加藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年2月2日

(平成28年2月2日(火) 10:13~10:20  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 おはようございます。閣議においては特に発言ございません。
 また、冒頭、共生社会政策担当として御報告をしたいと思いますが、この度、子供の未来応援国民運動に、うさぎの「ミッフィー」の生みの親として、世界的に著名な絵本作家ディック・ブルーナさんのイラストを起用させていただくこととなりました。
 第一弾として、後ろにも貼ってありますけれども、このポスター「チャンスがあればチャレンジできる」というこのポスターを全国にお配りをして、貼っていただきたいというふうに思います。
 「どんな境遇におかれても、夢をあきらめることはできません。前向きに努力を続ければ、たとえ時間がかかったとしても、道が開ける可能性は大きいのです。私がそうでした」、これはブルーナさんの本でありますけれども、この本の中に書かれているブルーナさんの言葉であります。
 ブルーナさんは、曽祖父の代から続く出版社の跡継ぎとして期待され、絵を仕事にしたいという思いをなかなか理解してもらえなかったそうであります。
 このように、夢を追い続ける大切さを発しておられるブルーナさんに、「生まれ育った環境にかかわらず、子供たちが将来の夢にチャレンジできるように、社会全体で応援する」という国民運動の趣旨を御理解いただき、御協力いただけることになりました。
 今後、ホームページ、リーフレットなどにもブルーナさんのこのイラストですね、このイラストを用いて、広報を展開していきたいと思っております。
 明日の日本を支えていく子供たちが、自らの可能性を信じ、未来を切り開いていける社会、正に一億総活躍社会ということになります。担当大臣として、この国民運動が広く展開されていくように努力をしていきたいと思っております。
 マスコミの皆さん方においても、様々な形で力をお貸しいただければ有り難いところでございます。
 私の方からは以上であります。

2.質疑応答

(問)朝日新聞の伊藤です。
 今御説明いただいた国民運動についてお尋ねをしたいのですけれども、大臣、昨年の12月に寄附が集まっている状況について、今の水準では、なかなかその事業を展開していくのが厳しいというふうにおっしゃっておりました。2か月たって今の状況を教えていただきたいのと、事業を十分に展開するに足りているのかどうか併せて認識を教えていただければと思います。
(答)12月20日の時点では645万と申し上げましたが、1月31日の段階では約1600万円、正確に言うと1599万円となっております。
 募金については、これまでも発起人を始めとしていろんな方々に御協力をお願いしてきたところであります。ある程度の規模の募金にしていこうとすれば、経済界にも御協力を求めていく必要があると考えておりまして、発起人として、役員として参画をいただいている経団連に対しても、基金への協力について具体的に御相談をさせていただいておりまして、先方からも前向きなお返事、検討いただけるというふうに認識をしているところでありますので、そうした活動を更にしっかりと取り組んで、基金に対する寄附をしっかりと集めていきたいというふうに思っております。
 特に、こうして今回ポスターもつくらせていただきました、こうした子供の未来応援国民運動、また、その中核である基金の存在についてしっかりとPRをしていきたいというふうに思っておりますし、また、企業に参りますと、国もどうしているのかという御質問もいただきます。先般の平成27年度補正予算、また、今後の28年度予算にも貧困対策を充実させていただいておりますので、そういったところもしっかりと御説明しながら基金への協力をお願いしていきたいと思っております。
(問)東京新聞の我那覇です。
 国民運動の基金の関係なのですけれども、なかなか年度途中で企業がいきなり、例えば寄附するお金を付けるのは難しいというような事情があるというふうなことも耳にするのですが、例えば今後、新年度に向かっての見通し、今1,600といっても、なかなか事業を全国的に展開する金額としては、ややまだ不十分かなというような印象を受けるのですが、今後の見通しについて大臣はどのような認識を持っていらっしゃいますでしょうか。
(答)事業そのものの申請等々は、NPO等から公募を得て、そして、進めていくという段取りは来年度に入ってからということになろうと思っていますので、それまでにある程度の金額の寄附がいただけるように、更に先ほど申し上げた経済界を含めてしっかりお願いをし、また、広報啓発に取り組んでいきたいと思っております。
(問)(東京新聞・我那覇記者)もっと増えていくというようなお考えでいらっしゃいますか。もうちょっとどれぐらいかと。
(答)規模感は申し上げられませんけれども、今の1600万円という水準では、当初想定をしていた事業をするには必ずしも十分な金額ではないと認識をしておりますので、ある程度の金額を確保し、そして、先ほど申し上げた事業がスタートできるように、更に努力をしていきたいと思っています。

(以上)