島尻内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年4月28日

(平成28年4月28日(木) 9:22~9:36  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 私からは、本日1件、冒頭発言させていただきます。
 来週、5月7日から8日にかけて、南大東島及び北大東島を訪問いたします。今回は、沖縄振興一括交付金等を活用した事業など、離島振興の現場を視察してまいる予定でございます。
 まず、私からは冒頭1件、以上でございます。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 自民党の人工知能未来社会経済戦略本部が提言をまとめたかと思うんですけれども、それについて、科学技術あるいはIT担当大臣として、どのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。
(答)これは緊急メッセージのところですよね、党のAI本部。このAI本部は1か月間で6回の審議が行われまして、私もそのうち4回出席いたしました。今週火曜日のこの本部会合で、緊急メッセージの案が議論されまして、塩谷本部長預かりになっておりまして、今日にも公表されると承知しております。今週火曜日のAI本部に私も出席いたしましたけれども、特にこのAIの研究開発及び利活用全体にわたる政策の司令塔が必要だという議論が大変熱を帯びておりました。CSTI(総合科学技術・イノベーション会議)を始めとして、IT本部、そして知財本部等の既存の司令塔組織を連携させながら、総理の下に実効的な司令塔のメカニズムを整備するべきという議論でございました。
 各省ばらばらの取組では世界に勝てないと、過去いろいろなことも経験しているわけでありまして、党の先生方の危機感、私も100%同感でございます。これら、党の議論を踏まえながら、早速私もCSTIとそれからITと知財の3部局を集めまして、AI政策の方向性のすり合わせを行ったところでございます。
 今後、このようにCSTI始め、IT、それから知財本部を連携させながら、その全体的に実効的な司令塔強化というものを整備していきたいと考えています。
(問)琉球新報、池田です。
 大臣の立場というよりは、沖縄選出の国会議員として、2点ほどお伺いさせていただきたいのですが。本日で、沖縄が日本の政権下から切り離されて、米軍統治となった1952年のサンフランシスコ講和条約から64年目を迎えました。その点について、大臣の思い、今後の沖縄政策について、どうしていきたいのか、そういったところをお聞かせください。
(答)本日が、今お話があった4月28日、サンフランシスコ平和条約の発効により、日本が主権を回復した日であると。他方、沖縄にとっては、その日が特別な思いのある日だということは、もちろん、私も承知しております。その後、多大な御苦労を経験された先輩方が大変多いということ。そういった歴史ということは、胸に刻んでおかないといけないと思っております。それを踏まえながら、私としては、本当の意味で、明るい沖縄の振興と言いますか、県民に評価していただけるような振興を、しっかりと頑張っていかないといけないと思っています。
(問)2点目なんですけれども、国連が沖縄の人々を先住民だとして、日本政府に対処を求めている勧告について、昨日の(衆議院)内閣委員会で木原外務副大臣が、事実上の撤回、修正を促すということの考えを示されました。この国連勧告をめぐっては、先日、豊見城市議会の方が、勧告の撤回を求める意見書を出したりする一方、専門家からは、日本政府の立場とか、豊見城市議会の意見書が歴史認識として、ちょっと違うんじゃないかというような声もあったりしています。この国連勧告についての、島尻大臣として、沖縄選出の国会議員としてのお考え、お立場というのをお聞かせ願えればと思います。
(答)昨日、国会でそのような議論があったということは、承知しておりますけれども、この国連の勧告への対応というのは、外務省等の関係省庁において適切に対応していただけるのだろうと思っておりまして、沖縄振興を担当する大臣としてのコメントは差し控えたいと思います。
(問)NHKの黒川と申します。
 また、これもちょっと大臣の所管ではないところで恐縮なんですけれども、現在、宜野湾市の佐喜眞市長がアメリカに行って、普天間基地の返還を求めて、いろいろアメリカの方々と会われていますけれども、それについて、大臣どうですか。例えば、市長とか県知事が、去年行かれていますけれども、直接アメリカに行って話をするということについて、合わせてこの2点、伺ってもよろしいでしょうか。
(答)佐喜眞市長が今ワシントンに行かれているということは承知しておりますし、行かれる前にお会いして、いろいろな意見交換はさせていただきました。首長たちが、特にいろいろと基地を抱えるところ等の首長たちが、直接アメリカに出向いて、いろいろな方と意見交換するというのは、私としては、じかにそういったその情報に触れるということで、これは有意義なことなのではないかなと思っています。米国側もそれに対応してくださるわけでありますから、そこで率直な意見交換というのは、良いことではないかなと思っています。
(問)日経新聞の出村と申します。
 先ほども自民党がまとめた人工知能の緊急メッセージの話がありましたが、そこで総理をトップとした政策の司令塔というものと、以前からお話をされている人工知能の倫理の懇談会ですね、この二つは関係としては、どういう位置合いになるんでしょうか。
(答)倫理の方はCSTIの中で、倫理に関して主に議論する懇談会というようなものを作ることは、これはまた別の話で、今回、AIの方は、先ほどもお話をしましたけれども、既存の司令塔組織、例えば内閣府の中に、私も知財、それからITを担当させてもらっていますけれども、そういったAIに関連するような、司令塔組織というのは、もう既存のものがあるわけでありまして、それをうまく連携させていくこと、司令塔強化を図っていくということを考えています。あるいは、その他にも、総理をトップとしているような本会議みたいなのはあるわけでありまして、今後、そういったところとの連携というのも、大いに可能性としてはあるのではないかと考えています。
(問)化学工業日報の伊地知と申します。
 大臣の所管のお話をお聞かせいただきたいと思います。
 つくばの大臣会合が迫ってきていますけれども、直前までまた同じ質問をさせていただくかもしれませんけれども、準備の状況等について、何かあればお話を聞かせていただければというふうに思います。
(答)緊張感を持って、つくばの大臣会合、今、鋭意、その調整に頑張っているところです。大体の出席していただける大臣の顔も見えてきているところですし、あるいは、コミュニケに関しても、きちんと良いものができるように、調整を今行わせていただいているところでございます。あとは、協力いただける企業や、そういったところとの調整も鋭意行わせていただいているところですけれども、私としては、科技大臣会合に対する皆様の御関心も高く持っていただいているのではないかと思っていまして、それにしっかり応えられるような会合にしていきたいと思っています。
(問)(フジテレビ・和田記者)
 細かいことで2点だけ。今のつくば大臣会合は、例えば、総理が御挨拶か何かで顔を出されるなんていうことは、特別予定はないでしょうか。
(答)残念ながら、それはないと思います。
(問)それと、もう一つ、細かいんですが、来月、(東京)理科大でしたでしょうか、リケジョのシンポジウム。加藤シルビアさんかなんか参加されて。これは狙いとしては、どんなシンポジウムになってほしいというようなことを、お持ちでしょうか。
(答)前にも一度「リケジョの会」として、開催させていただきましたけれども、その第2回ということで、このつくばの大臣会合の直前に行います。そこでいろいろな議論がされたこととか、それを私としては大臣会合の方にも紹介しつつ、私、科技大臣としても日本における理工系女子、あるいは若手の研究者を増やしていくという中で、一生懸命頑張りますということも表明できたらいいなと思っています。もちろん、このことは今回の大臣会合のアジェンダにも入っておりますので、そこにうまく連携できていけばいいなと考えています。
(問)沖縄タイムス、石川です。
 先日の衆議院の沖縄北方特別委員会の大臣に対する質疑で、普天間飛行場の返還問題についての、夏の参院選での公約についての質問がありまして、その中で、大臣、(自民党沖縄)県連としてはあらゆる選択肢を排除しないということでやっていると答弁されたんですけれども、大臣、閣僚の一員として、さらには候補者の一人として、米軍普天間飛行場の返還問題について、どういった公約を県民にお示しするかということをお聞かせください。
(答)御存知のように、日米合意を見てからもう20年たちますよね、返還合意がされてから。先日の沖北委員会でも御議論させていただいたとおりでありまして、政治は問題解決をするというのが、責務でありますから、そこはしっかりと果たしていきたいという思いに変わりはございません。。
(問)大臣就任の際から、閣僚の一員として、政府が進めている辺野古移設を支持する立場だという表現をされていたんですけれども、そういう公約で臨まれるということでしょうか。確認です。
(答)そうですね。特に私としては、選挙を戦うから言い方を変えるとか、そういうことは一切考えておりません。

(以上)