加藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年2月23日

(平成28年2月23日(火) 9:12~9:20  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 おはようございます。閣議での私の発言は特にございません。
 また、冒頭、今日の閣議に先立ち、「すべての子どもの安心と希望の実現に向けた副大臣等会議」が開催され、昨年12月に決定した「すべての子どもの安心と希望の実現プロジェクト」の愛称とロゴマーク等がお手元の配付資料のように決まったということでございます。
 プロジェクトの効果的な実施のためには、困難な状況にある親を含め、誰から見ても分かりやすい、ここに行けば何でも相談にのってもらえる、そうした共通のイメージを持ってもらうこと。支援を必要とするひとり親家庭等が確実に行政の支援につなげていくことができるようにすることが重要であります。
 こうしたことを踏まえて検討が行われ、プロジェクト本体の愛称、略称でいくと「すくサポ」ということだそうですが、それからロゴマークとして、これを普及させていくということであります。このロゴマークの口の部分でありますけれども、ここはカタカナの「コ・ド・モ」と書くと、この口の部分が描けるということのようでございます。そういったことで、誰もがロゴマークも描きやすい、使いやすい、こういうデザインになっているということでございます。
 私の方からは以上であります。

2.質疑応答

(問)読売新聞の有泉です。おはようございます。
 1億総活躍とは直接は関係ないかもしれないのですけれども、この年始からの株安円高という流れの中で、来年の4月に消費税の増税が予定されているわけなのですけれども、こういう経済状況の中でちゃんと増税ができるのかどうか不安視する向きも市場関係者なんかからはあるようです。そういう中で、消費税というのは消費者の消費行動に大きく影響するために、第一の矢のGDP600兆円というところにも影響してくる話になるかと思いますけれども、今年の春のプランの策定、また、その後の各施策を進めていくに当たって、影響がないかどうか大臣のお考えを聞かせていただけますでしょうか。
(答)年初から株式相場、あるいは為替相場の大きな変動というのは、これも経済担当大臣からも説明があったところでありますけれども、世界経済の様々な動揺が金融市場にも影響を与えているということでありまして、国内の例えば企業の収益が悪くなっているから株価が下がっているということではないというふうに認識をしております。そういう意味では、国内の経済の状況は企業の収益も引き続き増加をしていくと。あるいは雇用情勢も例えば完全失業率で言えば減少していく等、緩やかながらも回復基調にあるという認識には全く変わるものがないわけであります。ただ、海外のリスク要因というものは当然ありますので、それを踏まえて適切に対応していくということが必要だろうと思います。
 それから、来年の消費税引上げについては総理もおっしゃっておられるように、その引上げていくためにも経済の足取りをしっかりとしたものにするということは大変重要でありますので、引き続きそういった意味からも、先般成立いたしました平成27年度補正予算、これを着実に実行していくと。そして、今、御審議いただいております平成28年度当初予算、この早期成立と、そして、また迅速な執行と、こういったことを通じて景気の足取りをしっかりしたものにしていきたいと思っています。
 また、今年の春、今、進めております「ニッポン一億総活躍プラン」においても第一の矢、600兆円を目指す強い経済ということでありますので、それに向けてもしっかりと議論を進めていきたいなと思っています。
(問)おはようございます。共同通信、瀬野と申します。
 今朝の会議で決定した貧困対策の愛称・ロゴマークについて、大臣の御所見をお伺いしたいのですけれども、「すくサポ」という響きなのですけれども、ちょっと「すくサポ」というとスクールサポーターというものが結構広く耳にあって、ちょっと混同しないかという懸念も抱いているのですけれども、大臣御自身は、この「すくサポ」という愛称についてどのような個人的な思いをお持ちになって、今後、貧困対策を進めていかれたいかということをお聞きしたいのですけど。
(答)今回、ひとり親家庭・多子世帯等の自立支援、そして児童虐待防止、こういったことを対処するために「すべての子どもの安心と希望の実現プロジェクト」、これは昨年決まったわけでありまして、かなり中身がいろんなところにつながっていきますけれども、一つ大事なことは、何かあったときにどこに窓口の一元化を中心に相談ができて、そして、そこからそれを支援する様々な施策が、その人にとって利用ができる、こういう状況をつくっていくということだと思っていますので、そういう意味でも、最初に相談に行きやすい、あるいはどこに行けば分かりやすいという意味において、こうしたロゴマークあるいは愛称というのが非常に大事なのだろうというふうに思っています。
 今おっしゃったスクール・サポートと混同するというお話がありますけれども、略称するといろんなところとダブってくるのはあるのだろうと思いますけれども、これも「すくすくサポート・プロジェクト」というのが本来の趣旨でありますけれども、そういった意味での「すくサポ」ということで展開をしていきたいなと。大事なことは、今申し上げたように、やはりそうした支援が必要とされている状況にある方々がしっかりそうした支援につながっていくということが非常に大事だと思っていますので、そういった意味での、また一つきっかり広報しながら、そういった方々にもそういった窓口があるのだと。あるいはそういった施策があるのだということをしっかりと周知していきたいと思っています。

(以上)