島尻内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年7月29日

(平成28年7月29日(金) 11:20~11:31  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 本日は、冒頭の発言なしで、質疑ということで、よろしくお願いしたいと思います。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 昨日、大臣が設置された人工知能と人間社会に関する懇談会、3回目が開かれたかと思うのですけれども、大臣の思い入れで設置された懇談会ということもあり、これまでの議論を振り返って、どのような御感想を持っているのか。それと今後、次の大臣にどういうふうに引き継いでいかれるのか、そこら辺について教えてください。
(答)今、お話しあったように、昨日、3回目の会合が開かれました。今後の成長戦略の鍵がAIであると言っても過言ではないと思ってもいまして、我が国のこのAIの研究開発と利活用を積極的に進めなければならないと思っています。
 そのためにも、例えばAIの研究が進むと、仕事がなくなるのではないかとか、そういったこともありましたので、そういった国民の心配といいますか、不安を払拭したいという思いもございまして、この会合を立ち上げたわけであります。
 いろいろと各方面の方の御意見、例えば研究開発という中で、研究する方と、実際にそのAIを使って社会実装する、そういった方、あるいは倫理的な観点からの御意見があったり、大変中身の濃いものになっていると思っております。
 ここで、取りまとめたものを、10月のSTSフォーラム(科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム)、あるいは来年、OECD(経済協力開発機構)の国際会議があるとも聞いておりますので、そういったところに我が国としての考え方や、議論の内容などを発信するということは、大事なのではないかと思っています。
 なので、そういったところを、私としては、後任の科技担当大臣にはしっかりと引継ぎしたいと考えております。
(問)NHKの黒川と申します。
 今の質問の関連なのですが、10月のSTSフォーラムまでに何か打ち出せそうか、それとも議論の進捗状況を発表される、どういうイメージになりますか、10月は。
(答)8月末に一度取りまとめをする予定であるということは聞いておりますので、それをSTSフォーラムに向けて、また発信するということは大事なのではないかと思っています。
(問)読売新聞の深谷です。
 スマホのゲームの「ポケモンGO」なのですけれども、配信以降、かなり利用者の方が増えている一方で、鉄道だったり駅へのアイテムとか、ポケモンの出現をやめてほしいというような要請があったりですとか、運転中の利用などによる摘発例が相次いだりというような問題も起こっておりますが、この点について、島尻大臣の受止めと、どのように利用すべきかというようなお考えをお聞かせいただければと思います。
(答)このゲーム中に起こる事故というのは、大変残念といいますか、これはゲームをする方の倫理といいますか、入ってはならないところに立ち入るということは、ルール違反でありますし、そういったところはきちんとルールを守ってゲームを楽しんでいただくというのは、当然のことだと思っております。
 ということで、いろいろな方面から、例えばこういうことをしてはいけませんとか、こういうことには注意しましょうだとかというものが広報されているとは承知しておりますので、しっかりとそういったところを見聞きしていただくことは、大事なのだろうと思っています。
(問)朝日新聞です。
 今日、閣議が終わった後に総理のところに入られていたと思うのですが、案件と、総理からどんなお話があったのか、お願いします。
(答)御挨拶ということで、大変お世話になりましたという御挨拶をさせていただきました。総理からも、今後とも頑張れというお励ましは頂きました。
(問)今後の政治活動について、何か次の総選挙への出馬だったりとか、そういうことも含めて何かお話はありましたか。
(答)いえ、そういったお話はしておりません。
(問)琉球新報、池田です。
 沖縄県内の6月の有効求人倍率が、1963年の統計以来初めて1倍を超えたという形で、観光業などの堅調な業界の後押しがあって、こういった数値になっているとは思うのですけれども、大臣としてどうお考えなのか。この間の施策も併せてお考えをお聞かせください。
(答)沖縄も、良いデータというか数値が出ているということには、大変喜んでいるところです。こういった流れを腰折れさせないということ、そのための沖縄振興の施策をどんどん打っていくということは大事なのだろうと思っています。
 ですから、沖縄の経済が、日本全体の経済のフロントランナーたり得るものにしていくことは、改めてその重要性といいますか、それは感じているところであります。
(問)時事通信、田中です。
 先ほど閣議後、総理に御挨拶されたということなのですが、総理から直接、島尻大臣、今回の改造で御退任というお話があったのでしょうか。多分、まだ正式に総理がどなたを代えるとか、そういったことはお話になっていないと思うのですけれども、そういったことは直接、今日、あったのでしょうか。
(答)いえ、私としては、当然、ここで退任ということになると思っておりますので、御挨拶をさせていただいたということです。
(問)読売新聞の深谷です。
 昨日、北方少年の総理の表敬、御同席されていたかと思うのですけれども、総理は今後9月に、ウラジオストクでプーチン大統領との交渉にも臨まれるというようなお話で、北方領土返還に向けての動き、期待されるところはありますが、大臣として、そこの期待される部分というのをお伺いしたいのですが。
(答)昨日、今、お話しあったとおり、北方少年の7名が安倍総理を表敬したと。私もそこに陪席させていただきました。
 やはり国民世論の喚起というのは大事であって、特に来られていたお子さんたちが(元島民)3世、4世になっているというところもありまして、しっかりとこの北方領土に対する国民世論の喚起には、また引き続きといいますか、こういったお子さんたちの思い、それからそういった考えもお聞きして、そういったところを国民全体で共有するということも大事なのだろうと思っています。
 なので、総理からもありました、北方担当大臣としては、国民世論の喚起ということをしっかりと取り組んでいくということが大事なのだろうと思っています。
(問)フジテレビ、和田でございます。
 総理に退任の御挨拶をされたと。これは今日、元々予定されていたのですか。突然、総理に御挨拶ということだったのでしょうか。
(答)もちろん、アポイントを入れて、お時間を頂きました。

(以上)