河野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年3月11日

(平成28年3月11日(金) 8:46~8:50  於:官邸3階エントランスホール)

1.発言要旨


 今日は東日本大震災から5周年になります。亡くなられた方の御冥福をお祈り申し上げますとともに、御遺族あるいはいまだ避難生活を続けていらっしゃる多くの方々に心よりお見舞いを申し上げたいと思います。
 今日の午後、国立劇場で5年目の追悼式が天皇皇后両陛下の御臨席をいただいて挙行されます。2時46分に1分間の黙祷を是非捧げていただきたいと思いますし、また、午後4時半頃をめどとして大勢の国民の皆様に献花をしていただく準備もございますので、国立劇場にお越しいただける方には御献花を賜りたいと思っております。
 それからもう一つ、警察の方からでございますが、今日、第10次交通安全基本計画が、閣議前の中央交通安全対策会議で決定されました。高齢者の方々の事故を、今回、警察は5歳刻みで統計を取りまして、65歳以上、また特に75歳以上の方々の交通死者の数が非常に多くなっているということを確認いたしました。また、高齢者の方の交通違反が、そうした交通事故あるいは事故死につながっているということも確認できましたので、是非御高齢の方には交通ルールを守っていただいて、安全な通行をお願いしたい。また、御家族にも是非その点はお気をつけいただきたいと思っております。
 今度の第10次の計画は非常に高い目標を掲げておりますので、警察としてもそれを達成すべく、これから様々な施策を打ってまいりたいと思っております。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)国の公認の通訳のガイドの資格というのが今あると思いますが、インバウンドの増加に伴い、通訳士の資格なしのガイドの方がいろいろなトラブルを起こすような、検挙される例もありますが、今、規制改革会議でこの規制の在り方について現状話が進んでいると思いますが、闇ガイドを生んでいる現状と、今後の規制改革の方向について伺えますか。
(答)規制改革会議では、通訳案内士の業務独占について、これはもはや必要がないという議論をしております。これだけインバウンドが増える中で、今の通訳案内士の数あるいは外国語の数ではとても対応し切れないというのが御意見の大勢だと思っておりますので、業務独占については今後議論をしっかり詰めてまいりたいと思っております。
 また、闇ガイドの検挙がありましたが、これは通訳案内士の資格とは全然別件だと思っております。こうしたことについては、しっかり警察の方でも取り締まってまいりたいと思っております。
(問)今後、方向としては、通訳案内士の数がどうなるか、あとは質の問題がどうなるか、どう担保されるか、お考えはいかがでしょうか。
(答)通訳案内士という、これは資格でございますので、その資格を取った通訳案内士のガイドが必要だと考える外国の方もいらっしゃると思います。それはそれでいいと思いますが、そうでなければ外国語のガイドができないという必要性はもはやないと思っておりますので、名称独占は残すが、業務独占は必要ないのではないかというのが規制改革会議の大層の意見でございます。
 資格は試験でございますから、質はそこで担保されていくと思っておりますが、様々な案内のニーズ、ガイドのニーズというのがこれから出てくると思いますので、それについてはオープンにやれるようなことを考えていきたいと思います。

(以上)