島尻内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年8月2日

(平成28年8月2日(火) 11:00~11:14  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 今日も私からの冒頭(発言)はなしで、すぐに質疑に入らせていただきたいと思います。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 昨年10月に就任してから約10か月、科学技術の世界も最初、全然言葉も分からないとか、門外漢だったんですけれども、約1年間、科学技術担当大臣としてやられてきての御感想など教えていただけますか。
(答)私としては、前に科学技術担当の政務官も務めておりましたので、3年ちょっと前になると思いますけれども、その時と進行状況を比較できたというのは、私的にはすごくそこがスタートだったと考えています。
 その上で、科技、本当にいろいろなことをさせていただきましたけれども、印象に残っているのは、まず第5期の科学技術基本計画を閣議決定させていただいたということです。その内容については、一つ一つ、その項目どれをとっても重要なものだと思っておりますが、まずはそれを、閣議決定したということ。
 それからもう一つは、法案を通させていただいたということです。特定研発(特定研究開発法人)、これは長い間、科学技術ムラでは懸案事項であったわけでありまして、そこを更に充実した形で通すことができたというのが一つ成果としてあるのではないかと思います。
 さらには、G7の科技大臣会合、茨城・つくばでございましたけれども、そこで「つくばコミュニケ」を取りまとめたということ。この内容が伊勢志摩サミットの成果文書にも採用されたことが私としては印象に残っております。
 あとは、いろいろなところに私としては足を運ぶということ、自分の目で見て、耳で聞いて、あるいは体感させていただくということで、その科学技術ということの重要性、我が国の今後、これが例えば成長戦略にもしっかりとつなげていかないといけないと思っているところでありますけれども、その文脈で申し上げさせていただくと、今日の午後の臨時閣議になりますけれども、シーリングが決定されます。その中で優先課題推進枠が設定される見込みではありますけれども、そこに対し麻生大臣にしっかりとこの科学技術関係予算については御配慮いただきたいということ、我が国の成長戦略にとって大変重要だということを念押しをさせていただきまして、実はその話の途中に総理がその立ち話を聞いておられて、そうそう、26兆円ということで、後ろから背中を押していただいたということもございますので、しっかりとまたこの予算については関係の各位が頑張って取ってこられるものと信じておりますし、その結果、我が国の成長戦略に科学技術が貢献していくということ、これを大変に御期待を申し上げる次第であります。
(問)化学工業日報の伊地知です。よろしくお願いします。
 今の関連で大臣もいろんなところに足を運ばれたということを、いろんな方にお会いしたということも併せてお聞きしたいと思うんですけど、いろんな科学技術で活躍している女性の方にいろいろお会いして、思いもまた新たになっていると思うんですけれども、改めて女性の活躍、ダイバーシティという意味で言えば、日本がいろんな分野で女性の活躍というのが期待されているんですが、特に科学技術「リケジョ」ということに関してちょっとお話を聞かせていただければと思います。
(答)御指摘のとおり、日本の科学技術の振興に当たっては、女性の活躍、「リケジョ」をまずは増やしていくこと。その方々の活躍の場を作って、そして活躍していただく。その結果として、今、お話がありましたけれども、多様性、ダイバーシティという観点からそれこそイノベーティブな科学技術政策が実行されるのだろうと思っております。本当に女性が科学技術にかかわらず、いろいろなところで仕事を続けていくというのは、大変に困難も伴うものではありますけれども、そこを政治として後押しをさせていただくことで、女性にはもっと活躍していただきたいということは素直に考えているところでありまして、また、今後も「リケジョ」の応援団の一人として、また頑張っていければいいなと考えています。
(問)NHKの黒川と申します。
 大臣、冒頭に特定(研究開発法人)、理研(理化学研究所)とかの法案の閣議決定とおっしゃいましたが、もう一つ宇宙関連法案も閣議決定されていたかと思うんですけれども、あれはまだ、先の通常国会で委員会ぐらいまでいったのかな、結局成立しなかったんですけど、これって今後どういう感じ、来年の通常国会という形になるんでしょうか。
(答)担当としては、一日も早くこれが国会を通って、それこそリモセンなどいろいろな各分野で期待をされている法案だと思っておりますので、次の担当大臣にしっかりと引き継ぐ中で、一日も早い成立ということを願いたいと考えています。
(問)読売新聞の深谷です。
 明日、次の大臣が決定されるというふうにもう既に総理、(官房)長官からですかね、発表もありましたけれども、大臣がこれまで約10か月間ですか、大臣をされてきて、沖縄・北方担当や科学技術担当、島尻さんがやってこられた担務で大臣に求められる資質とか、そういったものに関してはどのように感じられているか、次の大臣にどのような働きを期待したいかというところをお伺いしたいんですが。
(答)担務としては数も多かったということもありますし、いろいろな性格があって、ユニークなものだったと思っておりますけれども、振り返っての会見は明日、お話をさせていただければなと思いますけれども、私としては、とにかく私の担当した担務というのはそれぞれに専門性のある方々が多くて、科学技術とかいったら例えば研究開発だったりとか、あとは知財とか宇宙とか、本当に専門性がある分野だったと考えておりまして、皆様の声を聞いていく、今とそれから5年後、10年後、どのような進み方をしていくのかということをしっかりととらまえることが大事で、それを見落とさずに政策に反映していくことが大変重要な分野だったかと思っておりますので、私が心配するまでもなく、きっと次の担当をなさる大臣も、その辺のことは御理解いただける方だと思っておりますので、また、私としては、次の、今まで私が10か月足らずでありましたけれども、やらせていただいたことはしっかりと引き継いでいくということだと思っております。
(問)時事通信、田中です。
 昨日、沖縄県が来年度の国庫要請の内容などを決めまして、例年どおり3,000億円台の維持ということと、あとはハード分の上積み、あと税制での現状維持というのを新しく要望されているんですけれども、これについての受止めをお願いできますか。
(答)沖縄振興予算については、県がどういう振興策をお考えになって計画を前に進めたいのかということが大変重要であります。私としては、過去、今、今年度の振興予算がしっかりと実行されていると認識しておりますので、また、その後は県でまたどういったタマをお持ちなのかというところがベースで、次の振興予算につながっていくのだろうという認識を持っております。
 報道によると、子供の貧困等が新しい振興策に組み込まれる予定だと聞いておりますので、またしっかりと県が、振興策に関しては折り返し地点にもなるわけでありますので、そこはしっかり計画を作って前に進めていただければと考えています。
(問)読売新聞の水野と申します。
 沖縄・北方担当として任期中に印象に残った仕事とか、あと御感想も併せてお願いしたいんですけれども。
(答)まずは、映画「ジョバンニの島」の上映会に対するこの経費負担を拡充するなど、子供たちも含む若い世代、を対象にした啓発教育機会の充実に努めてきたつもりでございます。また、国民世論の喚起ということが大事だと改めて感じている次第でありまして、私がやらせていただいたこと等をきっかけに、日本全国の子供たちが北方に対する思いを新たにしてほしいなと思っております。また、北方少年(北方領土元居住者の3世、4世等の中学生)についても、この間、総理への表敬があったわけで、その時のお一人お一人の御挨拶も大変に印象深く聞かせていただいております。ああいったことも全国の国民に知ってほしいと考えております。

(以上)