石原内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年8月3日

(平成28年8月3日(水) 14:00~14:04  於:中央合同庁舎8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

 1月28日に就任させていただいて以来、皆様には大変お世話になりました。予算委員会の最中でしたので、年度内の予算成立を実現するために、答弁にそごのないように緊張した日々だったと思っています。
 また、TPPの審議は20時間ほど審議を行っていただくことができました。また、骨太の方針や成長戦略等々についての策定、そして、そんな中起こった熊本地震。中小企業調査会長をやっていましたので、今でもその点については大変気にかかるところが多々あります。
 そんな中で消費税の増税延期、6月には、イギリスがまさかのEU離脱、そして参議院選挙、東京都知事選挙と選挙の最中でしたけれども、経済対策を取りまとめることができました。
 昨日もお話をさせていただきましたとおり、アベノミクスはデフレではないという状況をつくり出すことには成功していますが、デフレ脱却というところまで至っておりません。そんな中で先般のG20あるいはG7の会議でも、金融、財政、そして構造改革と政策を総動員して、世界経済をしっかりと確固たるものにしていくという合意がなされていますし、そんな中で未来への投資を加速していかなければならないと考えています。
 皆様に申し上げてきましたとおり、人口減少社会の中においては、潜在成長力を高めていかない限り、経済再生と財政再建はできません。経済のパイを大きくしていかない限りは、どんなに今ある借金を返していっても、債務の対GDP比は減りません。そういうことを考えて、総理がおっしゃるとおり、経済再生なくして財政再建なしと、しっかりと経済の発展に資するように、これからも努力をしていきたい、このように考えています。
 以上です。

2.質疑応答

(問)今、在任中のことを振り返っていただいたのですけれども、少しお答えにくいのかもしれないのですが、振り返られて、大臣としての業績について、何か一つこれはというものを挙げられるとすれば、どういったものになりますでしょうか。
(答)これは私の信条ですけども、評価というものは他人、国民の皆様がしてくれるもの、またメディアの皆様がしてくださるものだと確信しています。
(問)改めて伺えればという質問になってしまうのですけれども、アベノミクスの「3本の矢」の一つである金融政策の果たす役割についての御見解と、今後、アベノミクスを推進していく上で、政府と日銀の連携の在り方についてのお考えを伺えますでしょうか。
(答)金融政策、財政政策、構造改革・成長戦略という、この三つの矢があいまってアベノミクスです。一層加速化していくために、今回の経済対策を取りまとめさせていただきました。政府と中央銀行が連携していくということは当然ですし、デフレ脱却に向けてアクセルを吹かす、あるいはエネルギーを充当する、そういう形でデフレ脱却に向けて中央銀行と政府一体となって取り組んでいくことが肝要であると考えています。

(以上)