島尻内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年4月15日

(平成28年4月15日(金) 9:23~9:31  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 私からは冒頭、2件お話をさせていただきます。
 まず、昨夜発生いたしました熊本県熊本地方を震源とする地震により亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げたいと思います。引き続き、政府一丸となって災害応急対策に全力を尽くしてまいりたいと考えております。 なお、本日午後から予定しておりました沖縄出張については、取りやめることといたしました。
 もう一件でございます。領土・主権関連の事業成果についてでございます。尖閣諸島及び竹島に関する資料・文献の調査について、昨年度調査の報告書が提出されました。本日、領土・主権対策企画調整室のウェブサイトにそれぞれ英訳版を付して掲載いたします。今回の調査で、尖閣諸島については約300点、竹島については約450点の資料の所在を新たに確認いたしました。こうした資料・文献は、従来からの我が国の主張を改めて裏付けるものであります。2点目は、我が国の領土・主権に関する学識者の日本語論文を英訳する事業について、本日、尖閣諸島及び竹島に関する論文の英訳4本が、日本国際問題研究所のウェブサイトに掲載されますので、御報告申し上げます。最後でございますが、内閣官房のホームページ内に尖閣諸島、竹島の両ポータルサイトの英語版を作成いたしました。英語版公開により、海外の政府関係者、研究者等が関連資料を参照しやすい環境が形成され、我が国の領土・主権に関する正確な理解が海外へ浸透することを期待しているところです。なお、これらについては、後刻、事務方からブリーフィングさせていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。併せまして、PRグッズの紹介をさせていただきます。領土・主権対策企画調整室のウェブサイトに、島根県観光キャラクターの「しまねっこ」と石垣市公認キャラクターの「ぱいーぐる」のペーパークラフトをダウンロードできるキッズサイトを公開しておりますので、御紹介させていただきます。また、北方領土の「エリカちゃん」のペーパークラフトも北海道庁のウェブサイトからダウンロードできますので、併せて御紹介させていただきます。さらに、島根県作成の竹島啓発ポスターについても、領土室のウェブサイトに掲載しておりますので、これらのダウンロードをしてお使いいただけると幸いです。今後、このようなグッズも活用しながら啓発活動に努めていきたいと考えております。
 私からはまず2件、以上です。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 熊本地震に関連してなんですけれども、宇宙担当ということで、衛星情報でいろいろな情報が取れるとかあったと思うんですけれども、それを利用して、例えばハザードマップの適用だとか、いろいろ宇宙としても貢献できる部分はあるかと思うんですけれども、大臣としてはどのようにお考えでしょうか。
(答)宇宙もそうですし、今おっしゃったような衛星を活用するというのもあると思いますし、科学技術全般として、防災レジリエンスな国家作りというところへの科学技術の貢献というのは大変期待されていると思いますし、科学技術の在り方という中でも、この方向性で我々はきちんと進めていくべきだと思っています。なので、CSTI(総合科学技術・イノベーション会議)でSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)のプロジェクト等を進めておりますし、先般、本部で紹介させていただいた救助犬、サイバー犬ですね、ゴン太君とか、ああいった形で貢献できていけばいいなと考えています。
(問)NHKの黒川と申します。
 ちょっと別な話で恐縮なんですけれども、本日午後に岸田外務大臣とロシアのラヴロフ外相との会談を予定されていますけれども、この前の土日も別海町の方に行かれた大臣は、北方担当大臣として期待される部分等を改めて伺ってもよろしいでしょうか。
(答)今日午後にラヴロフ外相と岸田大臣が会談されると聞いております。私としては、いろいろなきっかけでもって、当初から我が国として、北方四島の帰属の問題を解決して、ロシアとの間で平和条約を締結するという一貫した基本方針があるわけでありまして、ここに向けて一歩でも二歩でも前進していただきたいと考えています。
(問)共同通信の広江といいます。
 先ほど、熊本の地震の件で、サイバー救助犬のゴン太君の話、貢献できたらいいなとおっしゃっていましたけど、それは派遣するという意向ですか。
(答)いえ、そうではなくて、例えば科学技術がこういった防災レジリエンスに対する貢献の在り方の一つとして、例えばのお話をしたところでございまして、実際にゴン太君が行く、行かないということではありません。
(問)科学新聞の中村です。
 以前もお聞きしたんですけれども、京都大学などの研究用原子炉が再稼働を認められたんですけれども、大臣としての所感をお願いします。
(答)今お話がありましたように、京都大学と近畿大学ですね、新たな規制基準の下で適合性審査が進捗しているということは、原子力の試験研究の推進あるいは原子力分野の人材育成の観点から大変有意義であると認識しております。
 安全性を全てに優先させて、可能な限り早期に運転を再開し、実際に原子炉を使用した研究あるいは教育ができる環境が整うように、また私としても努めていきたいと思います。
 以前から御指摘をいただいているところでありまして、平和利用としての原子力の在り方ということについては、教育、研究というのはとても大事なので、そういう観点から、この環境が整うように改めて努めていきたいと思います。

(以上)