河野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年10月13日

(平成27年10月13日(火) 10:52~11:02  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 おはようございます。
 今日の閣議では、特に私の所掌に関することはございません。
 閣議の前の雑談で、林経産大臣の東京新聞のインタビューのコメントがちょっと話題になっておりましたが、それだけでございます。
 何か御質問があれば、お願いをしたいと思います。

2.質疑応答

(問)朝日新聞の河合といいます。
 今朝の閣議後なんですけれども、官邸のほうで日本経済再生本部が開かれたと思います。総理がその中で、未来への投資を拡大する上で制度的に壁があれば取り除くというような表明をされたと思います。規制改革の担当大臣として、これに向けて、どのように取り組まれていくかのお考えをお願いします。
(答)規制改革の関係で、これから規制改革会議の皆さんとも、今日、議長をはじめお目にかかることになっておりますので、いろいろなそうした必要な規制があれば、どんどん改革をしてまいりたいと思っております。もともとの三本の矢の三本目は規制改革ということでございましたんで、そこに向けてしっかりやってまいりたいと思っています。
(問)テレビ東京の新見といいます。
 せっかく大臣が雑談で林大臣のコメントが話題になっていたということなんで、内容を教えていただければと思うんですが。
(答)いやいや、東京新聞の林大臣のインタビューの中で、河野太郎がいるけれども、閣議の、閣内不一致にならんのかみたいなことについて、「答えにくいが」と林さんが言っていらっしゃったんで、答えにくいことはないでしょうということで、ちょっと盛り上がっておりました。それだけです。すみません、余計なことを自分で言いました。
(問)読売新聞、上村と申します。
 大臣は、自民党の行革推進本部長時代に、内閣官房と内閣府のスリム化の案の作成に御尽力されてきたと思います。今回、内閣改造で新たに一億総活躍というジャンルが特命担当大臣につくことになりました。事務局を立ち上げて、各省庁から職員を集めてこなければいけないわけですけれども、内閣官房・内閣府のスリム化という観点から、大臣はこの一億総活躍の必要性についてどうお考えでしょうか。
(答)森総理のときの内閣府の組織図と今回の組織図というのを両方見比べておりました。これは後でホームページか何かにアップしようかなとも思っていたんですが、相当複雑になっているのは事実だと思います。
 当時は、大臣のもとに必ず1人専任の副大臣又は政務官がついているという状況だったんですが、今回、私の下についてくれる松本、酒井、副大臣、政務官は、他の大臣の副大臣、政務官も兼任しなければいけないということで、大臣の数のほうが多いという状況にもなっております。また、私は行政改革を担当しますが、総務省の行政管理局は総務大臣の下にあります。恐らく一億総活躍大臣のところもいろいろ考えなければいけないですし、手足をどうするかということを考えなければいけないということで、スリム化はもちろん必要ですけれども、内閣府を見るだけでも、かなりラインも入り組んでいますし、同じ副大臣が違う大臣につく。副大臣、政務官は一応一致するようになったんですかね。前回は副大臣と政務官の組合せも担当によって変わってきたというところがあったというふうに聞いていますが、恐らく今回は、副大臣、政務官のラインは一応一本につながっていますが、上の大臣のところでスイッチングをしなきゃいけない。私のところも、実は国家公務員制度に関しては松本副大臣ではなくて萩生田副長官とやるラインになるわけでございます。そういうことを考えると、かなり内閣府は入り組んでいるなと。
 それから、内閣府とその他の省庁の局とも入り組んでいるなということがございますので、ちょっとそこはきちんとこれからヒアリングをして、どういう形がこれからいいのかということを、やっぱり考えていかないといけないんだと思います。もう橋本行革から、20年近くたっているわけで、業務量も増えておりますし、当時と違った重点項目なんていうのも相当出てきているわけですから、やっぱり一度整理をする必要があるだろうと思っておりますんで、少しヒアリングをして考え方をまとめて、これは官房長官と御相談をまず申し上げたいと思っております。
(問)一億総活躍というジャンルが地方創生とか女性活躍とも若干かぶるところがあると思うんですが、大臣は政府の一員として、どのように御認識でしょうか。
(答)そこは、加藤大臣が総活躍室を立ち上げられるというふうに聞いておりますんで、恐らくそこは一緒にやるところは一緒にやっていただいて、どんどん進めていただかなければいけないところだと思っていますんで、むしろ重なるところはみんなで一緒に頑張るということなんだと思います。結果が大事だと思いますんで、余り組織の線引き云々というよりは、結果を出すことに集中をしていただきたいと思っておりますし、行革担当として、それを側面からきっちり支えていきたいと思っております。
(問)すみません、神奈川新聞社の遠藤と申します。
 たびたびブログのことをお伺いして申し訳ありません。今回、リニューアルされたということですが、過去の記事が今のところ読めなくなっています。大臣の地元では、脱原発の部分を支持して投票された有権者の方もいらっしゃると思うんですけれども、今後、地元の有権者の方にはどんなふうな御説明をされていくかということと、あと改めて、大臣としては脱原発という政治の信条というのは変わらないのかどうか、改めてお聞かせください。
(答)政府の一員になるからといって、何か自分の信念・信条が変わるわけではありません。
 ただ、政府の一員である以上、今までは外から主張していた意見を今度は政府の中で言う、あるいは、自分の担当のことは自分の決断でやることができるということで、これは大きな前進だと思いますし、それだけうるさいのを閣内に入れてくれた総理の決断というのは、いろいろ大変だっただろうと思います。
 ただ、政府の一員になるわけですから、憲法66条の3項で、内閣は連帯して責任をとらなきゃいかんというふうに書いてありますんで、外に向かって言うことは、その政府の政策をきちんと申し上げなきゃいかんというのが議院内閣制のルールですので、そこはそういうふうにしたいというふうに思っております。
 そういうことなんですよという、いわばけじめのつもりで、窓口としてブログを少し、スマホ対応にするリニューアルをちょうどやっていたところでございますんで、それに合わせてリニューアルをさせていただきましたが、メルマガのアーカイブとか、フェイスブックとか、ツイッターとか、ユーチューブとか、それ以外のものはそのままにしてございますんで、いろんなあれでこれまでのを見ることができると思っております。国政報告紙として配っているものについてはホームページで、それを電子で読めるようにしてありますんで、ブログのところを少しリニューアルしたというのは、これから中で自分の主義主張を言えるようになりましたよという、そういう意思表示でもあり、政府の一員としてやるぞというけじめでもあるというふうに思っていただけたらと思います。
 自分の主義主張が全部実現するというふうには思ってはおりませんが、一つずつでもきちんと実現をしてまいりたいと思っておりますんで、是非期待をしてくださいと申し上げたいと思います。

(以上)