松本内閣府特命担当大臣繰下げ閣議後記者会見要旨 平成28年8月24日

(平成28年8月24日(水) 10:48~10:55  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 まず初めに、台風第11号及び台風第9号に関する政府の対応について申し上げます。
 20日から昨日23日にかけて、東日本、北海道に相次いで上陸した台風第11号及び台風第9号や前線の影響で、北海道などで平年の8月1か月間に降る雨量を上回るなど、東日本、北海道の広い範囲で大雨や暴風となりました。これまでに死者2名、重傷5名、軽傷55名の人的被害、家屋の全半壊、浸水などの被害が報告されております。お亡くなりになられた方の御冥福をお祈り申し上げるとともに、被害に遭われた皆様に、心からお見舞いを申し上げます。
 政府といたしましては、20日(土)に関係省庁災害警戒会議を開催し、政府一体となって情報収集、内閣府防災ツイッターによる国民への呼び掛け、自治体への助言を行ってきたところでございます。
 現在、台風第10号が南大東島の東南東を1時間におよそ15キロの速さで南南西へ進んでおり、沖縄などへの影響も懸念されることから、引き続き緊張感を持って対応してまいりたいと存じます。
 次に、防災訓練について申し上げます。8月30日から9月5日までは「防災週間」とされており、全国各地で防災に関する各種の行事が実施されます。政府においては、9月1日の「防災の日」に総合防災訓練として南海トラフ地震を想定し、全閣僚参加の下、官邸と被災三県庁とのテレビ会議、緊急災害対策本部の運営訓練を実施する予定でございます。また、総理には、さいたま市で実施される九都県市合同防災訓練の現地会場も御視察いただく予定であり、私も同行することとしております。
 私たちの努力によって、災害による被害を減らすことは可能であります。そのためには、日頃から正しい知識を学び、訓練等を通じて災害に備えることが重要ですので、国民の皆様にも積極的に各種行事に御参加いただきますようお願いを申し上げます。
 なお、「防災の日」の総合防災訓練の詳細につきましては、事務方にお問合せをお願い申し上げます。
 次に、「第1回防災推進国民大会」について申し上げます。
 これまでも何度かお知らせしておりますが、今週末の8月27日(土)、28日(日)に、東京大学本郷キャンパスにおいて、総合防災イベント「第1回防災推進国民大会」を開催いたします。本イベントは、国民の皆様に一人一人の「自助」、互いに助け合う「共助」の大切さを改めて認識いただき、防災意識を高めてもらう機会として企画したものでございます。本大会には60以上の団体が80以上の催事を出展し、熊本県からくまモンの登場、体験型のアトラクションから学術的な講義まで、家族連れから専門家まで幅広い方が楽しめるプログラムを用意しております。是非たくさんの御来場を賜りたいと存じます。
 私からお話しすることは以上でございます。

2.質疑応答

(問)共同通信の出井と言います。
 台風の件なのですけれども、20日に警戒会議があったという御報告だったのですけれども、これまで死者が出るような災害の場合、必ず大臣は出席されて御発言されていたと思うのですが、今回、大臣が御出席されなかったのは何か理由があるのでしょうか。
(答)今回、私が出ないという理由はないのでございまして、今回は事務方によって対応、情報収集、そして直ちに対応するということでの手だての中で、報告は受け、また、指示をする中で事が動いていたということでございます。
(問)苦言ではないのですけれども、警戒、危機意識が足りないのではないかなというふうにも受け止められると思うので、やはり、大規模な災害には出席されたほうがいいのではないかなというふうに思います。

(以上)