石破内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年3月25日

(平成28年3月25日(金) 8:34~8:40  於:官邸3階エントランスホール)

1.発言要旨


 明日、広島におきまして、地域しごと創生会議の第5回会合を開催します。今回は、にぎわいと活気にあふれた稼げるまちづくりや小さな拠点づくり、地方創生をリードする人材の育成確保策について、先進的取組事例の御紹介を頂きつつ議論を行う予定であります。
 この会議は、4月に東京におきまして有識者委員の皆様と、中間取りまとめの議論を行いたいと考えておりまして、地域の仕事づくりに向け、引き続き課題の抽出と国が行うべき支援の在り方について議論を深めてまいります。
 本日、RESASについて第II期開発の3次リリースとして、新たなマップの追加と機能拡充を行うものであります。具体的内容につきましては、この後、内閣府の会見室で事務方より説明をさせます。よくお聞き取りください。来年度からは第III期開発に入るのでありまして、まちづくりや医療福祉分野など新たなマップの開発に加え、ユーザーの皆様の利便性の向上にも取り組んでまいります。また、多くの皆様にこのRESASシステムを利活用していただくため、様々な手法を通じましてこのシステムの周知を、図ってまいりたいと思っておる次第であります。
 以上です。

2.質疑応答

(問)今回、RESASもかなり機能向上して第III期ということなんですけれども、全体的な地方創生にどういう利点があるのか、今回の機能の特徴の部分についてお伺いしたいのと、機能が拡充していく中で利用状況も増えているかと思うんですけれども、現状の認識をお伺いします。
(答)今回は観光マップを拡充だとか、あるいは新たに水産についてのデータを入れるとか、そういう形で地域のそれぞれの実情に合った使い方が、更に有効に出来るようになったと思っています。「RESASって知っている人」と言うと「はい、はい」と言う人が、大分増えてきたなと思っております。
 昨日の夕方も、高校生の皆さん方を対象とした地域づくりのフォーラムというのを、議員会館でやっていましたが、中高生や大学生の皆さん方に大分広がってきたかなという気もしますけれども、知らないという人がまだいますので、このRESASシステムの普及に努めたいし、使ってみて良かったね、便利だねということにならないとこれは広がっていかないので、ユーザーの方々の御意見をよく聞きながら、担当の皆さん方は非常によくやってくれているのですが、更にこの充実に努めてまいりたいと思います。
(問)年度末になりますけれども、地方版総合戦略、こちらの方も、また年度末を迎える中で現状の状況について認識をお伺いできますでしょうか。
(答)ほとんど全てと言って良いのですが、地方版総合戦略が出そろうことになります。気を付けながらやっているつもりなのですが、これは共同作業なので、地方が出してきたものを国が審査するとか何とかそういう話ではなくて、ただ、どっちかが出さないとこれは作業にならないので、国が主で地方が従とか、国が上で地方が下とかそんなことではなくて、これを作るに当たっては、よくよく事前に御相談もいただき丁寧に回答しということで、従来のものとは違って、官民連携とか地域間連携とか政策間連携とかそういうものが盛り込まれて、そしてまた、多くの地域住民の方々がそれを知り、そして一緒に作ったからには一緒にやろうねということが、従来と違うところであって、大事なのは、みんなが一緒に作るということではないのでしょうか。もちろん中身は良いものであるに越したことはないし、それを求めているわけですが、そこに至るまでの過程というものもとても大事ですし、作った後のPDCAのD、C、Aの回し方、これについて、「もう作ったから、良し、良し」みたいなことにならないように、またその地方の皆さん方と協力してやっていきたいなと思っております。
(問)ほとんど全てという中で全てではないという点について、もう少し足りないところをどういうふうに補っていく必要があると思われますか。
(答)それは全部見たわけではないので何とも言えません。何とも言えませんけれども、例えば何か新しい制度を作るので、そのことに対しての助成みたいな形でお金を入れるだけでは、それは駄目だろうと。何かやることについて、安く出来ますよと言ったら、そのお金がなくなってしまったら終わってしまうので、これが事業として継続するにはどうしたら良いだろうという視点が大事なのです。ともすれば、行政のお金を使って、なるだけ安くいろいろなものを提供しようというものが、まだ幾つか見られるような気がします。それは従来の手法がそうだったので、いきなり何をやっているんだみたいなことではなくて、どうやったら継続しますかということについて、また御意見を頂き、それを更に改善していくということではないでしょうか。

(以上)