石破内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年1月12日

(平成28年1月12日(火) 8:25~8:30  於:官邸3階エントランスホール)

1.質疑応答

(問)大臣、先週末のブログにもお書きになられていましたけれども、CCRCの整備についてお尋ねしますけれども、今回、法整備を検討されているということですが、大臣はどのような方向性で法整備を進めたいとお考えなのか、法整備の進捗状況も含めてお願いします。
(答)地域再生法の中に位置付けるという方向で、今作業を進めており、今国会で御審議をお願いしたいというふうに思っておるものです。
 このCCRCというのは、事業として成り立つということは必要なものであって、市町村あるいは事業者それぞれの役割、責任あるいは計画立案、連携の在り方等々において定めるということを今考えておるところであります。そこにおいて、これがCCRC、すなわちコミュニティでなければならないので、それがクローズな高齢者の方々のみを集めたような施設であってはならないと。多くの方々とともに住まうということがなければならないし、できれば生涯学習ということも盛り込みたいというふうに思っております。
 それが事業として成り立つということ、そして、それがCCRCの本来の役割である、まだ元気なうちから地域においてコミュニティを作り、そこにおいて元気な方、そして、やがて人はだんだん歳をとっていくわけで、それに対するケアというものもきちんと確保される。CCRCの本来の目的を具現化するために、そして、それが事業として成り立ち、継続してそれが今、都会にあります多くの団地のように、一気に高齢化するというようなことであってはならないので、それがサステーナブルなものとして機能するように、というようなことをできるだけ法的に担保できるものはしたいと思っております。
(問)地方版総合戦略についてのお尋ねなんですが、3月に向けて、今、各自治体それぞれ作っている最中かと思うんですけれども、中身について上がってきたものを御覧になって、先駆的事例とか展開事例という中身については今どのように御覧になっておるんでしょうか。
(答)これは、先駆的なものというのは、例えて言えばシングルペアレントとか、あるいはDMOとか、あるいはCCRCとか、2年前は聞いたこともないような言葉だったですよね。そういうものを官民協働あるいは地域間連携、そして、新しい取組としての先駆性、そういうようなものを満たす形で作っているものというのが多く出てきたなというふうに思います。実はそこの住民は何も知らず、役所と東京のコンサルタントが相談して作ったみたいなものがないように、これから先も自治体との協議、連携、御相談に応じる、そういうことを進めていきたいと思います。
(問)補正予算でまた新しい交付金なども盛り込まれていますけれども、それを求めて新しい立案をするとか、そういった地方の活性化みたいな動きというのは出てきているんでしょうか。
(答)それは出てきていると思います。だけれども、それでは、よし、やろう、こういう新しい取組に対して国から支援が得られるのなら頑張ろうというところと、どう使ったら良いのだろうというところとそれは当然分かれます。だから、そのどう使ったら良いんだろうというところも、とにかく御相談くださいということで、全部私が聞いているわけではありませんが、事務方には多くの自治体から御相談が来ているというふうに承知をいたしております。

(以上)