島尻内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年6月10日

(平成28年6月10日(金) 9:00~9:11  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 本日、冒頭、2件、私の方からお話をさせていただきます。
 113番元素と沖縄出張の件でございます。
 まず、理研(理化学研究所)の森田博士を代表とする研究グループが提案いたしました113番元素の元素名の案「ニホニウム」、それから元素記号の案「Nh」が公表されました。今回は、欧米以外により初めて命名されるという歴史的意義を持つものでございます。森田博士が「ニホニウム」を提案した理由といたしまして、新元素発見の成果について日本の皆様の長きにわたる御支援と御期待への深い感謝の意を込めてと説明されたことに、私も大変感動といいますか、感銘を受けました。手続を経て、正式に決定されることを待ちたいと思います。日本発の元素が化学の周期表に掲載されることを通じて、子供たちの科学への関心がより一層高まるとともに、世界の若者が日本に親しみを感じる機会になればいいと思っています。113番元素の発見は、長年の基礎研究の成果でございます。これまで御尽力された研究者の方々に敬意を表するとともに、10月から特定国立研究開発法人となる理化学研究所の更なる飛躍を御期待申し上げたいと思います。政府といたしましても、引き続き、科学技術イノベーション政策に全力で取り組んでいきたいと考えております。
 続きまして、沖縄出張でございます。本日、沖縄県で開催されます沖縄企業とチェコの企業の提携に関する調印式へ出席いたします。今回は、沖縄の企業2社と在日チェコ商工会議所、チェコ企業1社との提携調印が行われる予定でございます。今回の企業提携が、沖縄の企業が国外の企業との提携を進める端緒となりまして、沖縄の産業の活性化につながっていくことを期待しているところでございます。
 私からはまず以上です。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 113番元素の発見が、大臣がおっしゃられたように、長年の基礎研究の成果だと。一方で、そういった地味な基礎研究を支える基盤的経費、具体的には理研の運営費交付金とか大学の運営費交付金とかなんですけれども、そういうものが年々減り続けていると。そういう中で、今後、次の113番元素というか、次のそういった大きな成果を期待するためには、大臣としてはどういうふうな支援をされていこうと考えていらっしゃいますか。
(答)正に、今おっしゃった予算的なところは大事だと私も認識しております。なので、こういった良いニュースを梃子(てこ)に私としても戦っていきたいと、きちんとした予算を獲得して、それを広く基礎研究の分野にのみならず、科学技術全般に行き渡らせるということが私の仕事だと思っています。
 こういった国民の期待や理解が進む上で、また研究者の数というのも増やしていかなければならないし、底辺といいますか、そういった科学に対する具体的なアクションを起こしてくださる皆様の数といいますか、応援というものも同時に必要なものなのかなと考えています。
(問)読売新聞の山崎と申します。
 今日、10日で参議院選挙の投開票日まで1か月となりました。このタイミングでの意気込み、心境をちょっとまずお聞かせいただきたいのですけれども。
(答)予定候補者として申し上げれば、もう本当に身の引き締まる思いであります。しっかりと今後の沖縄振興、沖縄県民の暮らしを更に良くしていくという政策を立案し実行していくことをひたすら県民に訴えて、また今後6年間も頑張りたいと思っております。
(問)あと1点。今、大臣の方からもお話がございましたけれども、現職の閣僚ということで、安倍内閣の一員として、沖縄担当の大臣であるということも含めてなんですけれども、安倍内閣の一員としてという意味も合わせて、現職閣僚として訴えたいことなどをちょっと教えてください。
(答)予定候補者として、選挙を戦う者として、沖縄県選出の参議院議員、現職でございますので、それの改選の選挙だということでございます。とにかく日本全体の経済浮揚という中では、もう既に沖縄がリードしていく立場に立っているのだと。要は、沖縄振興というのはそういったところを目指して行っていくべきだというのは、近年、安倍総理からの発言にも出ているところでございますし、これまで沖縄担当の大臣としても、私もそういったところにポイント、重きを置いて、沖縄振興に携わってまいりましたので、そういった文脈から更にアクセルを踏む中で、沖縄の全体の振興で、それがひいては日本国の経済の発展に寄与していくものだということをまた活動としては行っていきたいと考えています。
(問)朝日新聞の竹石です。
 先ほどの質問にちょっと関連するんですけれども、113番元素に関して、具体的に今度の概算要求含めて、何か具体的なプランとしてお考えなのでしょうか。もう一つは、昨日の理研の会見の前にも馳文科大臣の方で、大体、加速器1台40億円で増強かというお話があって、是非全力で応援できるように持ち帰って検討したいという御発言もあったわけですけれど、こちらの科技大臣として具体的にそのようなことがあればちょっとお聞かせ願えればと思います。
(答)ちょっと重複することもあるかもしれませんけれども、おっしゃったように、様々、研究開発をしていく研究者の皆様が仕事をしやすい環境を整えていくというのが科技大臣としての、私の責任でもあると思っていますし、その中で、様々ですね、いろいろなリクエストがあるのだろうと思っています。そういったところ、一つ一つ対処できるように、皆様にそれこそ結果的にそれが我が国の科学技術の進歩につながっていけるように私も全力で頑張っていきたいと考えています。
(問)毎日新聞の梅田です。
 昨日、午後、うるま市の女性の事件で、軍属の男性が殺人などの容疑で再逮捕されたということで、毎回重複するようなところもあるんですが、改めて大臣の受止めをお聞きしたいです。
(答)この再逮捕ですね、殺人と強姦致死の容疑ということで、最悪なケースだと思います。私も女性の一人としても、この犯罪に対する強い嫌悪感を感じるところでございまして、そういった意味からも、更にこの安心と安全というものの確保に邁進していかなければならないと考えています。

(以上)