加藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年4月22日

(平成28年4月22日(金) 9:13~9:18  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 おはようございます。
 閣議では特に発言ございません。
 冒頭、一昨日の20日、様々な困難を有する地域の子供たちに栄養バランスの取れた食事と居場所を提供している「要町あさやけ子ども食堂」に行ってまいりました。この子ども食堂は、NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワークが、月2回、個人のお宅を開放して開催をしております。
 当日は、子供さんたちや親御さんと一緒に食事をいたしました。子ども食堂は、単に食事の支援というだけではなくて、家庭的な団らんの中、みんなで食事ができる居場所を提供しているということ、また、主催者やボランティアの方を始め、地域全体で、様々な困難を抱えている子供たちや親を見守り支えているということを感じました。併せて近隣の子ども食堂主催者の方々と懇談する機会を頂きました。全国的に広がりつつある子ども食堂の現状や課題についてお話を伺いました。「企業等との連携や自治体や子供等との連携が重要である」という御意見、また、「子供の貧困対策に関する、あるいは貧困の実情に対する国民の関心をもっと高めてほしい」といった御意見がありました。
 今回お伺いいたしました「要町あさやけ子ども食堂」を始め、全国各地で、それぞれの地域に根差し、貧困や様々な困難を抱えておられる子供たちを真摯に支援してくださっている全ての方々に、改めて心から敬意と感謝を申し上げたいと思います。
 また、子供たちを暖かく見守り育てようとする地域での取組が、今後、更に広く展開されるよう、引き続き、現場の声にも率直に耳を傾け、必要とされる施策を積極的に展開していきたいと思っております。
 私の方からは以上であります。

2.質疑応答

(問)産経の桑原です。
 今の子ども食堂についてですけれども、今回の一億総活躍プランにも何かしらの反映を考えていらっしゃるのでしょうか。
(答)希望出生率1.8という中においても、ひとり親世帯等そうした状況にある方々に対する支援というのも緊急対策の中でも盛り込ませていただいているところでございます。
 具体的に子ども食堂ということと取り上げるかどうかというのは議論があると思いますけれども、そうした子供さんたち、あるいは家族というのをどう支援をしていくのかというのは取り上げていくことになるだろうと思います。
(問)NHKの伏見と申します。
 昨日、自民党の方で「ニッポン一億総活躍プラン」の策定に向けて具体的な提言が出されました。その中では、特に保育と介護の処遇改善について、保育では処遇改善の4%を確実に実施した上でキャリアアップの仕組みを構築したりだとか、経験を積んだ職員について競合他産業との賃金差がなくなるようにしたいという趣旨がありましたし、介護については、同じくキャリアアップの仕組みの構築と月額平均1万円相当の処遇改善ということで、来年度の介護報酬改定に反映させてくれというような趣旨の提言があったかと思うのですけれども、大臣としてはこれをどう受け止めていらっしゃるかというのと、「ニッポン一億総活躍プラン」にどう反映させたいかというあたりをお聞かせください。
(答)昨日出された提言案の中に、そういう今の御趣旨が入っていることは承知をしております。いずれにしても、昨日は一任を受けて、まだこれから少し党プロセスもあるようでございます。正式に政府の方へ提言書を提出をしていただけるというふうにも聞いておりますけれども、与党からのそうした提言書の内容については、しっかりと受け止めさせていただいて、また「ニッポン一億総活躍プラン」の策定に反映していきたいと、こういうように思っております。
(問)追加になりますけれども、こういった処遇改善等、財政措置も必要になるかと思うのですけれども、その財政措置が予算編成過程の前に、今回の場合であれば「ニッポン一億総活躍プラン」がまとまることになるかと思うのです。こういう具体的な予算措置を必要とする施策についても、実効性があって具体的にというふうにずっとおっしゃっていますけれども、盛り込むお考えはあるのでしょうか。
(答)これはこれから議論をしていくことでありますし、また、政府の中でも財政当局と調整をしていく必要があるのだろうと思っております。ただ、いずれにしてもこれまで申し上げたように、実効性のある具体的な内容を盛り込むべく努力をしていきたいと思っています。

(以上)