加藤内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成27年10月9日

(平成27年10月9日(金) 11:15~11:27  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 おはようございます。まず、閣議で私からの発言はございません。
 また、拉致問題担当大臣として御報告をしたいと思いますが、今月の12日、祝日に当たりますが、鳥取県米子市において、政府拉致問題対策本部と鳥取県との共催により、「地方版国民の集い」を開催することとなっております。同集いには、拉致被害者松本京子さんのお兄さんである孟さんを始め、参加されると聞いておりますが、私も主催者として参加する予定でございます。
 鳥取県では平成22年から6年連続の開催となります。拉致問題の解決のために、世論の後押しが大きな力になると思いますので、多くの皆様の積極的な参加をお願いしたいと思います。
 私の方からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)朝日新聞の池尻です。この米子の集会に参加されるということを決められたのは、やはり今回の目玉である一億担当というのと兼務されていることに家族の方からは不安の声も上がっていたというのもあるのかどうかと、あと、集会では家族の方と個別に面会される予定はありますでしょうか。
(答)昨日申し上げましたけれども、この拉致問題というのは、この安倍政権にとって大変重要な問題であり、最優先で取り組むということであります。そういう中で、12日に今申し上げた鳥取県での集いがあるということでしたので、是非とも出席をしたいということで調整をして、今御報告を申し上げたところであります。
 また、米子市での国民の集いでは、今申し上げた松本京子さんのお兄さんの松本孟さんや、拉致の可能性を排除できない失踪者の御家族の方々のお話を伺いたいと思っておりますし、併せて松本京子さんの拉致現場、米子市ですけれども、視察を予定しているところであります。
(問)おはようございます。テレビ朝日の吉野と申します。一億の関係でお伺いしたいと思います。安倍総理は年内のできるだけ早い時期に対策の第一弾を策定し実行に移すとおっしゃっております。ただ、国民会議の設置等はまだスケジュールが、まだ調整中と伺ってございますけれども、大臣としては、どのくらいのスピード感を持ってやられるというふうにお考えなのでしょうか。
 また、もう一つなのですけれども、何をもって、その対策実行ということになるのか。例えば補正予算みたいなものはお考えになっていらっしゃるのでしょうか。その辺のことをお聞かせください。
(答)総理からは、改造後の記者会見で、年内のできるだけ早い時期に緊急に実施すべき対策一弾を作成し、直ちに実行に移していくということ。また、早急に一億総活躍国民会議を立ち上げ、対策を取りまとめていくということ。また、さらには2020年その先を見据えながら、3つの明確な目標に向かって、いつまでに実現を目指し、さらには具体的にどのような政策を実行するのか、具体的なロードマップを日本一億総活躍プランとしてまとめてもらいたい、こういう指示があった、御承知のとおりであります。
 まず、今取り組んでおりますのは、この一億総活躍大臣そのものが初めての設置でありますから、当然、事務的な体制も今つくっているところでありまして、早急にまずそれをつくり上げて、そして、この国民会議で具体的にどういう議論をしていただくのか。それから、その入っていただく方の選定を、早急にして、来週の早い段階で、総理に、まず御相談をしたいというふうに思っております。
 それから、何をもってということでありますが、まあ、そこでの議論ということでありますが、まず、最初には、その2020年その先を見据えながらも、まず喫緊に対応すべき対策というものを年内の早い段階でまとめるということが当面の課題であると、あるいは目標であると、こう思っています。
(問)(テレビ朝日・吉野記者)補正予算などはお考えになりますでしょうか。
(答)まだそこは、いずれにしてもどういう対策をするのかということを詰めた上で、それを実行にするのに、どうした対応が必要なのかと、そういう流れになっていくと思います。
(問)読売新聞の有泉と申します。今の質問に関連してですけれども、この一億総活躍プランの取りまとめについてですが、年内のできるだけ早い時期にということですが、このプランを、その予算に反映することになった場合、年内にとはいっても、その予算編成の都合上もう少し早目に取りまとめる必要もあるかと思いますが、その辺についてのお考えについて、お聞かせいただきたいと。
(答)早急に進めていくという場合の対策の中身いかんに、予算措置がどの程度必要なのか、まあ、あるいは要るのかも含めて、これからでありますけれども、ただ、そうした内容になり得るという、こう、幅、まだ漠たるものでありますけれども、それを前提に考えれば、予算編成等々も頭に置きながらも、作業は進めていかなければならないと思います。
(問)NHKの伏見と申します。すみません、これまでのやりとりの確認にもなるのですけれども、国民会議については、その早い段階で総理に御相談をしたいということであったかと思うのですが、そうなると、その今月中にも、何ですかね、1回目の会合を開かれるぐらいのスケジュール感で見ていていいのかというところが一点と。
 もう一点、緊急対策とそのプランというもののその違い、二つの指示が別々に出ているかと思うのですが、プランも含めて年内に策定するというような指示としてお受け止めなのかという点を、ちょっとお聞かせいただければと思います。
(答)まず国民会議ですけれど、先ほど申し上げました早期に立ち上げられる、今、対応をしておりますけれども、具体的にいつ第1回を開けるかは、ちょっと今の段階でいつ頃だということを申し上げる状況にはありません。まあ、しかし、いずれにしても一日も早く国民会議を立ち上げて議論をスタートしたいと、こう思っています。
 それから、緊急対策とプランでありますけれども、緊急対策というのは緊急に実施すべきということで総理から指示を頂いておりますから、それと、その2020年さらにはその先を見据えながらという、この総活躍のロードマップというものは、それを議論する中で、まず必要な緊急的な対応をすべきものを年内の早い時期にと、こういうふうに整理をしています。
(問)(NHK・伏見記者)すみません、追加になりますが、そうすると、そのロードマップに関しては、年内にはまとまらないというふうなイメージを持っていて。
(答)いや、まとまらないと断定しているわけではありませんけれども、そういう議論の中で、まずは緊急に実施すべき対策の第一弾を年内の早い時期に出していきたいというふうに思っています。
(問)すみません、読売新聞の山本です、よろしくお願いします。1問だけ、基本的な質問で恐縮なのですけれど、一億のそのプランで、今まで安倍政権ではマクロ的なものでは骨太で、ミクロの政策をまとめたのが成長戦略というような、ざっくりそういう位置付けあったと思うのですけれども、このプランというのはどちらに近いようなイメージをお持ちなのでしょうか。それから、もし、例えば骨太に近いのであるとすると、骨太というのは今後どういうふうになっていくのでしょうか。
(答)いわば、成長戦略、あるいは骨太方針というものも、これまでやってきたわけでありますけれど、それをもう一回包括的に捉えて、横串で、ものを見ていこうというのが今回の一つの総活躍の視点だというふうに思っていますから、そこはそれぞれ役割分担があるんだと思います。
(問)東京新聞の我那覇と申します。よろしくお願いいたします。ちょっと初めて聞く言葉なのでお尋ねしたいのですけれども、一億総活躍担当大臣といったときに、一億というのはその国民一人一人を指すのだというふうに大臣昨日おっしゃっていて、それはよく承知しました。活躍という言葉なのですけれども、それこそ、その一億、国民一人いれば、活躍の仕方って極端に言えば一億の活躍の仕方があるのかなというふうにも思うのですが、その3本の矢で、新しい方の、その文脈で考えると、その経済成長につながる労働というのを大臣その念頭に置いていらして、それ以外のその活躍の仕方というのが、どうも余り、こう、よくイメージとして湧いてこないのですけれども、大臣が考える活躍の姿というのは、どういうものを考えていらっしゃるのか、お考えをお聞かせいただけますでしょうか。
(答)ゴールとして考えておりますのは、多分、今御質問の中にも入っていたと思いますけれども、お一人お一人、それは年齢も違います、環境も違います、そうした様々な立場の中で、しかし、でき得ることをやっていきたい。今より一歩前に進んで、こういうこともやってみたい。それは働くということだけではないと思います。社会に貢献するということもあります。まあ、いろんなことがあると思います。そういったものをやっていける状況、それが私は活躍、まあ別の言い方をすれば、女性が輝く社会という使い方をしましたけれども、まさに一人一人が輝くという言い方にもつながっていくと思いますけれども、そうした社会をつくっていきたい。
 そういう社会ができてくれば、総理が掲げられた3つの、経済的な意味でも600兆というものも、より達成されていくのではないか。また、そうしたそれぞれの方々のいわば夢、希望がかなえるということになれば、希望出生率の1.8というのも見えてくるのではないだろうか。加えて、介護離職ゼロということも、働きながらも、しかし、やはり親に何かがあれば介護したいという気持ちは当然ありますから、それが両立できるような状況ができれば、介護離職者もゼロになっていくのではないか。こういうふうにつながっていくのじゃないかなというふうに思います。
 ただ、そのゴールは、それは一つ一つ、今、目標にどうつながるかということを申し上げましたけれども、その根底にあるものは、やはり最初に申し上げた一人一人の方がまさにその自分の夢をもう一歩実現に向けて、踏み出すことができる、そういう社会をつくっていきたいと、こういうことであります。

(以上)