加藤内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成27年10月13日

(平成27年10月13日(火) 10:58~11:07  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 一億総活躍担当大臣として御報告を申し上げます。既にお手元に紙が配られていると思いますが、閣僚懇談会において、私から紙に沿って発言をいたしました。
 その内容を読み上げさせていただきますと、総理が表明されたとおり、少子高齢化の流れに歯止めをかけ、誰もが活躍できる「一億総活躍」の社会を創り上げる強い決意の下、「戦後最大のGDP600兆円」、「希望出生率1.8」、「介護離職ゼロ」という3つの大きな目標の実現を目指し、政策を総動員していく必要があります。
 国民の目線で真に効果的な対策を立案するために、「一億総活躍国民会議」の第1回を月内に開催する方向で調整し、これまでの発想にとらわれない、大胆かつ効果的で、総合的かつ骨太な政策パッケージとなるよう「ニッポン一億総活躍プラン」を策定していきたいと。また、その際には2020年、あるいはその先を見据えて取り組んでいきたいと思っております。また、それに先立ち、年内のできるだけ早い時期に緊急に実施すべき対策第一弾を取りまとめていきます。
 総理のリーダーシップの下、内閣を挙げて挑戦していく課題であります。このため、私の下に「一億総活躍推進室」を立ち上げることといたしました。関係大臣と連携しながらしっかりと取り組んでまいる所存でございます。
 私の方からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)NHKの伏見と申します。今御紹介のありました「一億総活躍推進室」ですが、この立ち上げの具体的な時期、及びその構成メンバーについてというのが一点とですね。
 もう一点は、その国民会議なのですけれども、年内のできるだけ早い時期ということですが。
(答)それ、月内。
(問)プランを、緊急対策を取りまとめるのが、すみません、年内のできるだけ早い時期ということなのですが、国民会議の、すみません、推進室と国民会議共にその立ち上げと、国民会議についてはその具体的に、年内というところをもう少しこう具体的、予算編成の時期等も踏まえてもう少し具体的に、時期等、お考えがあれば教えていただければと思います。
(答)はい。まず、「一億総活躍推進室」は、内閣府、内閣官房、あるいは各省から、それぞれ来ていただいて、この室を構成したいと思っております。今の段階では人数規模、専従でおいでになる方は20人前後ということを想定をしておりますけれども。
 立ち上げという意味でありますけれども、あえてこう、看板掛けということであれば、それはまたタイミングが別途になるかもしれませんが、実質的にはもう、ただ、私の気持ちでは、直ちにでもスタートしたいと、こう思っております。ただ、今それぞれの役所の関係の辞令等々の手続があると思いますから、それが整い次第、逐次、実質的なスタートは切っていきたいと思っています。
 それから、「一億総活躍国民会議」は、先ほど申し上げたように、この10月中に第1回を開催をしたいということで、これから人選等絞りながら、総理とも御相談していきたいと、こう思っております。
 また、緊急に実施すべき対策第一弾につきましては、年内のできるだけ早い時期と申し上げましたけれども、これから年末に向けて、28年度の予算編成等々の作業もございます。そういったことも念頭に置きながら、そのタイミングに対応できるようにやっていきたいと思っております。
(問)読売新聞の有泉と申します。この「ニッポン一億総活躍プラン」ですけれども、これの取りまとめについては、いつ頃を想定していますでしょうか。それと、骨太の方針や、その成長戦略というのが一方でありますけれども、それとの関係といいますか、こちらの方が毎年6月の段階で更新されていったりしていますけれども、それとの絡みで、この「ニッポン一億総活躍プラン」はどのような取りまとめの方針をしていくつもりかということについて教えてください。
(答)今お話がありました、日本再興戦略をまた改定するということが、当然出てくると思います。それから、骨太方針もあります。そういったものが出される時期を念頭に置きながら、この「ニッポン一億総活躍プラン」というものも考えていきたいなと。それだけではありませんけれども、そういったことが出てくる時期、大体春頃というか、春過ぎでございますよね。そういったことが出てくるということを念頭に置きながら、こちらも作業をしていきたいなと思います。
(問)おはようございます。時事の中山です。先ほどあった推進室なのですが、実質のそのトップの方はどなたになるのかということと、あと、内閣府と内閣官房以外にいらっしゃる御省庁の方を紹介していただけたらと思うのですが。
(答)まだ、どうなっているの、具体的な作業を今、手続中なんだよね。
  (事務方)そうですね、ええ。
だから、ちょっと手続が終わった段階で御紹介できると思いますけれど、ちょっと今、中の手続をやっている最中でございますので。
(問)ほかの省庁の方というのは。
(答)他省庁。
(問)そうですね。
(答)はい。
(問)どういう方が。
(答)今、イメージしているところですか。
(問)そうですね。
(答)例えば、厚生労働省等々があると思います。
(問)度々で恐縮です、NHKの伏見と申しますが、拉致問題の方についてお聞かせ願いたいのですが、昨日、就任後初めて被害者の御家族ともお会いをしたかと思うのですけれども、東京で皆さんが一堂に会するような形で拉致被害者家族と面会される御予定があれば教えていただければと思います。
(答)昨日、米子の国民の集いで、拉致被害者の御家族である松本孟さんとお話しをさせていただき、また、その拉致の実際の現場等も見させていただきました。やはり直接お会いして、この問題に対する強い怒り、そして一日も早くその肉親にお会いをされたい、また、肉親の方に早く帰ってきてもらいたいという思いを直接伺った、大変、私としても改めてこの問題に対して、しっかり取り組んでいく、いかなければならないと、こういう気持ちを持ったところでございます。
 さらに、拉致被害者の御家族の方と、今、お目にかかる、個々にというよりは、御先方の日程もありますからどこまでの方が御出席賜るか分かりませんけれども、ある意味では家族会という形の皆さんとお話しをできる機会を早々につくりたいということで、今、日程の調整を進めているところであります。
(問)フジテレビの清水です。よろしくお願いします。ちょっと話題変わりますけれども、二階総務会長が、昨日、馳大臣に対してですね、一億総活躍大臣、あんな大臣ならんで良かったねと、文科大臣は歴史が長いけど、一億総何とかというのはこの間だ、というふうに御発言されました。
 党の幹部からこのような発言が出たことについて、御所見ありましたらお願いします。
(答)私も詳しく承知しておりませんが、そこだけではなくて、最後にみんなで一緒に頑張っていかなきゃいけないという趣旨のこともおっしゃったというふうにお聞きをしております。正に、そこに二階総務会長のお気持ち、お考えがあったのじゃないかなというふうに受け止めています。

(以上)