発見するため、前照灯の早めの点灯やハイビームの活用をお願いしたいと思います。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)共同通信の出井です。
 激甚災害についてお伺いします。今年の台風は、北海道で三つの台風が上陸したり、東北地方に太平洋側から初めて台風が上陸するなど、観測史上初めてのことが多くありました。被災地の視察も踏まえて改めて御所感を頂きたいというのが一つと、あと、四つの台風が今回一括で指定されましたけれども、こういう形で四つ以上の台風が一括で指定されたことというのは、過去遡るといつ以来かというのが、もし大臣のお手元で分かれば教えていただけたらと思うのですが。
(答:事務局)激甚の過去の履歴ですけれども、平成10年に五つの台風をまとめて指定したという事例がございます。
(答)北海道と岩手と視察をしてまいりました。広大な農地をはじめ大きな被害を受けていることを、直接見ることができたわけでありますが、一刻も早くどう手を打っていくかと、被災地の方は大変苦しんでいらっしゃいますので、そこに対応するということでは、この激甚指定を行うということは大変重要なことで、早期に決着することができて私は良かったと思っております。
 なお、久慈市などを拝見しますと、商店街が2.2メーターほどの水につかるという状況で、御商売そのものが継続できないような状況で大変苦しんでいらっしゃいます。そういった方々に対しては、先程申し上げましたように、商業、御商売に対しても対応ができるようなきめの細かい対応・配慮というものを、これからも進めていくということになると思います。

3.資産公開に関する質疑応答

(問)読売の後藤でございます。
 資産公開の関係なんですけれども、私どもの集計では松本大臣の資産は3,048万円ということで、総理大臣含めて全閣僚の中で20人の中で16番目ということなのですけれども、御所感をお願いします。
(答)今、私自身、妻とともに大変幸せな生活を送っておりまして、この家庭生活を維持していく中で過不足なく、今、十分な対応で暮らしているという状況でございます。数字云々(うんぬん)ということよりも、いかに心豊かに幸せに生きていくかということが大事だと思います。
(問)共同通信の平田です。
 これは多分よくある質問なのかもしれないですけれども、資産公開の制度について何か足りない点とか、もっとこうしていったらいいのではないかとかという点がありましたら。
(答)特に足りない点、新たにこうしたらということ以前に、平成13年1月6日の閣議決定によりまして、資産公開は国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範に基づいて行うことというルールがあるわけでございまして、それにのっとって、目的とされております公職にある者としての清廉さを保持し、促進するということが一つと言われ、また、行政への国民の信頼を確保し、ということも言われております。もって行政の円滑な運営に資するようにという基本的なその目的があるわけでございまして、それにのっとって私自身も、そのルールに基づいて努力を重ねていきたいと思っております。
(問)現状ではこの制度のまま当然今後も続けていくべきだという。
(答)はい。このルールにのっとって対応されるべきだと思います。
(問)制度自体もこのままあるべきだと。
(答)制度自体あるべきです。

(以上)